バージョン
バスアイコンは、Wwiseの判断によるBusの処理ステータスを表しています。バスの処理ステータスを判断するときの基準の概要を、下表に示します。一般的に、バスが実行するであろう処理を先延ばしできない限り、Not mixingバスとして扱われます。これはNot mixingバスの方が、入力に対して処理を行わずに自身のプロパティを伝えるので、CPUやメモリの使用が効率的だからです。
アイコン |
処理ステータス |
内容 | |||
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(Audio) (Auxiliary) |
Mixing |
WwiseがAudio BusやAuxiliary Busに与える処理ステータス。Mixingバスのプロパティは、このバスにルーティングされてくるオブジェクトや、子のバスに継承されます。バスに対して定義されているEffectを処理し、その結果をチャンネルベースのフォーマットで出力します。 バスがMixingとなるのは:
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(Audio) (Auxiliary) |
Processing Audio Objects |
WwiseがAudio BusやAuxiliary Busに与える処理ステータス。このバスのプロパティは全て、このバスにルーティングされてくるオブジェクトや、子のバスに、継承されます。バスに対して定義されているEffectを処理し、その結果をAudio Objectとして出力します。 バスがProcessing Audio Objectsとなるのは:
詳細は 「Understanding object-based audio 」 を参照してください。 | |||
(Audio) |
Not Mixing |
WwiseがAudio Busに与える処理ステータス。Not Mixingバスのプロパティは、このバスにルーティングされてくるオブジェクトや、このバスに継承されますが、処理は行わないので、オブジェクトや子のフォーマットは変わりません。Not Mixingバスに対してオーサリングしたプロパティは、ルーティングされてくるオブジェクトにボイスレベルで適用されます。 バスがNot Mixingとなるのは、以下が当てはまるときです:
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(Audio) (Auxiliary) |
Processing |
WwiseがAudio BusやAuxiliary Busに与える処理ステータス。Wwiseサウンドエンジンがエンドポイントに接続し、サポートされるフォーマットについての情報を受領した時点で、このバスの処理ステータスがMixingまたはProcessing Audio Objectsとして解消されます。 バスがProcessingとなるのは、以下が当てはまるときです:
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Not Mixingバスは、以下の場所には表示されません:
Advanced Profiler の Bussesタブ
Advanced Profiler の Voices Graphタブ
Audio Object Profiler
Mixingバス、Processing Audio Objectsバス、Processingバスは、これらの場所に表示されます。下図を見ると、その様子が分かります。Advanced ProfilerのBussesタブに、EnvironmentalバスやEnvironmentsバスは表示されていませんが、その子であるAuxiliaryバスのenv_corridorや、env_small_roomは、表示されています。これはEnvironmentalバスとEnvironmentsバスがNot Mixingバスで、その子バスはProcessingバスだからです。
Not Mixingバスは、Advanced ProfilerのBussesタブに表示されません。 | |
Mixingバス、Processing Audio Objectsバス、Processingバスは、Advanced ProfilerのBussesタブに表示されます。 |