Wwise SDK 2024.1.1
|
次のセクションでは、Wwiseバージョン2022.1.6とバージョン2022.1.7の間での変更点を挙げ、説明します。
プラットフォーム固有の情報は、こちらにあります:
以前のバージョンの詳細については、 以前のリリースノート をご覧ください。
WG-65225 Wwiseのデフォルトのメモリアロケータを使用する場合、すべての割り当てが、スレッドローカルヒープに依存するのではなく、単一のグローバルヒープに移動されるようになりました。これにより、プロセスの存続期間全体を通じてWwiseによって予約されるメモリの量が大幅に減少し、時間の経過と共にメモリ予約が安定し、より予測可能になります。
Wwiseでの激しいマルチスレッドアクティビティが原因で、グローバルヒープ上で重大なCPU競合が見られた場合に、Wwiseのデフォルトメモリアロケータの新しい設定 AkMemSettings::uMaxThreadLocalHeapAllocSize
を利用できるようになりました。 これを使用して、グローバルヒープではなくスレッドローカルヒープによってメモリ割り当てを処理するしきい値を構成できます。デフォルトでは0に設定されます。
AkMemSettings::uMaxThreadLocalHeapAllocSize
が0以外の値に設定されていても、AK::MemoryMgr::InitForThread
を実行していないスレッドで発生するメモリ割り当てでは、引き続きグローバルヒープを使うことに注意してください。これは、AK::MemoryMgr::InitForThread
もAK::MemoryMgr::TermForThread
も実行していない非Wwiseスレッド上の一部のサウンドエンジンAPIとやり取りする時に、スレッドローカルヒープが意図せず作成されないことを目的としています。
また、AkMemSettings::pfAllocVM
を呼び出して新しいメモリブロックを予約するために使用されるデフォルトサイズは、すべてのプラットフォームで2MiBになり、2MiBページ マッピングを利用する機会が増えました。これにより、サウンドエンジンの実行中に発生するトランスレーションルックアサイドバッファ (TLB) ミスが減少し、パフォーマンスがわずかに向上します。さらに、rpmallocは、未使用メモリのキャッシュを減らし、メモリ使用量が少ない期間により容易にメモリを解放するよう構成されます。
AkDataCreatorBase::Grow()
でクラッシュする可能性がありました。AkInitSettings::uNumSamplesPerFrame
に2のべき乗でない値を設定してサウンドエンジンを実行すると、AK Convolutionでハングしました。UnregisterGameObj
が呼び出された場合、AkGameSyncValueTreeItem::Term
でアサートが発生します。