次のセクションでは、Wwiseバージョン2023.1.2とバージョン2023.1.3の間での変更点を挙げ、説明します。
プラットフォーム固有の情報は、こちらにあります:
以前のバージョンの詳細については、 以前のリリースノート をご覧ください。
新機能
- WG-70303 Wwise Consoleの
generate-soundbank
アクションにオプションuse-user-overrides
を追加しました。このオプションにより、Wwise Consoleを使ったSoundBank生成でユーザごとのオーバーライド設定(カスタムSoundBankパスなど)を使用できるようになります。これまで通り、Wwise Consoleを使ったSoundBank生成においてデフォルトで使用されるのは、共通のProject Settingsのみです。
- WG-70475 Original Audio File、Cached Audio File、External Sources Output Pathのフォルダパスを定義するプロジェクト設定で、Soundbank Generation Step Commandと同様の環境変数を指定できるようにしました。これらのパスの定義を補助するために新しいダイアログを追加しました。
その他の変更
- WG-70494 Level 3ソースコードのVisual Studio 2022ビルドを有効にしました。
バグ修正
- WG-55590 修正済み:Capture LogのSpatial Audio APIコール情報が不十分でした。
- WG-65549 修正済み:プロジェクトのオープンとクローズを繰り返すと、ディレクトリの監視スレッドが残ったままになりました。
- WG-67996 修正済み:複数のトラックのインポート時や短いオーディオファイルのインポート時に、Music Segmentのエグジットキューの位置が自動的に調整されませんでした。
- WG-68199 修正済み:子孫のSequence Containerのプレイリストを変更しても、Sequence Containerのプレイリストは更新されませんでした。
- WG-68243 修正済み:Error Reporterに入力されたクライアント情報(名前、電子メールアドレス、会社名)が永続的ではありませんでした。
- WG-68268 修正済み:(Spatial Audio)ルーム間のギャップを通過するリスナーに対して間違ったRoom Transmission Lossが適用されていました。
- WG-69203 修正済み:(Mac Authoring)編集時にテキストエディットフィールドでテキストが更新されませんでした。
- WG-70415 修正済み:(Spatial Audio)一部のシナリオでは、Reverb ZoneトランジションリージョンからのパスがPortalを通過する時にフェイドインまたはフェイドアウトしませんでした。
- WG-70481 修正済み:Mastering Suite Master VolumeモジュールのLink Channelsボタンが複数のビューで正しく同期されませんでした。
- WG-70505 修正済み:再配置された列でリストの行をコピーする時にクラッシュする可能性がありました。
- WG-70521 修正済み:長いテキスト文字列を指定してCapture Logをフィルタリングすると、クラッシュまたはハングする可能性がありました。
- WG-70548 修正済み:(Spatial Audio)Reverb ZoneのトランジションリージョンがPortalのトランジションリージョンと重なっている場合、リスナーがReverb Zoneを離れてPortalを通過すると、Reverb Zoneがフェイドアウトした後に、突然カットインしていました。
- WG-70566 修正済み:(Spatial Audio)
SearchStochasticPath()
アサートが無効になっていました。
- WG-70618 修正済み:Original Audio FileやCached Audio Fileパスの設定を変更した後に、プロジェクトが自動的にリロードされませんでした。
- WG-70646 修正済み:(Spatial Audio)ゲームオブジェクトが2つのRoom間の隙間にあるPortalを出ると、アサートがトリガーされていました。
- WG-70672 修正済み:(Spatial Audio)Portalの背後にある隣接するRoomでルームトーンが再生される時に、Roomの透過損失がReverb Zoneのトランジションリージョンで補間されませんでした。
- WG-70717 修正済み:Performance Monitor Settingsでフィールド内をクリックしても、そのフィールド内のすべてのテキストが選択されませんでした。
- WG-70770 修正済み:ARMベースのCPUでデバッグを実行中にAkRingBufferでアサーションエラーが発生していました。
- WG-70812 修正済み:子が再配置され戻されると、Wwise Authoringで新しく作成されたRandom Containerの再生が機能しませんでした。
- WG-70874 修正済み:
WaveViewer.exe
の終了時にクラッシュしていました。
- WG-70989 修正済み:Wwise Authoringでのバス階層の変更が再生時に反映されないことがありました。
- WG-71069 修正済み:(Spatial Audio)リスナーが入っているRoomを囲むReverb Zoneがポータルによって接続されると、Reverb Zoneで間違ったスプレッド値や回析値が計算されました。
- WG-71089 修正済み:StingerやTransitionの変更がWwise Authoringで即時に適用されませんでした。
- WG-71096 修正済み:ブラウザボタンを使ってパスを選択すると、User SoundBank SettingsのExternal SourcesタブでOKボタンが使用できなくなりました。
コミュニティで報告されたバグの修正
- WG-63424 修正済み:スライダコントロールの使用中にクラッシュする可能性がありました。
- WG-68493 修正済み:Convolution Reverb WAVファイルのないプロジェクトをロードすると、Project Load LogでIRConvolutionStopプロパティ値のエントリが重複していました。
- WG-69622 修正済み:User SoundBank SettingsでオーバーライドされたSoundBankパスが同じプラットフォームをポイントしていました。
- WG-69663 修正済み:テキストフィールドを使用中にクラッシュする可能性がありました。
- WG-70292 修正済み:AK Channel Router MetadataのChannelパラメータにRTPCをアタッチできませんでした。
- WG-70515 修正済み:AudioFileSourceのステートプロパティにアクセスしようとすると、WAAPIがクラッシュしていました。
- WG-70518 修正済み:(Spatial Audio)SetReverbZone APIが単体でコールされるとダーティフラグの設定に失敗し、Reverb Zoneで間違ったスプレッド値や回析値が計算される可能性がありました。
- WG-70586 修正済み:Harmonizerプラグインを数分間連続して実行するとハングしていました。
- WG-70643 修正済み:Work Unitをリロードすると、Music Switch Entriesに新しいIDが割り当てられました。
- WG-70692 修正済み:
AK_EnableGetSourceStreamBuffering
が有効な状態でバーチャルボイス(仮想音声)のレンダリングを実行中にクラッシュしていました。
- WG-70728 修正済み:WAVファイルデータがキャッシュに保存される時にWwise Authoringでクラッシュが発生していました。
- WG-70738 修正済み:大音量の入力を処理する場合や高い比率で操作する場合に、CompressorおよびExpander Effectプラグインで浮動小数点例外が発生したり、非決定的な結果が返されたりしました。
- WG-70838 修正済み:フェイドイン、フェイドアウトのトランジションタイムおよびポジショニングオートメーションが不正確でした。トランジションデュレーションが、トランジションの長さと比較して最大で6の差がありました。
- WG-71083 修正済み:Interactive Music HierarchyでLoudness Normalizationが適切に機能していませんでした。
- WG-71095 修正済み:アンバランスなPin/UnpinEventInStreamCacheコールが原因で、サウンドエンジンの終了時にデッドロックが発生していました。
ドキュメントの改善