このインテグレーションの各バージョンは、それぞれUnreal Engineの特定のビルドに対応しています。以下が、このインテグレーションの2023.1.0.8367.2849版で(Unrealの新しいビルドにアップグレードしたこと以外に)変更された点です。 プロジェクトをWwise 2023.1にアップグレードする
| 注記: このインテグレーションは、Unreal Engineの実験的な機能をサポートしていません。 |
| 注記: このインテグレーションのコンパイル対象はUnreal Engineバージョン5.2、5.3です。Unreal Engine 5.3を対象にテストしました。現在、上記Unreal Engineバージョンより新しいバージョンをサポートしていませんが、今後のパッチリリースでサポートします。 |
プラットフォーム固有の情報は、こちらにあります:
以前のバージョンについては、 以前のリリースノート を参照してください。
新機能
- WG-53296 このインテグレーションでは、 DebugおよびDebugGame Unrealの設定でWwise Debug SoundEngineがサポートされるようになりました。
- WG-58405(Spatial Audio)Room内のリージョンをモデル化するReverb Zoneを追加しました。このReverb Zoneはリバーブ効果を向上させる一方で、Portalが隣接するRoomにこのReverb Zoneを接続する必要はありません。カバーエリア、オーバーパス、パティオなどのオープンスペースをモデル化する際に便利です。
- WG-62866 UnrealとGenerated SoundBanks間でアセットを簡単に同期できるようにWwise Reconcileコマンドレットを追加しました。
- WG-63596 Wwise SoundEngine 2023.1向けのWwise IntegrationsがWwise SoundEngine 2022.1と下位互換性を持つようになりました。
- WG-65226 3Dビューアにトランジションゾーンを表示するオプションを追加しました。
- WG-66632 Wwise SoundEngineのStaticCRT Windowビルドがデフォルトで使用されるようになりました。
- WG-68016 WwiseResourceLoaderのユニットテストを追加しました。
- WG-68279 特定のExecutionQueueでコードが実行されていることを確認する関数を追加しました。
APIの変更
- WG-64048(Spatial Audio)1つのエミッターから発することができるゲーム定義AUXセンドの上限を設定できるように、
AkSpatialAudioInitSettings::uMaxEmitterRoomAuxSends
を追加しました。
- WG-65130(Spatial Audio)
AkGeometryParams::EnableTriangles
を削除し、AkGeometryInstanceParams::UseForReflectionAndDiffraction
に置き換えました。
- WG-66244(Spatial Audio)
AkGeometryInstanceParams::RoomID
の使用が非推奨になったため、今後のバージョンではこのパラメータが削除されます。RoomIDを使用せず、デフォルト値(-1)のままにすることを推奨します。
動作の変更
- WG-61307 Unrealオブストラクションおよびオクルージョンサービスが
AK::SpatialAudio::SetGameObjectToPortalObstruction
とAK::SpatialAudio::SetPortalToPortalObstruction
のAPI機能をサポートするようになりました。エミッターとリスナーのゲームオブジェクトが異なるSpatial Audioルームに配置されると、同じルーム内のエミッターとポータル間、同じルーム内のリスナーとポータル間、および同じルーム内のポータル間でオブストラクションおよびオクルージョンチェックが実行されます。新しいパラメータPortal OcclusionがUnreal Portal Componentsに追加されました。このパラメータを指定すると、AK::SpatialAudio::SetPortalObstructionAndOcclusion
機能を搭載したポータルにオクルージョン値が適用されます。ドアの開閉に対応したサウンドの調整に使用できます。Unrealオブストラクションおよびオクルージョンサービスが独立したモジュール(WwiseObstructionOcclusion)に移動しました。これにより、ユーザ自身が必要に応じてサービスを切り替えることができます。
パフォーマンスの変更
- WG-67286 Unreal 5.2以降のほとんどのタスク使用で、インテグレーションにTTaskとUnrealの基本スレッドが使われるようになりました。
その他の変更
- WG-62759 RoomsとPortals Visualizationのトグル設定がUser Settingsの下に配置されました。
- WG-65309 Spatial Audio Unrealのユーザインターフェースとツールチップを改善しました。
- WG-66557 Unreal Engine 4.27に対するサポートを終了しました。 Unreal Engine 5.2以降を使用してください。
バグ修正
- WG-63820 修正済み:レベルストリーミング中にポータルの開閉を呼び出した時に、UpdateConnectedRoomsでUnrealがクラッシュします。
- WG-64283 修正済み:リバーブ予測サービスの
EstimateHFDamping()
機能が、HF Dampingの定義と一致しない誤った値を返します。
- WG-64362 修正済み:Spatial Audio Volume名が変更されてもConnected Portalの前面/背面ルーム名が更新されません。
- WG-64529 修正済み:更新間隔にマイナスの値が設定されることがあります。
- WG-65139 修正済み:Spatial Audio API機能の
SetDiffractionOrder
、 SetMaxEmitterRoomAuxSends
、 SetNumberOfPrimaryRays
、 SetLoadBalancingSpread
がUnreal Blueprintsに対して公開されません。
- WG-66779 修正済み:作成したゲームでAuto Assign Aux Busを使用してAkLateReverbComponentのT60 Decayを計算する時に、FAkReverbDescriptorでアサートが発生します。
- WG-67317 修正済み:Unrealのヌルポインタが、Ak EventのないRoomのPost-associated AkEventでクラッシュします。.
- WG-67343 修正済み:Wwise BrowserおよびReconcileダイアログに孤立アセットが一度に1つしか表示されません。
- WG-67418 修正済み:レベルを別のレベル内に追加した後にやり直しアクションを実行すると、Unrealがクラッシュします。
- WG-67848 修正済み:Fit To Geometryが、ヒットしたサーフェスの物理マテリアルに応じてSpatial Audio Volumeのジオメトリプロパティを変更しません。
- WG-68315 修正済み:Wwise UnrealプラグインがServerモードでの構築に失敗しました。
- WG-68516 修正済み:名前変更したアイテムがWwise Browserに2回表示されました。
- WG-68554 修正済み:SoundBankが生成されていない時にWAAPIを接続してSoundBankを複数回生成するとクラッシュしました。
- WG-69004 修正済み:Reconcileを使用して作成されたEvent UAssetは、Content Browserでのポストに失敗します。
コミュニティで報告されたバグの修正
- WG-60975 修正済み:(Spatial Audio)複数のポータルが配置されたルームに入ると、突然パンニングが変化します。
- WG-61552 修正済み:
DefaultGame.ini
がSpatial Audioアセットのデータベースとして使用されます。
- WG-63321 修正済み:Building Unrealサーバでログエラーが発生し、パッケージングに失敗します。
- WG-65717 修正済み:レイキャストが値を返さない場合に、
UAkSurfaceReflectorSetComponent::AssignAcousticTexturesFromSamples()
がデフォルト値を割り当てません。
- WG-66785 修正済み:パッケージングされたUnrealゲームにおいて、RoomおよびPortalの動的トランスフォームが更新されません。
- WG-67619 修正済み:Resource Loaderの競合状態が原因でクラッシュします。
- WG-67950 修正済み:Portalコンポーネントで生ポインタが使用されるとクラッシュします。
- WG-68029 修正済み:
FWwiseExecutionQueue
でstd::atomic
を使用すると、特定の条件下でデッドロックが発生します。
- WG-68102 修正済み:UE 4.27でリソースのロードとアンロードが原因でクラッシュしました。
- WG-68115 修正済み:ストリーミングファイルをすばやく開き直すと「Could not open file for asset loading(ファイルを開いてアセットをロードすることができませんでした)」エラーが発生しました。
- WG-68216 修正済み:Switch Container Leafのリロードやアンロードの条件が原因でクラッシュします。
- WG-68380 修正済み:一部のユニットテストでVisualCPPが誤った警告を生成しました。
ドキュメントの改善