バージョン
Wwiseがサウンドエンジンと緊密にインテグレートされているため、ゲームプレイ中に、数多くの主要パフォーマンス指標(Key performance indicators)をリアルタイムでモニターできます。また、Game Profilerを、Soundcaster、Game Simulator、その他のWAAPIアプリケーションなどで利用できるので、ゲームに実装する前でも、アイディアやプロトタイプのパフォーマンスを確認できます。
サウンドエンジンのアクティビティ情報をWwiseがキャプチャーすると、Performance Monitor画面に、各種パフォーマンスのグラフがリアルタイムで作成されます。また、グラフ内の実際の数値や率が、グラフの右側にある、Performance Data(パフォーマンスデータ)リストに表示されます。
それぞれのグラフを見れば、ゲームのオーディオが、プラットフォーム特有の制限など具体的な制約条件を守っていない箇所が、すぐに分かります。Performance Monitor、Capture Log、Advanced Profilerの3つの機能を組み合わせれば、問題が発生した際にトラブルシューティングできます。
Performance Monitorはカスタマイズできるので、Performance Monitor画面に表示させるパフォーマンス指標(Performance indicators)やカウンタ(Counters)を変更できます。Performance Monitorのカスタマイズについては「Performance Monitorをカスタマイズする」を参照してください。
![]() | ヒント |
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データをキャプチャーしながらパフォーマンスをモニターすることも、キャプチャーセッションを実行して、あとから、発生した問題を確認するためにグラフをスクロールして調べることもできます。情報のキャプチャー中にそれを観察する予定であれば、Show Live Dataボタン |
パフォーマンスをモニターするには:
リモートデバイスに接続する。
![]() | 注釈 |
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Soundcasterを使って、モデルやプロトタイプをプロファイリングする場合は、様々なモジュールを再生する時に情報がキャプチャーされます。 |
以下のいずれかを行う:
メニューバーで、Layouts > Profilerをクリックする。
F6を押す。
Profilerレイアウトが表示される。
ツールバーで、Start Capture ボタンをクリックする。
Wwiseが、対象プラットフォームのパフォーマンスを、サウンドエンジンからキャプチャーした情報に基づいて、グラフで表示します。
![]() | 注釈 |
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塗りつぶされたブロック部分は、キャプチャーした情報が最低値または最大値を超えた箇所を示しています。グラフの上部にあるブロックは、最大値よりも高い数値を、下部にあるブロックは、最小値よりも低い数値を表します。 |
Performance Monitorのタイムカーソルを、パフォーマンス問題が発生したグラフ上の位置までドラッグします。
![]() | 注釈 |
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グラフビューをスクロールすると、Capture Logの表示箇所や、Performance DataペインやAdvanced Profilerに表示される情報が、自動的に更新されます。 |
Capture Logに表示されるタイムカーソルのインジケータ(白円)を使って、サウンドエンジンが実行するイベントやアクションなどのアクティビティのうち、どれが問題の原因かを調べる。または、Capture Logのエントリ(行)を、Shift-クリックして、このタイムスタンプ(Timestamp)に、全てのプロファイラービューを同期させる。
オブジェクトまたはイベントの内容やプロパティを変更するには、Capture Logのエントリをダブルクリックする。そのEventまたはオブジェクトを表示した、Event EditorまたはProperty Editorが開くので、必要に応じて調整する。
このアクティビティのパフォーマンスを、さらに詳しく見るには、Advanced Profilerにある、様々なタブに表示される情報を確認する。
Performance Monitorのグラフをテキストファイルとして保存するには、グラフ上を右クリックして、Save All Counters to Fileを選択する。キャプチャーの開始時点から現時点まで、200ミリ秒単位で記録した全てのカウンター(Counters)が、タブ区切りのテキストファイルに保存される。
複数の主要指標(Key indicators)を同時にモニターしたい場合もあれば、特定のエリアにフォーカスしたい場合もあるかもしれません。モニターセッションの目的に合わせて、Performance Monitorに表示するカウンターの種類を、その都度、追加したり削除したりできます。
Performance Monitorの表示内容を変更するには:
Performance Monitorのタイトルバーで、View Settingsアイコンをクリックする。
The Performance Monitor Settings dialog opens.
Show In Graph(グラフ表示)列で、Performance Monitorのグラフビューに表示させたいカウンターを、全て選択する。
![]() | 注釈 |
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For a description of each counter, click the Help icon in the Performance Monitor Settings dialog. |
Show In List(リスト表示)列で、Performance Dataリストに表示させたいカウンターを、全て選択する。
選択したカウンターの、Min.(最低値)とMax.(最大値)をそれぞれ設定する。最小値と最大値で、そのカウンターのグラフの高さ(上下の幅)が定義される。
OK をクリックします。
Performance Monitorが更新され、選択したカウンターだけが表示される。
![]() | 注釈 |
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Profiler Settings(プロファイラー設定)で無効にしたデータタイプを選択すると、Performance Monitorはそのデータタイプのグラフを表示せず、データタイプ名を 赤字で表示します。プロファイラーの設定変更については「Specifying the type of information that will be captured」を参照してください。 |