バージョン
ゲームオブジェクトまたはバスのレベルで同時に再生できるオブジェクトの制限数に到達すると、Wwiseは各オブジェクトのPriority(優先順位)、つまり相対的な重要度を利用して、どれを再生するのかを判断します。
各種オブジェクトのプライオリティは1から100までの標準的な数値単位で設定し、最低プライオリティは「1」、最高プライオリティは「100」とします。複数のオブジェクトが同じプライオリティの場合は、再生中の最新と最古のどちらのインスタンスを停止するのかを選べます。
リスナーからオブジェクトまでの距離に基づき、再生プライオリティを変更することもできます。Wwiseでは、Attenuation Editorで設定したMax distance(最大距離値)を使いプライオリティをオフセットします。適用するオフセット量は、リスナーに対するオブジェクトの相対的な位置で決まります。オフセットが全く適用されないソースポイントと、指定したオフセット値を全て適用する減衰の最大距離の間で、Wwiseが線形補間を行います。
例えば、Monster1、Monster2、Monster3の3つの異なるサウンドオブジェクトがある場合を考えます。どのサウンドオブジェクトもPriorityを50、Offset priorityを-10に設定します。またAttenuation EditorでMax distance(最大距離)を100メートルに設定します。ゲーム中は、3匹のモンスターからリスナーまでの距離がそれぞれ変化します。今回は例として、リスナーからモンスター達までの距離が以下であると仮定します。
Monster 1: 10 meters
Monster 2: 50 meters
Monster 3: 100 meters
3匹のモンスターからリスナーまでの距離はそれぞれ異なり、距離に基づくプライオリティオフセットが適用されているので、各サウンドのプライオリティが異なってきます。リスナーからの距離によってサウンドのプライオリティが影響される様子を、以下のグラフに示します。
Playback priorityはPlayback limit(再生制限)と一緒に使われ、再生制限を超えるとWwiseがこれらのサウンドのそれぞれのプライオリティを確認して、どれを再生するかを判断します。
オブジェクトの再生Priorityを定義するには:
Property Editorに、最上位の親オブジェクトを1つロードする。
注釈 | |
---|---|
このオブジェクトが最上位のオブジェクトでない場合、 Playback Priorityオプションを設定する前にOverride parentオプションを選択する必要があります。 |
Switch to the Advanced category.
テキストボックスPriorityにオブジェクトのプライオリティ、つまり相対的な重要度として、1から100までの数値を入力するが、100は最高プライオリティを表す。
リスナーからオブジェクトまでの距離に基づいて再生プライオリティをオフセットするには、Offset priority by x at max distance(最大距離でxだけプライオリティをオフセットする)を選択する。
テキストボックスに、最大距離でプライオリティをオフセットさせる数値を指定する。