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Working with cues

キュー(Cue)は、タイムライン上の特定ポイントを示すものです。基本的に、キューはシンクポイントとして利用され、インタラクティブミュージックで発生するState切り替え、スティンガー再生、トランジションなど、様々な切り替わりの際に、複数のMusic Segmentをそろえる役割があります。そろえる際は、テンポやサンプルアキュレートに関連する条件や、ゲームの背景状況も考慮する必要があります。セグメントには、必ずエントリキュー(Entry cue)とエグジットキュー(Exit cue)があり、カスタムキューつまりEventキューが設定されていることもあります。

エントリキュー(Entry cue)は、最初の小節の最初のビートが始まる位置を表すと同時に、前のセグメントのエグジットキュー(Exit cue)とスナップする位置を表します。エントリキューやエグジットキューはクリップから削除できませんが、編集できます。

セグメントのエントリキューより前の部分は、プレエントリ(Pre-entry)と呼ばれ、エグジットキューより後の部分は、ポストエグジット(Post-exit)と呼ばれます。セグメントのこれらの領域を再生するかどうかは、トランジション設定で決まります。トランジションについてはWorking with transitionsを参照してください。

エントリキューやエグジットキュー以外に、カスタムキューを必要なだけ追加して、ゲームの状況に合わせてミュージックをシンクさせることもできます。ミュージックセグメントに直接、Eventキューを追加することも可能で、ゲームとミュージックを同期させるデザインを効率的に調整できます。

[注釈]注釈

Eventキューで再生する音と、Music Segmentで再生する音が、明らかに同期していない場合があります。これは、主にWwiseオーサリングで再生したときに目立って聞こえますが、ゲームのランタイムにも感じられることがあります。正確な同期が必要な場合は、Eventキューではなく、スティンガーを使用してください。詳細は スティンガーの活用 を参照してください。

Adding custom cues

State切り替え、トランジション、スティンガー挿入などに使うカスタムキュー(Custom cue)は、タイムライン上のどの位置にも、追加できます。

キューを、トラックに追加するには:

  1. Music Segment Editorで、カスタムキュー(Custom cue)を追加する場所を、タイムラインの目盛り上で右クリックする。

  2. ショートカットメニューで、Add Custom Cueを選択する。

    タイムライン上の選択した位置に、新規カスタムキューが追加される。

  3. キューを、設定したい位置までドラッグする。

  4. 必要に応じて、さらにカスタムキューを追加する。

Removing cues

カスタムキューは、いつでも削除できます。エントリキュー(Entry cue)や、エグジットキュー(Exit cue)は、削除できません。

カスタムキューを、削除するには:

  1. トラックのタイムライン上で、削除するカスタムキュー(Custom cue)を、右クリックする。

  2. ショートカットメニューで、Deleteを選択する。

    トラックからこのキューが削除される。

Naming cues

キューに、内容が分かるような名前を付けられます。例えば、スティンガー用に作成した特別なキューを見つける時などに便利です。

カスタムキューの内容を記入するには:

  1. トラックのタイムライン上で、説明を加えるカスタムキュー(Custom cue)を右クリックする。

  2. ショートカットメニューで、Rename…を選択する。

    The Rename Cue dialog opens.

  3. キューの内容が分かるような名前を入力する。

  4. OKをクリックする。

Moving custom cues

Custom Cueは、タイムライン上で自由に移動できます。設定したい位置までCueをドラッグするか、正確に配置したい場合はCue Timeを編集します。

Cueをドラッグするには:

  1. Cueを選択して、タイムラインに沿って左または右にドラッグします。

    [ヒント]ヒント

    To enable snapping as you drag, refer to 「Snapping to increments in the Music Editor」.

Cue Timeを編集するには:

  1. タイムライン上で、編集するCustom Cueを右クリックします。

  2. ショートカットメニューで、 Show in Multi Editor を選択します。

    Multi Editorが開きます。

  3. Multi Editorで、希望するタイミングを Cue Time (Ms) テキストボックスに入力するか、スライダーをドラッグします。

  4. Multi Editorを閉じます。

Using entry and exit cues

タイムライン上で、エントリキューやエグジットキューの位置を移動して、そのセグメントのプレエントリ部分やポストエグジット部分を、延長または短縮することができます。

選択したクリップ内で、セグメントのエントリーキューやエグジットキューをドラッグするには:

  1. キューを選択して、セグメントに沿って左または右にドラッグする。

Cue Timeを編集するには:

  1. タイムライン上で、編集するエントリーキューまたはエグジットキューを右クリックします。

  2. ショートカットメニューで、 Show in Multi Editor を選択します。

    Multi Editorが開きます。

  3. Multi Editorで、希望するタイミングを Cue Time (Ms) テキストボックスに入力するか、スライダーをドラッグします。

  4. Multi Editorを閉じます。

セグメントのエントリキュー、エグジットキューを、選択したクリップの両端に移動するには:

  1. エントリキューとエグジットキューの位置を設定するクリップを、右クリックする。

  2. ショートカットメニューで、Move Entry/Exit Cues to Selectionを選択する。

    選択したクリップの最初と最後に、エントリキューとエグジットキューが配置される。

[ヒント]ヒント

エントリキューを動かすと、セグメント全体(クリップや他のキューを含む)がエントリキューと一緒に動く。CTRLキーを押しながらエントリキューをドラッグすると、エントリキューだけが動く。

Using Event cues

ミュージックセグメントのタイムライン上にDialogue Eventではなく、Action Eventを自由に追加できます。ミュージックセグメントを再生し、Eventをタイムラインに追加したところに再生カーソルが到達すると、追加したEventが自動的にトリガーされます。 Project ExplorerのEventsタブからEventをドラッグ したり、 ショートカットメニューを使 ったり、すでにタイムラインにあるEventキューをコピー&ペースト したりできます。

[注釈]注釈

Eventキューで再生する音と、Music Segmentで再生する音が、明らかに同期していない場合があります。これは、主にWwiseオーサリングで再生したときに目立って聞こえますが、ゲームのランタイムにも感じられることがあります。正確な同期が必要な場合は、Eventキューではなく、スティンガーを使用してください。詳細は スティンガーの活用 を参照してください。

また、トリガーされたEventは、ミュージックセグメントが最後まで再生されたあとも続くような音を再生させることがあります。

Dragged Events auto-fit for optimal spacing.

Icon indicates the action type of the Event.

Here the cursor is dragging an Event into the timeline. If the Event is valid, this is confirmed by an arrow, as shown. Otherwise a prohibition symbol appears.

ミュージックセグメントにEventをドラッグするには:

  1. Designerレイアウトに移動します(Layouts > Designer, F5)。

  2. Project ExplorerのInteractive Music Hierarchyで、子ミュージックトラックが1つ以上入ったミュージックセグメントを1つ選択するか、作成し、それをダブルクリックします。

    Music Segment Editorに、このミュージックセグメントがロードされます。

  3. Project ExplorerのEventsタブで、Eventを1つ選択するか、作成し、それをクリックしドラッグし、Music Segment Editorのタイムラインに入れます。

    このEventが有効であれば、タイムラインに矢印インジケータが表示されます。無効な場合、例えばドラッグしようとしているEventがこのミュージックセグメントをコールするようなレファレンス先の循環が発生する場合などは、それが不可能であることを示すインジケータがタイムライン上に表示されます。

  4. Eventが有効であれば、タイムライン上の適切な位置でクリックを離します。

    Eventキューが、ミュージックトラック上に小さなフラグとして表示されます。

ショートカットメニューを使い、ミュージックセグメントにEventを追加するには:

  1. Designerレイアウトに移動します(Layouts > Designer, F5)。

  2. Project ExplorerのInteractive Music Hierarchyで、子ミュージックトラックが1つ以上入ったミュージックセグメントを1つ選択するか、作成し、それをダブルクリックします。

    Music Segment Editorに、このミュージックセグメントがロードされます。

  3. Music Segment Editorで、Music TrackのEventを追加したい位置を右クリックします。

    ショートカットメニューが表示されます。

  4. ショートカットメニューで、Add Music Event Cue…を選択します。

    Project Explorer Browserがプロンプトで開き、Eventsタブの内容が表示されます。

  5. 希望するPost Eventを選択します。

    タイムラインの選択した位置に、新しいEventキューが追加されます。

    [注釈]注釈

    希望のPost EventタイプがBrowserに表示されない場合は、それを作成できます。わざわざEventsタブに戻らなくても、Eventキューでショートカットメニューを開き、 Set Post Event Target をクリックすればいいのです。サブメニューが開くので、ここで別の既存のEventを選択するか、新しく作成します。このあとEventキューが更新され、新しいPost Event Targetと関連付けられます。

[ヒント]ヒント

ミュージックセグメントの再生中は、一時停止中であっても、ショートカットメニューからEventを追加することはできません。最初にミュージックセグメントを停止してください。


Eventキューをコピー&ペーストするには:

  1. Music Trackで、Eventキューを選択します。

  2. Ctrl+Cを押してコピーします。

  3. コピーしたEventキューを追加したい場所を、Music Trackのタイムライン上で右クリックします。

  4. Ctrl+Vを押してペーストします。

    タイムラインの選択した位置に、新しいEventキューが追加されます。

ほかのミュージックセグメント用のキューと同様に、Eventキューをタイムライン上に自由にドラッグして配置できます。もしほかのEventキューと重なることがあれば、Wwiseが自動的に間隔を調整し、最適化します。Eventキューが4つ以上、重なっている場合は、それらのラベルが消え、入りきるようにWwiseがサイズ変更します。


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