バージョン
減衰インスタンス(Attenuation instances)は、減衰に関連するプロパティをまとめたものです。ゲーム中の各種オブジェクトの多くは、同じ減衰プロパティとなるので、減衰インスタンスを作成した上で、Attenuation ShareSetを使って複数のオブジェクトにシェアさせることができます。
ShareSetとは、複数のオブジェクトを登録できる、インスタンスプロパティをまとめたものです。ShareSetに変更を加えると、そのShareSetに登録している全てのオブジェクトに影響します。ShareSetを利用するメリットは、個別のオブジェクトごとに減衰プロパティを変更する必要がないことと、ゲームの貴重なメモリを節約できる点です。
ただし状況によって、減衰設定をシェアさせたくないこともあります。この場合は、カスタマイズした減衰インスタンスを作成して、固有のプロパティ値を設定します。
オブジェクトの減衰プロパティを設定する前に、まずAttenuation ShareSetを作成する必要があります。Attenuation ShareSetは減衰プロパティ設定をまとめたものです。ShareSetは、同じような減衰プロパティを必要とする全てのオブジェクトに適用できます。
Attenuation ShareSetを、Project Explorerで作成するには:
Project Explorerで、ShareSetsタブに切り替える。
Attenuationsセクションで、以下のいずれかを行う。
Work UnitまたはVirtual Folderを選択して、Project Explorerツールバーの、Attenuationアイコンをクリックする。
Work UnitまたはVirtual Folderを右クリックして、ショートカットメニューで、 New child > Attenuationを選択する。
新規ShareSetが、選択したWork UnitまたはVirtual Folderの子として、階層に表示される。
新規ShareSetの名前を入力して、 Enterを押す。
新規ShareSetが、Attenuations階層に表示される。
注釈 | |
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Attenuation ShareSetの名前は、必ず固有のものにします。ShareSet名を変更するには、ShareSetを右クリックして、Renameを選択して、新しい名前を入力します。 |
Attenuation ShareSetを、Property Editorで作成するには:
Property Editorに、オブジェクトを1つロードする。
Positioningタブに切り替える。
In the Attenuation group, click the Selector button (>>) and select New from the menu.
注釈 | |
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Attenuationグループを起動するにはListener Relative Routingを有効にする必要があります。 |
The New Attenuation dialog opens.
減衰ShareSetを作成する、Work Unitを選択する。
ShareSet名を入力して、OKをクリックする。
新規ShareSetが作成され、現在のオブジェクトに適用される。
不要となったAttenuation ShareSetは、削除できます。なお、削除する前に、そのShareSetを使うオブジェクトがないことを確認してください。ShareSetを削除した場合は、登録している全てのオブジェクトから、自動的に削除されます。
注釈 | |
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Attenuation EditorのShared byボックスに、現在のAttenuation ShareSetを使用する全てのオブジェクトのリストが表示されます。 |
Attenuation ShareSetを、削除するには:
Project Explorerで、ShareSetsタブに切り替える。
Attenuationセクションで、削除するShareSetをクリックする。
Deleteキーを押す。
ShareSetが削除され、このShareSetに登録された全てのオブジェクトから、削除される。