次のセクションでは、Wwiseバージョン2023.1とバージョン2023.1.1の間での変更点を挙げ、説明します。
プラットフォーム固有の情報は、こちらにあります:
以前のバージョンの詳細については、 以前のリリースノート をご覧ください。
新機能
- WG-66885 Meter SettingsダイアログにMeter Minimumスライダを追加し、デフォルトの最小ボリュームを-48dBから-72dBに変更しました。
- WG-67361 AK_OUTPUT_REDIRECT環境変数でコンソールアウトプットを有効化できるようになりました。
- WG-68992 Wwiseにデフォルトで実装されたrpmallocをメモリ管理に使用しているサウンドエンジンインテグレーションに、新しくAkMemSettings::uVMSpanCountとAkMemSettings::uDeviceSpanCountの設定を追加しました。これにより、メモリブロックのマッピングやマッピング解除をする時のrpmallocの動作を詳細に調整し、Wwiseが確保するメモリ量を減らすことができます。予約メモリ量の節約は、長期的に見て計50~100 MiBにもなります。詳細は、 Tuning "Span Count" を参照してください。
- WG-69110 Project Explorer Selection ChannelメニューにFollow Object Selectionオプションを追加しました。
動作の変更
パフォーマンスの変更
- WG-67235 多数のAudio Objectを処理する時の、System Audio Deviceの3D Audio Bed Mixer Effectプラグインと3D Audioトリアージプロセスのパフォーマンスを大幅に向上しました。
- WG-68277 多数のAudio Objectを処理する時の、オーディオレンダリング時のバスのパフォーマンスを大幅に向上しました。
- WG-69025 AK_NoMoreData状態の受信Audio Objectを処理する場合に、専用受信接続を持つAudio Objectsバスが、Temp Allocメモリ使用時にスパイクを起こさなくなりました。
- WG-69026 複数スレッドが同時にメモリブロックを要求した時の、Temp Allocメモリシステムのロック競合を削減しました。
- WG-69501
CAkVolumeRayComponent::GetRayVolumeData
から来るObjectカテゴリ内の一時的なメモリ割り当てをなくしました。
その他の変更
- WG-67387 Integration Demoに新たに"Channels Demo"セクションを追加しました。
- WG-69249 Mastering Suiteの工場出荷時のプリセットに新たに2つのプリセットを追加しました。"Night Mode Strong"は"Night Mode"プリセットの強化バージョンで、"Home Cinema Height Boost"は"Home Cinema"の高さチャンネルのオーディオを強化したバージョンです。Mastering Suiteプリセットをインポートし直す前に、変更されているShareSetを既存のFactory Mastering Suite Work Unitから別のWork Unitにコピーしてください。その後でFactory Mastering Suite Work Unitを削除し、Mastering Suite Factory Presetsをインポートしてください。
- WG-69387 AK ASIOプラグインのチャンネル構成リストに、4次および5次のAmbisonicsを追加しました。
バグ修正
- WG-63963 修正済み:一部のシナリオにおいて、Advanced ProfilerのCPUタブで報告されるタイミング値が大幅に誤っていました。
- WG-67683 修正済み:サウンドエンジンをマルチコア実行で稼働すると
AK::JobMgr::WorkUntilDone
で永久的なハングが発生する可能性がありました。
- WG-67849 修正済み:Conversion Settings Editorのボタンが適切に有効化または無効化されないことがありました。
- WG-68183 修正済み:(Spatial Audio) Show Active Voices Onlyが選択されていない時に、到達できないルームへのパスがGame Object 3D Viewerに残る場合がありました。
- WG-68211 修正済み:Voice Inspectorのコントリビューションアイコンが正しくない場合がありました。
- WG-68218 修正済み:特定のPlaying IDで、Continuous Play ModeのSwitch Containerの停止を試みると、同じゲームオブジェクト上で同時再生中のこのサウンドのほかのインスタンスが停止されることがありました。
- WG-68299 修正済み:プラットフォームを削除してからプロジェクトを保存するとリンクされていないObject List(Effectsリストなど)が破損することがありました。
- WG-68344 修正済み:(Spatial Audio) Listenerが2つのトランジションリージョンサーフェス間を行き来すると、Reverb Zoneからのルームトーンが突然片側にパンする場合がありました。
- WG-68367 修正済み:(Spatial Audio) 連続する回折ポイントが同一になる場合がありました。
- WG-68387 修正済み:Advanced ProfilerのStreamsタブでStream Nameが16文字に制限されていました。
- WG-68462 修正済み:(Spatial Audio) 透過サーフェスを持つけれどもReverb ZoneではないRoomにおいて、トランスミッションパスの広がりと位置が正しくありませんでした。
- WG-68511 修正済み:Convolution Reverb IRファイルを同じ長さの別のファイルに置き換えても変更として登録されませんでした。
- WG-68515 修正済み:AK Convolution Reverbで非常に短いIR(<10ms)を使用するとクラッシュしました。
- WG-68629 修正済み:サウンドエンジンエラーをUnityでプリントするとクラッシュしていました。
- WG-68644 修正済み:Multi EditorのEffectスロットからRenderとBypassをアンリンクできていました。
- WG-68674 修正済み:(Spatial Audio)特定のメッシュタイプ(エッジが大きい、エッジがローカルオリジンから離れているなど)のロード中にアサートがトリガーされていました。
- WG-68717 修正済み:(Spatial Audio) 透過と不透過両方のサーフェスにアタッチされた共線エッジを持つSpatial Audioにジオメトリを渡す時に、アサートがトリガーされていました。
- WG-68741 修正済み:Advanced ProfilerのCPUタブでわずかに負の値が表示されることがありました。
- WG-68756 修正済み: Advanced ProfilerのStreamsタブに、ファイル名ではなく番号が表示されていました。
- WG-68775 修正済み:Property EditorのHDRタブでオーディオバスのWindowメーターが更新されませんでした。
- WG-68794 修正済み:Loudnessの正規化が誤ってVoice InspectorのVoice Volumeの属性となりました。
- WG-68882 修正済み:(WAAPI) ak.soundengine.postMsgMonitor が、Capture Logへのメッセージではなくエラーを書き出していました。
- WG-69059 修正済み:Wwise AuthoringのDebugバージョンでMeter設定とLoudness Meter設定のパネルを開くとアサートが発生していました。
- WG-69117 修正済み:1つのプロセスの間にサウンドエンジンが複数回初期化された場合に、Audio Object IDがリセットされていませんでした。
- WG-69190 修正済み:無効なトリム領域を形作っているソースのトリムポイントをドラッグすると、クラッシュしていました。
- WG-69201 修正済み:(Spatial Audio) Portalを通過する時に、同じルームに至るパスの距離が異なるためボリューム変更がキャンセルされていました。
- WG-69220 修正済み:サンプルアキュレートなトランジションが設定されているSequence ContainerやRandom Containerに、マルチコアレンダリングを有効にした状態で、事前にフェッチしている"ゼロレイテンシ"データなしにディスクからストリーミングするサウンドが含まれる場合、コンテナ再生時にクラッシュしていました。
- WG-69230 修正済み:サウンドエンジン終了時に
AK::JobMgr::Internal::JobManager_workerFunction
でクラッシュする可能性がありました。
- WG-69290 修正済み:ネストされたSequence Containerのコンテンツを修正するとクラッシュする可能性がありました。
- WG-69405 修正済み:(Spatial Audio) PortalをまたいでReverb Zoneが動的に動くとクラッシュする可能性がありました。
- WG-69596 修正済み:(Spatial Audio) Reverb Zoneがポータルにアタッチされている場合に、Transition Region Widthを更新できませんでした。
- WG-69624 修正済み:プラグインメディア用のSoundBank MetadataファイルにAlignフィールドがありませんでした。
- WG-69638 修正済み:(Spatial Audio)循環的なReverb Zone階層が作成されて無限ループが発生する可能性がありました。
- WG-69644 修正済み:Play Originalsモードでミュージックヒエラルキーを検証する時に、変換されたファイルが評価され作成されていました。
- WG-69895 修正済み:(Spatial Audio)新しい親Roomを指定してReverb Zoneを更新すると、アサートがトリガーされる可能性がありました。
コミュニティで報告されたバグの修正
- WG-52007 修正済み:Music Segment Editorで、すべてのトラックが除外されている時またはトラックがない時にBeat/BarやCueにスナップできませんでした。
- WG-65485 修正済み:(WAAPI) ak.wwise.core.object.setLinked は、参照に対応していますがプロパティには対応していません。
- WG-66902 修正済み:コンテナの子孫ノードをアップロードすると
CAkParameterNode::IsOrIsChildOf()
でクラッシュが発生しました。
- WG-67373 修正済み:Source EditorでChannel Config OverrideリストにChannel Configuration 7.1.4の複製が表示されました。
- WG-67691 修正済み:
WwiseConsole generate-soundbank
の –soundbank-path
オプションを使用すると、SoundBankがすでに別の場所に存在する場合は生成に失敗しました。
- WG-68291 修正済み:Wwise Profilerに接続中に
StartProfilerCapture
関数を使用するとクラッシュする可能性がありました。
- WG-68330 修正済み:(WAAPI) 条件によってはトピック ak.wwise.core.audio.imported が公開されないことがありました。
- WG-68342 修正済み:オブジェクトの先祖のInclusionプロパティを考慮する
isIncluded
WAAPI/WAQLアクセサがありませんでした。
- WG-68391 修正済み:階層にBlend ContainerまたはSwitch Containerが含まれ、2つのノードがバス出力として同じ出力を書き込むと、誤ったボリュームが非ミキシングバスに適用されました。
- WG-68719 修正済み:Playback Speedプロパティに対するRTPC変動が、MIDIクリップに正しく適用されませんでした。
- WG-68803 修正済み:VS 2022 17.7以降でVorbisデコーダライブラリをビルドすると出力に歪みが発生しました。
- WG-68832 修正済み:ゼロレイテンシのPCMストリーミングメディアの切り替え中にクラッシュが発生しました。
- WG-68953 修正済み:ミュージックトランジションの逆転をスケジューリングするとクラッシュしていました。
- WG-69000 修正済み:State GroupのCustom Transition Timeが働いていませんでした。
- WG-69005 修正済み:プラグインが、ヌル終端のC文字列ではなくPascal文字列としてランタイム文字列パラメータを受け取っていました。
- WG-69126 修正済み:Track TypeがSwitchに設定されているMusic Trackをコピーするとクラッシュしていました。
- WG-69334 修正済み:マルチチャンネルAudio Objectを1つだけ処理しているAudio ObjectバスでCompressor EffectやExpander Effectを実行した時に、圧縮や拡張がAudio Objectの最初のチャンネルにしか実行されていませんでした。
- WG-69404 修正済み:コード内の不適切なアサートを削除しました。
- WG-69444 修正済み:マルチコア処理でハードウェアコーデック(Opusなど)を使用すると、
CAkModulatorData::IsEmpty
でクラッシュしていました。
- WG-69481 修正済み:PremakeスクリプトでのC++20のサポートが不完全でした。
- WG-69666 修正済み:キーボードショートカットを使ってSub-Trackを追加するとクラッシュする可能性がありました。
- WG-69675 修正済み:Opusデコーダーのハードウェア障害から復旧する時にクラッシュしていました。
- WG-69769 修正済み:ゲーム定義のAUXセンド用の継承値がList ViewとMulti Editorに表示されていませんでした。
ドキュメントの改善