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シネマティックVR

回転マトリックスをアンビソニック領域で計算することで、アンビソニックスを最小限のCPUとメモリ使用量で回転できます。このフォーマットはVRのオーディオ交換に理想的です。例えばあらゆる方向からくるソースを取り込んで完全な聴覚的シーンを構築してから、これらのソースを1つのアンビソニックス信号としてエンコードし、アンビソニックス対応DAW(Wwiseなど)でディスクに保存することができます。VRデバイスで再生する時に再生エンジンはヘッドトラッキング座標を読み込み、アンビソニックス信号を逆方向に回転させてヘッドフォン用バイノーラル信号にデコードまたはバーチャル化します。

インタラクティブに回転を実行する方法は 「Using ambisonics for head-mounted devices」 のセクションで説明しています。またヘッドトラッキングによる回転とは無関係に、インタラクティブでない(つまりシネマティックな)VR向けコンテンツをWwiseで作成することも可能です。そのためには前述のバイノーラルバーチャライザエフェクトをアンビソニックバスの 「Recorder」 エフェクトに置き換えます。録音ファイルは互換性のあるFuMaまたはAmbiXファイルとなり、オーダー(次数)はバスと同じとなります。このファイルを360度動画に組み込むことで、プレイヤーはHMDと同じ手順で音場を回転させることができます。


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