バージョン
WwiseのプロパティをGame Parameterにアサインできたら、両者の関係をグラフ(Graph)ビューを使って定義します。コントロールポイントを使い、プロパティ値をGame Parameter値にマッピングしていきます。例えば、車両が時速250kmの時に、サウンドのボリュームを0dBとする場合は、「250 km/h」と「0dB」の交点に、コントロールポイントを追加します。2つのコントロールポイント間が補間されて、RTPCカーブ(RTPCのグラフ)が作成されます。
例えば、Game Parameter値「Speed(スピード)」を、Wwiseのプロパティ値である「Volume(ボリューム)」にマッピングした様子を、以下のRTPCグラフに示します。「Speed」値(X軸)はゲーム側で決まり、「Volume」値(Y軸)は、自由に設定できます。
グラフのズームやパン、コントロールポイントの追加、移動、削除、ポイント間のカーブ形状の変更、「Linear(均等)目盛り」や「dB目盛り」の使用など、グラフビューの一般的な情報についてはグラフビューについてを参照してください。
注釈 | |
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1つのオブジェクト内部で、またプロジェクトの複数のオブジェクト同士で、RTPCのカーブをコピーできます。RTPCカーブのコピーについては「Copying RTPC curves」を参照してください。 |
グラフ上で、数値をマッピングするには:
Graphビューで、カーブ上の任意の位置をダブルクリックして、コントロールポイントを設定する。
以下のいずれかを行う:
コントロールポイントを、適切なXY座標の位置に、ドラッグする。
テキストボックスX Coordinateと、Y Coordinateに、XY座標の数値を直接入力して、コントロールポイントの位置を正確に指定する。
ポイントを追加し続けて、プロパティとGame Parameterの関係が全体的に表されたカーブを作成する。
ヒント | |
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コントロールポイントを作成したあと、マウスボタンを押したままにすると、そのままポイントを適切な場所にドラッグできます。 |
RTPCを使って、サウンドのピッチをGame Parameterに結びつける場合は、複雑なカーブを設定することがリアルなエフェクトへの鍵となります。スマートピッチカーブ(Smart pitch curve)を使えば、最小限の手間で自然なサウンドのRTPCピッチカーブを作成できます。
スマートピッチカーブは、以下の2種類の変数に基づいています。
Native value:そのサウンドが、元のピッチで聞こえる時の、Game Parameter値。
Subdivision level:1から10までの範囲で設定した、カーブの精度。
例えば、レーシングゲームのエンジンサウンドにスマートピッチカーブを適用できます。エンジンの回転サウンドを2000 RPMで録音した場合、ネーティブ値を「2000 RPM」に設定したRTPCピッチカーブを作成します。Wwiseは、これを元に、自然なサウンドのカーブを作成するために必要な残りのポイントを、推定して設定します。
ピッチRTPCカーブの作成にスマートピッチカーブを使うと、カーブの直線部分のサブセグメントを作成するために、Wwiseでは以下の方程式が用いられます。
カーブのサブセグメントが多いほど、精度が高くなります。ただし、サブセグメントが増えると、ランタイムに必要な処理時間も増えます。CPUやメモリを節約するために、必要な効果を得られる最低限の分割レベル(Subdivision level)を選択してください。
ヒント | |
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正確なカーブの作成については「Valid ranges for smart pitch curves」を参照してください。 |
スマートピッチカーブを作成するには:
RTPCグラフビューで、ピッチカーブを作成する。詳しくは「Assigning Wwise properties to Game Parameters」を参照。
ピッチカーブを右クリックして、メニューでBuild Smart Pitch Curve(スマートピッチカーブを作成)を選択する。
The Build Smart Pitch Curve dialog opens.
スマートピッチカーブの、ネーティブ値(Native value)を入力する。ネーティブ値の定義は、サウンドが録音された時のプロパティ値である。
スマートピッチカーブの、分割レベル(Subdivision level)を入力する。カーブの分割レベルが上がるほど、セグメント数が増え、ランタイム時の算定にかかる時間が長くなる。
OK をクリックします。
スマートピッチカーブが作成される。
注釈 | |
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スマートピッチカーブで作成できるカーブのピッチ範囲は、「- 4800」セントから「4800」セントまでです。- 4800以下と、4800以上では、ピッチ変動の範囲外となり、y軸に垂直な直線となります。 |