バージョン

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Wwise SDK 2024.1.0
リリースノー ト 2017.2.1

次のセクションでは、Wwiseバージョン2017.2とバージョン2017.2.1の間での変更点を挙げ、説明します。以前のバージョンの詳細については、 以前のリリースノート をご覧ください。オンラインヘルプを使用する場合は、目次カラムの最上段にあるリストから、異なるバージョンのWwise を選択することもできます。

プラットフォームSDKアップデート

  • PerforceプラグインをPerforce SDK 2017.1へアップデート。
  • Xbox One XDK: XDK 170601 (2017年6月QFE 3)へのアップデート
  • PS4 SDK:: SDKを5.008.041へアップデート
  • Mac, iOS, tvOS:Xcode 9.1へ更新

新機能

  • WG-27339 PerforceプラグインでSSL対応を追加しました。
  • WG-36178 Spatial Audio - ディフラクションモデリング: ディフラクション(回折)後の音に、distance multiplierが追加で適用されます。このmultiplierは、回折した音波の方が入射した音波よりも早くディケイする現象をシミュレーションするために追加されました。この現象をカスタム化できるように、 AkSpatialAudioInitSettings の新しいパラメータとして、 fDiffractionShadowAttenFactor と、 fDiffractionShadowDegrees の2つを、追加しました。詳細は、 AkSpatialAudioInitSettings のAPIドキュメンテーションを参照してください。もし何らかの理由でこの変更によって既存のサウンドデザインに悪影響があれば、機能を無効にするには fDiffractionShadowAttenFactor を1.0に設定します。
  • WG-36289 Spatial Audio: Spatial Audioが内部的に登録するルームゲームオブジェクトを、ルームアンビエンスのエミッターとして使えるようになりました。これを可能にするために、 AkRoomParams の新しいパラメータとして、 RoomGameObj_KeepRegistered と、 RoomGameObj_AuxSendLevelToSelf の2つを、追加しました。これはマルチチャンネルの、いわゆるアンビエンスベッドのサウンドのポジショニングに非常に便利で、Spatial Audioがポジショニングを全て自動的に行ってくれます。ルームゲームオブジェクトに対してEventをポストすると、ルームゲームオブジェクトの自動配置が適用されて、リスナーが室内にいるときは音がリスナー周り全体から聞こえ、リスナーが室外にいるときは音がポータルから聞こえてきます。これらの新しいフィールドの詳細は、 AkRoomParams のAPIドキュメンテーションを参照してください。

動作の変更

  • WG-36119 このバグは、2017.2.0で発生して、2017.2.1でフィックスされたため、バージョン2017.2.0と2017.2.1はリモートコネクションができません。
  • WG-36287 Spatial Audio: 今まで、 AK::SpatialAudio::SetEmitterObstruction() のオブストラクション値は、エミッターがリスナーと同室にいない場合に無視されました。これからは、APIから送られたオブストラクション最大値と、ディフラクションシステムによる算出値が、サウンドエンジンに送られます。エミッターとポータル間のオブストラクション(これは SetEmitterObstruction() で対応すべき)と、Spatial Audioのディフラクションシステムで対応すべきルーム境界線のオクルージョンを、使い分けるのはゲーム側の責任です。例えば、オブストラクションにレイ(ray)テストを使うゲームの場合は、オブジェクトがポータル開口部のすぐ近くにあるときに、エミッターとリスナーの間のレイが近くの壁にあたりオブストラクション値を100としてしまう可能性があります。ゲームが100として送ると、誤ってディフラクション角の計算をオーバーライドしてしまいますが、算出されるディフラクション角はおそらく180度よりも大幅に狭く、こちらの方が実際に予想される音の聞こえ方に合っていると考えられます。このシナリオを回避するために、ゲーム側でまずエミッターとポータル間のオブストラクション物体をレイテストで確認して、その結果をSetEmitterObstruction()で送り、続いてポータルとリスナー間のオブストラクション物体を確認して、その結果をSetPortalObstruction()で送るようにします。

パフォーマンスの変更

  • WG-35738 アウトプットバスのフィルターをバイパスしたときのミキシングパフォーマンスが、大幅に改善されました。
  • WG-36140 (Android, PS4) Parametric EQのパフォーマンスが、大幅に改善されました。

バグ修正

  • WG-34346 修正済み: WwiseプロジェクトパスのディレクトリにOSランゲージにとって外国語の文字が含まれていると、Convolution ReverbでIRのロードに失敗します。
  • WG-34842 修正済み: 音速を大幅に変更すると、Reflectでグリッチが発生する可能性があります。
  • WG-34954 修正済み: Reflect Effect Editorのグラフに表示されるカーソルの順番が、分かりにくいです。
  • WG-35079 修正済み: Reflect Effect Editorに表示されるリフレクションのミュートまたはソロのステータスが、ゲームから切断しても維持されてしまいます。
  • WG-35415 修正済み: Obs/OccのProfilerタブに表示される古いオブストラクション・オクルージョンの項目が、蓄積できてしまいます。
  • WG-35485 修正済み: アンビソニックスは、MultiDirectionモードでマルチポジション設定のゲームオブジェクトと互換性がありません。
  • WG-35803 修正済み: デフォルトのAudio Deviceシェアセット(つまりSystem)の親を変更したり、名前を変更したり、移動したりできなくなりました。
  • WG-35810 修正済み: (Set/Add/Remove) DefaultListenerメッセージのキャプチャーログにある、Game Object列の名前が、空白になります。
  • WG-35850 修正済み: リフレクションがMax Distanceを超える場合に、Reflect Effect Editorカーブにカーソルが表示されません。
  • WG-35860 修正済み: AK::SpatialAudio::SetEmitterAuxSendValues は、エミッターが同じフレームに未登録の場合に、効果がありません。
  • WG-35894 修正済み: User-defined positioningは、Follow Listener Orientationにチェックを入れないと、エミッター回転に一定に対応できません。
  • WG-35929 修正済み: Switchミュージックトラックが、エグジットキューと同時に、またはそのあとに、トランジションします。
  • WG-36006 修正済み: マスターオーディオバス以外の全てのバスで、親を変更できます。
  • WG-36009 修正済み: RTPCで動かすAuxiliary Busに対するEffect Bypassが、バスを初期化すると無視されます。
  • WG-36076 修正済み: ゲームオブジェクトのデータを正しく扱わないと、ポジショニングコードにガベージが入ってしまうことがあります。
  • WG-36094 修正済み: Audio Deviceを有効にせずにAudio Preferencesダイアログを開くと、クラッシュします。
  • WG-36119 修正済み: バージョン不一致のために許可されないリモートコネクションの、Remote ConnectionsダイアログのStatus列に、誤ったマイナーバージョンが表示されます。
  • WG-36130 修正済み: 線形補間されたゲームパラメータで、直前に SetRTPCValue() があると、 ResetRTPCValue() が失敗します。
  • WG-36138 修正済み: (PS4, Switch) 現在のプラットフォームで左右どちらかのトリガーカーブをソロすると、Wwise Motion Generatorがクラッシュします。
  • WG-36141 修正済み: Ak::SoundEngine::SetBusDevice() が機能しません。
  • WG-36153 修正済み: 最上位バスの親を設定すると、新しいバスの名前が、"New Audio Bus"でなく"New Master Bus"となります。
  • WG-36160 修正済み: DirectSound Sinkの初期化に失敗するとクラッシュします。
  • WG-36169 修正済み: Master-Mixer Hierarchyの最上位Work Unitの子を作成することが可能です(ワークユニットやバーチャルフォルダ)。
  • WG-36173 修正済み: まれにエミッターとリスナーのフロントベクトルが完全に一致したときに、3Dポジショニングが一定しません。
  • WG-36176 修正済み: Reflectカーブの色が、オーサリングツールの色と一致しません。
  • WG-36220 修正済み: SetSpeakerAngle() が、メインデバイスに関して"Device not found"を返します。
  • WG-36223 修正済み: State Groupを削除してから、そのState Groupを使ってバスをインスペクトすると、クラッシュします。
  • WG-36253 修正済み: イメージソースがMax Distanceの上と下で動くときに、Reflect Effect Editorのリフレッシュに問題が起きます。
  • WG-36288 修正済み: Spatial Audioで、リスナーのルームのゲームオブジェクトのポジションが、リスナーと一致せずに1ユニットだけ離れています。
  • WG-36293 修正済み: Reflectで、グラフに多数のカーソルがあると、選択するのに問題が起きます。
  • WG-36300 修正済み: Voices Graphで、親Auxiliary Busとの関係が点線で表示されます。
  • WG-36341 修正済み: 32-bit整数PCMフォーマットのWAVファイルが、正しくインポートされません。
  • WG-36355 修正済み: SCE Audio3d Object Pannerが、複数ポジションのときに正しく機能しません。
  • WG-36394 修正済み: .../Originals/SFX のサブフォルダに入っているWAVファイルをインポートすると、.../Originals/SFX にインポート(コピー)されます。
  • WG-36408 修正済み: Event Editor: Game Parameter値で小数点以下を設定できません。


参照

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