SDKの新しいバージョンをインストールすると、SDKの場所を特定するWWISESDK環境変数が、新しくインストールしたバージョンに上書きされます。その結果、この変数を使う古いバージョンのプロジェクトは、プロジェクトに対応したSDKバージョンを使わなくなります。この問題を解消するには、使用するバージョンに基づいた環境変数を設定する必要があります。以下のいずれかの方法で行います:

WWISEROOT環境変数で主要なインストールフォルダを特定できます（例えば C:\Program Files\Audiokinetic\Wwise v2015.1 build XXXX\ ）。これを、例えばSoundBankをビルドするためにWwiseConsole.exeを実行するツールやスクリプトに使えます。

通常、Launcherがシステムにインストール済みWwiseバージョンをすべて検出し、Wwiseページのリストに表示します。ただしWwiseの非常に古いバージョンや、バージョンコントロールシステムで管理しているバージョンなど、Launcherが特定のバージョンを検出できないことがあります。Windowsでは、そのようなバージョンをLauncherに手動で追加できます。

Wwiseの最新バージョンをインストールしても、すでにインストールしたバージョンをワークステーションに残すことができます。以下のような状況では複数のバージョンを維持することが役に立つこともあります。

LauncherのWwiseページに、インストール済みのWwiseバージョンが新しいバージョンから古いバージョンの順に表示されます。一部のWwiseバージョンはLauncherによって検出されない場合がありますが、マニュアルで追加できます。「Launcherに既存のインストールを追加する」をご参照ください。

現在、Wwiseへのショートカットは、いずれのオペレーティングシステムのスタートメニューにも追加されていません。一部のレガシーバージョンはWindows Startメニューからアクセスできます。

Wwiseの旧バージョンで作成したプロジェクトが複数あり、最新バージョンに移行させたくない場合は、それらのプロジェクトを開く時に必ず該当するWwiseバージョンだけを使うようにします。新しいバージョンで開いてしまうと、Wwiseがすぐ移行するようにプロンプトを表示します。

Wwiseの現行バージョンをインストールする前に、その リリースノート に目を通して重要な移行の注意に特に気をつけて、進行中のプロジェクトに影響する可能性がある機能、問題、迂回策などを確認することを推奨します。

アプリケーションが正常に動作するために必要な全てのコンポーネントをLauncherがインストールしますが、Microsoft® .NET Framework v4.0も含まれます。ユーザが選択し、ユーザに権限があるプラットフォームだけがインストールされます。ほかのプラットフォーム向けに開発する権限を取得した場合は、 Audiokinetic営業担当 に連絡してユーザプロファイルを変更してください。そのプラットフォームのファイルをダウンロードして追加できるようになります。

システム要件、インストール手順、Wwiseのアンインストールなどの詳細は、以下のトピックを参照してください。

Wwiseの初期インストール後に、プラットフォームコンポーネントを現在のWwiseバージョンに追加する必要が出てくることがあります。例えば新しいプラットフォームの認定開発者となった場合や、追加プラグインにアクセスできる新ライセンスを取得した場合や、パッケージの追加を決めた場合などです。Audiokinetic Launcherで追加のプラットフォームコンポーネントをインストールできます。

複数のプラットフォームで開発を許可されている場合は、 営業担当 に連絡し、新しいプラットフォームファイルをダウンロードしてインストールできるように、ユーザプロファイルの変更を依頼してください。

WwiseのどのバージョンもLauncherでアンインストールできます。Wwiseの新しいバージョンに更新する前にアンインストールする必要はありませんが、旧バージョンが不要であればアンインストールできます。

	注記
	Wwiseをアンインストールした後も一時ファイルがWwiseやWwise SDKのインストールフォルダの中に残っていることがあります。これらのファイルは、必要に応じてマニュアルで削除できます。