次のセクションでは、Wwiseバージョン2023.1.1とバージョン2023.1.2の間での変更点を挙げ、説明します。
プラットフォーム固有の情報は、こちらにあります:
以前のバージョンの詳細については、 以前のリリースノート をご覧ください。
新機能
- WG-68438(Spatial Audio)ポータルだけでなくReverb Zoneのトランジションリージョンもほかのトランジションリージョンと重ね合わせることができるようになり、Spatial Audioが両者をスムーズに補間するようになりました。Reverb Zoneのトランジションリージョンが複数ある場合、エミッターは複数のReverb Zoneに送信するようになりました。
- WG-69762 Advanced ProfilerのCPU Timelineを有効または無効にするオプションがProfiler Settingsダイアログに追加されたため、 設定ファイルを手動で変更する必要がなくなりました。ほかにもCPU Timelineに改善が加えられ、CPU TimelineビューでスレッドIDが表示されるようになり、選択したサウンドエンジンのティックに関する時刻を示すようにCPU Timelineのルーラーが変更されました。また、現在表示中のCPUマーカーの深度と一致するようにスレッド数を動的に減らすオプションが追加されました。CPU Timelineのポジショニングやズームの動作にもさまざまな改善が加えられています。こうした機能の多くはドキュメントに記載されておらず、上級ユーザにのみ使用を推奨しています。このため「実験的」のマークが付けられたままになっています。
APIの変更
- WG-68821 修正済み:
AkSoundEngine.h
の関数LoadBankMemoryCopy
のオーバーロードが欠落していました。この関数はout_bankTypeを受け取るために必要になる場合があります。
動作の変更
- WG-69747 「3Dオーディオオブジェクトの制限超過」を示すキャプチャログ内のエラーが、メッセージに格下げされました。Wwiseはメインンミックスの制限を超えたAudio Objectもルーティングするため、これは障害とみなされません。
その他の変更
バグ修正
- WG-64578 修正済み(Spatial Audio)サウンドでTransmissionとDiffractionなしでReflectを使うと、不適切なタイミングでオブストラクション(妨害)が適用される可能性がありました。
- WG-65824 修正済み:EffectやMetadataの編集でオーバーライドしない場合に親が誤って編集されることがありました。
- WG-66553 修正済み:Wwise Wave Viewerからオンラインヘルプへのリンクがありませんでした。
- WG-69253 修正済み:モーダルダイアログが表示される時に、ドッキングされていないビューが反応することがありました。
- WG-70125 修正済み:Effectプラグインがフレームで
AkAudioObject::SetName
をコールせず、Audio Object名がAudio Object ListとAudio Object 3D Viewerから消えることがありました。
- WG-70232 修正済み:オリジナルファイルの変更後、オリジナルファイルが一致していない分析データが使用される可能性がありました。
- WG-70280 修正済み:レスト列の再編成中にマウスが反応しなくなりました。
- WG-70322 修正済み:Music Switch Containerで空のパスのリンクを解除すると、クラッシュしていました。
- WG-70338 修正済み:(Spatial Audio)Reverb Zoneトランジションリージョンの非常に限定されたアライメントで、ゼロによる除算によりアサートがトリガーされていました。
- WG-70352 修正済み:プレイリスト内に複数回出現する子オブジェクトを移動すると、Sequence Containerプレイリストが完全に更新されませんでした。
- WG-70379 修正済み:Wwiseのクラッシュ時にWwise Errorレポータが表示されないことがありました。
- WG-70429 修正済み:一部のclangベースのプラットフォームにおいて、AkBitScanReverseとAkBitScanForwardが32ビット版ではなく暗黙的に64ビット版で実行されていたため、誤った値になることがありました。
- WG-70465 修正済み:Mastering SuiteのMaster VolumeモジュールでMuteとSoloが機能しませんでした。
コミュニティで報告されたバグの修正
- WG-66416 修正済み:インポートしたオブジェクトが誤ったオブジェクトの下に追加されることがありました。
- WG-69221 修正済み:(Spatial Audio)オブストラクション(妨害)が2つのポータルを通過するダイレクトパスに適用されていませんでした。
- WG-69929 修正済み:特定のソース管理操作を実行中にエラーメッセージが表示されていました。サーバがビジー状態の場合は、Retryをクリックして操作を再度試みることができるようになりました。
- WG-70043 修正済み:Spatial Audioの計算で使用中のゲームオブジェクトを登録解除するとクラッシュしていました。
- WG-70046 修正済み:生成されたBank Content TXTファイルで整合性のないWwise SFXオブジェクトが使用されていました。これは複数のSFXオブジェクトでWAVファイルが使用される場合にのみ発生しました。
- WG-70066 修正済み:Perforce Source Control Plug-inが有効な状態でプロジェクトを閉じるとクラッシュしていました。
- WG-70120 改善済み:補間を使ってGame Parameterで優先度を制御すると、誤判定が引き起こされていました。相違が起きる可能性は依然としてありますが、発生の可能性が最小限に抑えられるようになりました。
- WG-70157 修正済み:大量のモニタリング通知により、ゲームに接続中にオーディオがドロップする可能性がありました。
- WG-70165 修正済み:Switch Containerが子コンテナでフェードアウトすると、ボイスリークが発生することがありました。
- WG-70215 修正済み:低メモリ状態でPinEventToCacheを使うと、Stream Managerで無限ループが発生していました。
- WG-70223 修正済み:Transport ControlからSwitch変更を高速トリガーすると、無限ボイスが作成されました。
- WG-70316 修正済み:SoundのHDR Enable Envelopeはオーサリングで効果がありませんでした。
- WG-70418 修正済み:Wwise 2022.1.10および2023.1.1で更新された一部のMastering Suiteプリセットでは、 LFE、SL、HFLチャンネルのMaster Volumeゲインが誤っているかアンバランスでした。Mastering Suiteプリセットをインポートし直す前に、変更されているShareSetを既存のFactory Mastering Suite Work Unitから別のWork Unitにコピーしてください。その後でFactory Mastering Suite Work Unitを削除し、Mastering Suite Factory Presetsをインポートしてください。
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