Wwise SDK 2024.1.1
|
2024.1の一部の新機能( 2024.1 新機能概要 を参照)のために、Wwise 2024.1への移行前に確認しておくべき重要な点がいくつかあります。
XMAコーデックのサポートをWwiseから削除しました。既存のWwiseプロジェクトのConversion SettingsでXMAフォーマットを使っている場合は、代わりにVorbisを使うように自動的に変更されます。古いメディアアセットを機能させるには、互換性のあるソフトウェアコーデックに再変換する必要があります。
2023.1で非推奨となったレガシーAuthoringプラグインAPIが削除されました。 2021.1で導入された新しいAPIにプラグインを移植する方法については、 Migrating a pre-2021.1 Authoring Plug-in を参照してください。
WAAPIでは ak.wwise.core.profiler.enableProfilerData
関数が preparedEvents
を有効なデータタイプとして受け入れなくなりました。データタイプの名前が preparedObjects
に変更されました。この新しいデータタイプは AK::SoundEngine::PrepareEvent
を使って準備されたEventおよび AK::SoundEngine:PrepareBus
を使って準備されたBussをサポートします。
WAAPIでは、 ak.wwise.waapi.getFunctions
および ak.wwise.waapi.getTopics
関数がコンソールとUIモードのどちらから呼び出されたかに応じて、サポートされている関数やトピック情報のみを返すようになりました。
IAkLowLevelIOHook::BatchCancel
関数が低レベルI/Oインターフェースから削除されました。プロジェクトで IAkLowLevelIOHook
のカスタム実装を使用する場合は、 BatchCancel
関数のオーバーライドを削除してください。Wwise SDKで提供されるサンプル実装を使用する場合、調整は必要ありません。
WAAPIの ak.wwise.ui.captureScreen
関数では、ビューを特定するために以前は表示名(タイトル)が引数として使用されましたが、固有のID名が使用されるようになりました。使用可能なすべてのビュー名の一覧は Wwise Authoring View Identifiers を確認してください。
AkMemoryArena
が新しいデフォルトメモリアロケータになったため、メモリシステムで一部の初期化設定とコールバックが変更されました。
AkMemSettings::uMemAllocationSizeLimit
が削除されました。いまはアリーナごとに AkMemoryArenaSettings::uMemReservedLimit
の個別の値が用意されています。AkMemSettings::pfAllocVM
、 AkMemSettings::pfFreeVM
、 AkMemSettings::pfAllocDevice
、 AkMemSettings::pfFreeDevice
が削除されました。代わりに AkMemoryArenaSettings::fnMemAllocSpan
および AkMemoryArenaSettings::fnMemFreeSpan
を使用してAkMemoryArenaごとのメモリブロックを予約します。AkMemSettings::bEnableSeparateDeviceHeap
が削除されました。Device AkMemoryArenaを無効にするには、 AkMemoryArenaSettings::fnMemAllocSpan
をnullptrに設定します。AkMemSettings::uVMPageSize
、 AkMemSettings::uDevicePageSize
、 AkMemSettings::uMaxThreadLocalHeapAllocSize
、 AkMemSettings::uVMSpanCount
、 AkMemSettings::uDeviceSpanCount
はrpmallocのアーキテクチャに固有であったため削除されました。
AkMemSettings
構造でAkMemoryArenasを設定する方法については、 Configuration and Tuning of AkMemoryArenas を参照してください。
それに伴い AKPLATFORM::AllocVM
、 AKPLATFORM:FreeVM
、 AKPLATFORM::AllocDeviceVM
、 AKPLATFORM:FreeDeviceVM
関数も更新され、関数名が AKPLATFORM:AllocSpan
、 AKPLATFORM::FreeSpan
、 AKPLATFORM:AllocDeviceSpan
、 AKPLATFORM::FreeDeviceSpan
に変更されました。
Heightレイヤの角度を定義するin_fHeightAngleパラメータのデフォルト値が30度になりました。現行のスピーカー構成にHeightチャンネルがない場合でも、この値を0にすることが禁止になりました。
次のプロパティ名が変更されました。タブ区切りインポートファイルでプロパティ名を使用する場合は、プロパティ名を適宜変更する必要があります。
以前の名前 | 新しい名前 |
Enable Diffraction | Diffraction and Transmission |
Enable Envelope | Enable Envelope Tracking |
Global Or Per Object | Scope |
Grid Frequency Preset | Grid Frequency |
Grid Offset Preset | Grid Offset |
Is Looping Enabled | Loop |
Is Looping Infinite | Loop Infinite |
Is Streaming Enabled | Stream |
MIDI tracking root note | MIDI Note Tracking Root |
Output Bus High-pass Filter | Output Bus HPF |
Output Bus Low-pass Filter | Output Bus LPF |
Override Parent MIDI Target | Override MIDI Target |
Random or Sequence | Play Type |
Step or Continuous | Play Mode |
Switch/State | Default Switch/State |
Use Priority Distance Factor | Use Offset Priority |
User Auxiliary Send 0 | User-Defined Auxiliary Send 0 |
User Auxiliary Send 1 | User-Defined Auxiliary Send 1 |
User Auxiliary Send 2 | User-Defined Auxiliary Send 2 |
User Auxiliary Send 3 | User-Defined Auxiliary Send 3 |
Virtual voice behavior | When Limit is Reached |
Voice High-pass Filter | Voice HPF |
Voice Low-pass Filter | Voice LPF |
プロパティ名When Limit is ReachedはプロパティID OverLimitBehaviorにのみ適用されることに注意してください。プロパティID BelowThresholdBehaviorには適用されません。