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Working with queries

プロジェクトの特定のオブジェクトを見つける必要がある時に、検索ツールでは不充分な場合は、Query Editorでクエリを作成します。Query Editorは、プロジェクト内を全て検索して目的のオブジェクトを見つけるための、洗練された強力なツールです。クエリは、目的に応じて、幅広くも細かくも設定できます。また、クエリを保存したり再ロードしたりすれば、ワークフローの効率も上がります。クエリを実行してから、Resultsペインに表示されたオブジェクトを全て、一括編集できます。例えば、Multi Editorでストリーミングをオン・オフすることや、Resultsペインに表示されたオブジェクト全体に対して、コンバージョン設定を変更することもできます。

クエリを作成して実行する例を、以下に示します。

  • 「Sword」という単語で始まるプロジェクト内のサウンドを全て見つけるには、サウンド用のクエリを作成して、サウンドタイプとしてSFXを指定して、名前を「sword*」に設定する。

  • あるバスを経由してルーティングされるMusic Segmentを全て見つけるには、Music Segment用のクエリを作成して、アウトプットバスを指定する。

  • LPFプロパティが10を超えるボイスを全て見つけるには、サウンド用のクエリを作成して、サウンドタイプをVoiceに指定して、プロパティとしてローパスフィルタ値を10より上に設定する。

Query Editorを構成するセクションを、以下に示します。

クエリの内容
クライテリアのブラウザ
クライテリア一覧
結果一覧

Creating queries

Wwiseでクエリを作成すると、プロジェクトでオブジェクトを探すために使う、固有の検索条件を設定することになります。クエリに名前を付けると、後から使えるように保存されます。

Wwiseでクエリを作成できるのは、以下の2つの場所です。

  • Project Explorerの、Queriesタブ

  • Query Editor画面

Queriesタブで新しいクエリを作成するには:

  1. Project Explorerで、Queriesタブに切り替える。

  2. 以下のいずれかを行う:

    • Work Unit(または仮想フォルダ)を1つ選択して、Project Explorerのツールバーで、Queryアイコンをクリックする。

    • Work Unit(または仮想フォルダ)を1つ右クリックして、ショートカットメニューで、New Child > Queryを選択する。

    選択したWork Unit(または仮想フォルダ)に、新規クエリが追加されます。

  3. デフォルトのクエリ名を、内容が分かる名前に変更して、Enterを押す。

    [注釈]注釈

    クエリの名前は、必ず固有のものとし、次の文字は使用できません。‘:<>*?”%/\|.’ クエリ名を変更するには、クエリを右クリックし て、Renameを選択して、新しい名前を入力します。

Query Editorで、新規クエリを作成するには:

  1. In the Query Editor, click New

    ダイアログNew Queryが開きます。

  2. 作成するクエリの、保存先となるWork Unitを選択する。

  3. クエリ名を入力する。

    [注釈]注釈

    クエリの名前は、必ず固有のものとし、次の文字は使用できません。‘:<>*?”%/\|.’ クエリ名を変更するには、クエリを右クリックし て、Renameを選択して、新しい名前を入力します。

  4. OK をクリックします。

    新規クエリが作成される。

Defining and running queries

クエリを最初に実行する時に、プロジェクトを検索するための条件を設定します。これらの条件は自動的に保存され、あとからまた同じクエリを実行する時に、再利用できます。

[注釈]注釈

クエリの検索では、親によってオーバーライドされるため現在は使われていない、オブジェクトレベルのプロパティも、対象となります。Query Editorで予想外の結果が出た場合は、Property EditorのOverride parentオプションを一時的に有効にして、隠れたオブジェクトレベルのプロパティを探してみます。

クエリの内容を設定するには:

  1. Query Editorに、クエリを1つロードする。

  2. クエリに関するその他の情報を、Notesフィールドに入力する。

  3. Query Fromリストで、以下のいずれかを行う:

    • 検索するオブジェクトタイプ、またはほかのプロジェクト要素を、選択する。特定のオブジェクトタイプを特定しない場合は、All Objects(全オブジェクト)を選択する。

      階層内のどの位置から検索を開始するのかを指定するには、以下を行う:

      • Start From Hereボックスの横の、ブラウズボタン (...)をクリックする。

      • Project Explorer - Browserダイアログが開く。

      • Wwiseで検索を開始するフォルダまで、移動する。

      • OK をクリックします。

        [注釈]注釈

        選択した開始位置をクリアするには、Resetをクリックする。

    • WAQLクエリを実行する場合は、 WAQL Query を選択する。WAQL Query フィールドが入力可能になり、 Start From フィールドに入力できなくなる。WAQLクエリの作成の詳細については Understanding the Wwise Authoring Query Language (WAQL) を参照。

  4. Platformリストで、以下のいずれかを選択する。

    • Allは、プロジェクトの全てのプラットフォームを対象に、オブジェクトの検索を行う場合。

    • Currentは、現在選択中のプラットフォームで使われるオブジェクトを検索する場合。

  5. Browserリストで、クエリに使うクライテリアを全て選択する。以下を行う:

    Criteriaリストにロードするクライテリアを1つ、ダブルクリックする。

    クライテリアの条件を入力、または選択する。クライテリアを入力する時に、単語の一部をワイルドカード演算子(Wildcard operator)の「*」で置き換えてもよい。

    [注釈]注釈

    クライテリアを削除するには、右クリックして、Removeを選択します。

  6. Operator(演算子)リストで、以下のいずれかを選択する。

    Andは、全てのクライテリアが「true」である時の結果を表示する場合。

    Orは、1つ以上のクライテリアが「true」である時の結果を表示する場合。

    [注釈]注釈

    両方の演算子を使った、より洗練されたクエリを作成する必要があれば、クライテリアグループ(Criteria group)を作成します。クライテリアグループについては「Creating advanced queries using criteria groups」を参照してください。

  7. Run Query(クエリ開始)をクリックする。

    クエリの結果が表示される。列のヘッダをクリックすると、結果をソートできる。

    [ヒント]ヒント

    Resultsリストのエントリ(項目)を1つ選択すると、自動的に、Transport Controlにロードされるので、すぐに再生できます。また、Resultsリストのエントリを複数選択して右クリックして、 EditShow in Multi EditorShow in Schematic ViewConvertなど様々なコマンドもアクセスできます。Resultsリストのエントリをダブルクリックすると、そのエントリが、Property Editorに表示されます。また、プロジェクトエレメントを、Resultsリストから、Project Explorerにドラッグできます。例えば、Resultsリストのサウンドオブジェクト(単数または複数)を、Project Explorerに表示されたアクターミキサーやコンテナに、ドラッグすることができます。

  8. クエリ結果を他のアプリケーションで使うには、Copy to Clipboard(クリップボードにコピー)をクリックする。

  9. クライテリアや検索結果をクリアするには、Clearをクリックする。

[注釈]注釈

Wwiseのオブジェクトには、親オブジェクトのプロパティによって置き換えられた後も存続する、固有のプロパティ値があります。検索結果に誤検出が発生する場合、つまり検索クライテリアを含まないオブジェクトが検出される場合は、これらのオブジェクトに、Override parentオプションでオーバーライドされている固有プロパティがある可能性があります。

Creating advanced queries using criteria groups

1つの演算子(Operator / オペレータ)を設定した基本的なクエリでは詳細が不充分で、探しているものが正確に見つからない状況も考えられます。このような場合には、クライテリアグループ(Criteria group)を使って、さらに詳細な検索を設定します。クライテリアグループは、条件(Criteria)のサブセットであり、別の演算子を設定できます。これを使えば、様々な演算子を設定した1つのクエリを作成できます。例えば、名前(Name)が「P」で始まり、かつ(AND)、名前に「1または0(1 OR 0)」が含まれる、全てのオブジェクトを探し出すクエリを作成できます。

1つのクエリ内にクライテリアグループ(単数または複数)を設定して、特定のオブジェクトやその他のエレメントを、プロジェクトから探し出せます。クライテリアグループを、さらに別のクライテリアグループの中に入れて(ネスト化して)、非常に細かいクエリを設定することも可能です。

クエリ内に、クライテリアグループを設定するには:

  1. Query Editorに、クエリを1つロードする。

  2. Browserリストで、Criteria Groupingセクションの、Group (And/Or)オプションをダブルクリックする。

    Criteriaリストに、新規クライテリアグループが追加される。

  3. Browserリストで、クライテリアグループにクライテリア(単数または複数)を追加するには、以下を行う:

    Criteriaリストで、クライテリアグループを選択する。

    Criteriaグループに追加するクライテリアを1つ、ダブルクリックする。

    クライテリアの条件を入力、または選択する。クライテリアを入力する時に、単語の一部をワイルドカード演算子(Wildcard operator)の「*」で置き換えてもよい。

    [注釈]注釈

    グループ内のクライテリアの順番を変えるには、1つのクライテリアを新しい順位までドラッグするだけです。グループに追加したクライテリアは、グループの外にドラッグすることはできません。

  4. Criteria Group Operator(クライテリアグループ演算子)リストで、以下のいずれかを選択する。

    Andは、グループ内の全てのクライテリアが「true」である時の結果を表示する場合。

    Orは、グループ内の1つ以上のクライテリアが「true」である時の結果を表示する場合。

    [注釈]注釈

    グループ外にクライテリアを追加するには、グループの外側をクリックしてグループの選択を外し、Browserリストに表示されたクライテリアを1つ、ダブルクリックする。

  5. Run Query(クエリ開始)をクリックする。

    クエリの結果が表示される。列のヘッダをクリックすると、結果をソートできる。

    [ヒント]ヒント

    Resultsリストのエントリ(項目)を1つ選択すると、自動的に、Transport Controlにロードされるので、すぐに再生できます。また、Resultsリストのエントリを複数選択して右クリックして、 EditShow in Multi EditorShow in Schematic ViewConvertなど様々なコマンドもアクセスできます。Resultsリストのエントリをダブルクリックすると、そのエントリが、Property Editorに表示されます。また、プロジェクトエレメントを、Resultsリストから、Project Explorerにドラッグできます。例えば、Resultsリストのサウンドオブジェクト(単数または複数)を、Project Explorerに表示されたアクターミキサーやコンテナに、ドラッグすることができます。

  6. クエリ結果を他のアプリケーションで使うには、Copy to Clipboard(クリップボードにコピー)をクリックする。

  7. クライテリアや検索結果をクリアするには、Clearをクリックする。

Using factory-defined queries

Wwiseには、事前に定義されたファクトリプリセットがあり、一般的なクエリを数多く準備しています。クエリを一から定義する代わりに使えば、時間を節約できます。

ファクトリ設定のクエリを使用するには:

  1. Project Explorerで、Queriesタブに切り替える。

  2. Factory Queriesリストで、クエリを1つダブルクリックする。

    このクエリが、Query Editorにロードされる。

  3. 要件に従い、クライテリアの条件を入力、または選択する。クライテリアを入力する時に、単語の一部をワイルドカード演算子(Wildcard operator)の「*」で置き換えてもよい。

  4. Run Query(クエリ開始)をクリックする。

    クエリの結果が表示される。列のヘッダをクリックすると、結果をソートできる。

    [ヒント]ヒント

    Resultsリストのエントリ(項目)を1つ選択すると、自動的に、Transport Controlにロードされるので、すぐに再生できます。また、Resultsリストのエントリを複数選択して右クリックして、 EditShow in Multi EditorShow in Schematic ViewConvertなど様々なコマンドもアクセスできます。Resultsリストのエントリをダブルクリックすると、そのエントリが、Property Editorに表示されます。また、プロジェクトエレメントを、Resultsリストから、Project Explorerにドラッグできます。例えば、Resultsリストのサウンドオブジェクト(単数または複数)を、Project Explorerに表示されたアクターミキサーやコンテナに、ドラッグすることができます。

  5. クエリ結果を他のアプリケーションで使うには、Copy to Clipboard(クリップボードにコピー)をクリックする。

  6. クライテリアや検索結果をクリアするには、Clearをクリックする。

Deleting queries

不要となったクエリは、削除できます。

クエリを削除するには:

  1. Project Explorerで、Queriesタブに切り替える。

  2. 削除するクエリを右クリックして、Delete Selectionを選択する。

    選択したクエリが削除される。

[注釈]注釈

誤ってクエリを削除した場合は、Ctrl+Z を押すか、Edit > Undoをクリックして、削除を取り消します。


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