バージョン
Mastering Suiteは、様々なエンドポイントで再生される予定のミックスを、さらに良くするための機能を提供する無償プラグインです。一通りの機能がそろったこのAudio Device Effectプラグインには「Parametric EQ」、「Multiband Compressor」、「Master Volume」、「Limiter」の4つのモジュールがあります。これらのモジュールを、接続されたエンドポイントやアウトプット環境の特徴に合わせて調整すれば、オーディオアウトプット全体の質を向上できます。
Mastering Suiteを使用するにはプラグインをWwiseにインストールする必要があります。プレミアムプラグイン(有償)やパートナープラグインをインストールするをご参照ください。プラグインのアクティブ化と、SoundBankの正常な生成にはライセンスが必要です。各種プラグイン: Mastering SuiteでAudiokineticから無料のライセンスを取得できます。
プラグインのインストール後は、Mastering Suiteのファクトリアセットが新しく作成されたプロジェクトにデフォルトで追加されます。既存のプロジェクトに追加する場合は「Import Factory Assets」ダイアログを使用します。
Mastering Suiteプラグインはオーディオパイプラインの最終段階で使うためのものです。このため、これをインサートできるのは、System Audio Deviceの最後のEffectの場所だけです。この処理はAudio Device EditorのEffectsタブで行います。「Audio Device Editor: Effects」 を参照してください。
一般的なユースケース用に、以下のShareSetがファクトリアセットに含まれています:
Headphones
HomeCinema
HomeCinemaHeightBoost
NightMode
NightModeStrong
SoundBar
TV
警告 | |
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一度に対応できるMastering Suiteのインスタンスは、1つだけです。 このプラグインは、フルミックスに対してのみ作動するので、Audio Device Effectに分類されます。Wwiseボイスパイプラインの詳細は、 「ボイスパイプラインを理解する」 を参照してください。 |
「Parametric EQ」: 各バンドで設定できるフィルタモード、周波数、レゾナンス、ゲイン。
「Multiband Compressor」: 各バンドで設定できる周波数、アタック・リリースタイム、スレッショルド、レシオ、メイクアップゲイン、ニー。
「Master Volume」: 各チャンネルのボリューム設定。
「Limiter」: ソフトニー、ハードニー、アドバンスドリミッタ。
これら4つのモジュールはお互いにつながっていて、無効にしたモジュールはバイパス役となります。各モジュールの左上にチェックボックスがあります。これを使って不要なモジュールを無効にしたり、試聴するときに特定のモジュールを切り離したりできます。