バージョン
エンベロープは、既に形状を決めたプロパティ値をコントロールするために使います。以下の通り、エンベロープの形状は ADSR型です。
項目 |
内容 |
---|---|
Attack Time |
ゼロからピークレベルまでの最初の上昇にかかる時間で、最初にキーを押した時からの時間を指す。 単位: s Default value: 0.2 Range: 0 to 10000 |
Attack Curve |
アタックカーブを、デフォルトの勾配のある直線(50%)から以下のいずれかに変更する:
単位:% Default value: 50 Range: 0 to 100 |
Decay Time |
Attackレベルから、指定したサステインレベルに落ち着くまでの時間。 単位: s Default value: 0.2 Range: 0 to 10000 |
Sustain Level |
キーを離すまで、サウンドの主要部分が続いている間のレベル。 単位:% Default value: 100 Range: 0 to 100 |
Release Time |
キーを離したあとにレベルがサステインレベルからゼロまでディケイするのにかかる時間。 単位: s Default value: 0.5 Range: 0 to 10000 |
Scope |
エンベロープインスタンスがどのように作成されるかを定義:
Default value: Note or Event |
Trigger On |
エンベロープをトリガーさせる(つまりアタックフェーズを開始させる)可能性のあるアクションやMIDIイベント:
Default value: Play |
Auto Release |
サステイン状態を終了してリリース状態に入るため、エンベロープがアクション/MIDIイベントを必要かどうかを判断する。設定すると、エンベロープはSustain Time後、サステイン状態を終了する。これを設定しないと、エンベロープは以下の一定条件のあとにサステインフェーズを出る: ゲームが、 Release Envelope イベント経由でエンベロープをリリースできる。 また、エンベロープがMIDIノートオンイベントでトリガーされていれば、MIDIノートオフイベントによってリリースフェーズに入ることもできる。 Default value: false |
Maximum Sustain Time |
リリースを適用するまで、エンベロープのサステイン状態が続く時間。この数値は、Auto Releaseに設定した場合に限り有効である。 単位: s Default value: 0 Range: 0 to 10000 |
Stop playback after release |
設定すると、リリース状態が完了すると関連したサウンドの再生が終了する。 Default value: true |
エンベロープは、MIDIでも通常の再生でも使用できます。
MIDIのコンテキストで使用されると、このエンベロープはノートオンもしくはノートオフのいずれかで再生されるサウンドのために設定されます。ノートオンで再生されるサウンドの場合:
エンベロープはノートオンでトリガーするように設定されます (Trigger On パラメータ)。
以下が初めて発生するまで、エンベロープがサステインされます:
Release Envelopeイベントの受信、
MIDI note-offイベントの受信、
サステインフェーズのMax Duration(Auto Releaseが設定されている)。
一般的なサウンド再生で使用する場合は以下の通りです。
エンベロープはノートオフでトリガーするように設定されます (Trigger On パラメータ)。
以下が初めて発生するまで、エンベロープがサステインされます:
Release Envelopeイベントの受信、
サステインフェーズのMax Duration(Auto Releaseが設定されている)。
サウンド再生の一般的なコンテキストで使用される場合:
エンベロープはplayアクションでトリガーされるように設定されます (Trigger On パラメータ)。
以下が初めて発生するまで、エンベロープがサステインされます:
Release Envelopeイベントの受信、
サステインフェーズのMax Duration(Auto Releaseが設定されている)。
注意 | |
---|---|
LFOやEnvelopeのモジュレータの処理時間は、RTPCの使用によって変わります。多くのプロパティで、オーディオコントロールフレーム1つにつき、モジュレータを1回、評価します。ただしVoice Volumeプロパティの場合は、オーディオサンプルフレーム1つにつき、これらのモジュレーターを1回、評価します。これらはプラットフォームのメモリやCPUを多く消費することがあるので、厳選して使ってください。 |
注釈 | |
---|---|
LFOやEnvelopeのモジュレータの、その時点でのRTPCカーソルの値は、モジュレータの内部プロパティによって決定されるため、表示されません。 |
エンベロープは、プロパティ値をコントロールする以外に、サウンドの寿命をコントロールするためにも使えます。エンベロープのオプションを使って、リリース完了後にオーナーを停止することができます。
Actor-Mixer Hierarchyオブジェクト(楽器)にVoice Volumeエンベロープを追加するには:
Project ExplorerでActor-Mixer Hierarchyのオブジェクトを選択する。
In the Primary Editor, go to the RTPC tab.
RTPCリストの[>>]ボタンをクリックする。
セレクタメニューで、Voice Volumeを選択する。
Y軸の[>>]セレクタをクリックする。
セレクタメニューで、Envelope > Default (Custom)を選択する。
[...]ボタンをクリックしてエンベロープを編集する。
カーブを編集してモジュレーション範囲を設定する。