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Wwiseインターフェースの基礎

Wwiseのインターフェースはいくつかのビューに分かれています。それぞれのビューの使用目的に合わせて、ゲームのコンテンツを管理したり定義したりするのに必要なツールやオプションがそろっています。特定のタスクや作業が実行しやすいようにビューをまとめてレイアウトが編成されています。Wwiseには様々なレイアウトがあります。詳細は 「Working with layouts」 を参照してください。

各レイアウトの上部にメニューバーとツールバーがあります。メニューバーにはプロジェクト名などの基本情報が表示されるほか、基本的なコマンドもアクセスでき、プロジェクトを保存する、レイアウトを変更する、ビューを開く、プロパティのヘルプを開く、などが可能です。ツールバーからは、Platform Selector、Language Selector、Capture、Remote Platform Connector、Searchなどの各種ツールに簡単にアクセスできます。

以下は、メニューバーの詳しい図です。

以下は、ツールバーの左側の詳しい図です。

以下は、ツールバーの右側の詳しい図です。

Wwiseを初めて起動すると、Designerレイアウトが表示されます。

Designerレイアウトは、以下のビューで構成されています:

  • Project Explorer:Wwiseプロジェクトの様々なエレメントを管理し、整理する中心的なエリア。Getting to know the Project Explorer を参照してください。Project Explorerには、以下のタブがあります。

    • Audio:Windows ExplorerやMac Finderとよく似た階層ツリーで、プロジェクトの各種アセットを整理できるタブ。Audioタブには、主要な階層として、Audio Devices、Master-Mixer Hierarchy、Actor-Mixer Hierarchy、Interactive Music Hierarchyの4つがあります。

    • Events:プロジェクトにあるAction EventやDialogue Eventを表示。

    • SoundBanks:プロジェクトの全てのSoundBankを表示。

    • Game Syncs:プロジェクトの全てのSwitch、State、Game Parameter、Triggerを表示。

    • ShareSets:プロジェクトの全てのEffect ShareSetやAttenuation ShareSetを表示。

    • Sessions:プロジェクトの全てのSoundcasterセッションを表示。 プロジェクトの全てのSoundcasterセッションを表示。

    • Queries:プロジェクトの全てのQueriesを表示。

  • Event Viewer:現在のプロジェクトで作成した様々なEventを表示。Event Viewerには、Filtered、Current Selection、Orphansの3つのタブがあり、それぞれ異なるフィルタでEventが表示される。参考 Getting to know the Event Viewer

  • Object Tab Group: 何を選択したかによってゼロまたは多数のObject Tabが含まれる。どのようなWwiseオブジェクトもObject Tabに表示させることができ、表示内容はオブジェクトの特徴に合わせて自動的に変わる。各Object Tabからそのオブジェクトと関係の深いすべてのエディタに簡単にアクセスすることができ、あなたのサウンド、ミュージック、またはバスの構造内にある各種オブジェクトの特徴や動作を定義するための集約化された場となる。Object TabとObject Tab Groupを活用する を参照してください。

  • Transport Control:各種オブジェクトを再生できるビュー。Transport Controlには、再生、停止、一時停止など、従来からのオーディオ再生の機能がある。Getting to know the Transport Control を参照してください。

  • Meter view:チャンネル毎にPeak、True Peak、RMSの3種類のレベル値が、色分けして表示される。アンビソニックバスの場合、方向性のデータを示す3D Meterも、Meterビューに表示できる。

テキストボックスやスライダの使用

Wwiseのビューの多くに、プロパティ値やオブジェクトの特定情報を入力できるテキストボックスがあります。テキストボックスの名前から、そのフィールドに表示される情報の種類が分かります。テキストボックスの名前の位置はビューによって異なり、フィールドの横や上下に表示されます。

テキストボックス名。

プロパティ値。

テキストボックスのテキストをコピーするには、テキストを右クリックしてCopyを選択します。テキストボックスに表示されているテキストを編集できない場合は利用できません。

プロパティ値をデフォルト設定に戻すには、テキストボックスでCtrl+クリックします。

プロパティ値が表示されたテキストボックスの多くは、その下に横型のスライダがあります。スライダをドラッグすると、テキストボックスの値を選択可能な範囲の値に設定できます。

横型スライダは、スライダヘッドとスライダバーで構成されます。スライダヘッドは小さな点で、現在のプロパティ値を表します。スライダバーは、設定可能な範囲内において現在の値が占める位置を表します。

スライダバー。

スライダヘッド。

スライダヘッドのスライダ上の位置は、そのプロパティの設定可能な範囲におけるデフォルト値の位置を示します。また、そのプロパティの設定可能な範囲におけるデフォルト値の位置によって、スライダバーの開始位置や移動方向が変わります。

[注釈]注釈

一部のスライダは、デフォルトのスライダレンジが、プロパティの全範囲のサブセットとなっています。特定のプロパティの設定範囲を広げたい場合は、デフォルトスライダレンジ外の値をテキストボックスに入力します。各プロパティの「デフォルトスライダレンジ」と全範囲の「レンジ」を確認するには、そのプロパティのContextual Helpまたは関連するビューのレファレンストピックをご参照ください。

テキストボックス上の任意の位置でクリックしたままにすると、スーパースライダが表示され、プロパティ値の微調整が簡単にできます。マウスボタンを離すと大きいスライダが消えます。値をさらに正確に調整したい時は、スライダをShift+ドラッグして値をより細かく増減できます。

テキストボックスの任意の場所をクリックして長押しすると、スーパースライダが表示され、ドラッグしてプロパティ値を変更できます。

リストの使用

Wwiseでは、ドロップダウンリストとショートカットリスト(別名コンテキストリスト)の2種類のリストがあります。ドロップダウンリストは本書で単に「リスト」と表現され、事前に設定されたオプションのリストが表示されます。リストを表示させるには、フィールド右側にある矢印をクリックします。

矢印をクリックするとオプションのリストが表示されます。

セレクタボタン([>>])でいくつかのオプションやアクションが表示されます。場合によっては、ショートカットメニューで選択したオプションを示すフィールドがあります。ボタンをクリックすると、オプションメニューが表示されます。

セレクタボタンをクリックするとオプションのリストが表示されます。

フェーダの使用

Volumeなどの一部のプロパティは、横型スライダの代わりに縦型スライダまたはフェーダを使って値を変更します。Volumeコントロール用は縦型スライダを採用して、ハードやソフトのミキサーにあるフェーダを再現しています。フェーダを上下にドラッグして、プロパティ値を増減させます。値をさらに正確に調整したい時はフェーダの上または下をShift+クリックすることで、値をより細かく増減できます。

フェーダを上下にドラッグするとプロパティ値を変更できます。スライダ上やテキストボックス内の任意の位置でCtrl+クリックすると、プロパティ値がデフォルト値に戻ります。

テキストボックス: 値を入力できます。

表の使用

カーソルキーを利用し、表のセルを移動できます。また多くの場合、列の設定、列のサイズ変更、列による行のソート、表のプロパティ値の編集も可能です。

表のColumn(列)を設定するには:

ほとんどの表はConfigure Columnsダイアログで列の表示を設定できます。

  1. 表のヘッダを右クリックし、Configure Columnsを選択します。

  2. Configure Columnsダイアログが表示されるので、表示する列と順番を指定します。

Configure Columnsダイアログ

項目

内容

Column names panel

ビューで利用できる列のリストがチェックボックス付きで表示されます。

  • ビューの表に含める列名を選択します。除外するにはチェックボックスの選択を外します。

  • 順番を変えるには列を上下にドラッグ&ドロップします。Configure Columnsダイアログのリストの上から下への順番は、ビューの表の左から右への順番に対応します。

Reset to default

クリックすると列名のパネルがデフォルト設定に戻り、すべての列が選択(表示)されてビュー専用のデフォルトの順番で表示されます。

表のColumn(列)サイズを変更するには:

  • 列の境界線上でマウスポインタをホバーします。ポインタが両方向矢印に変わるので、境界線を左右にドラッグして列のサイズを変更します。

  • 列の幅をデフォルトにリセットするには、表のヘッダを右クリックし、Reset Column Widths to Defaultを選択します。

表の行をソートするには:

表に応じて以下のいずれかを行います:

  • 列のヘッダをクリックし、その列の内容で行を昇順に並べ替えます。降順に並べ替えるには、もう一度クリックします。

  • 行をドラッグ&ドロップします。

表の内容にフィルタをかけるには:

  1. 表のヘッダの右側にあるFind in List (Ctrl+F3、macOSの場合はCommand+F3)をクリックします。

    標準的な英数字検索フィールドが表示されます。

  2. 数字、句読点、特殊文字、空白など任意の文字を入力します。文字の大文字と小文字は区別されません。入力に応じて表がフィルタされ、一致する内容を含む行のみが表示されます。Wwiseはすべての列を検索しますが、例外としてFile ManagerではFile列のみが検索対象となります。

    [注釈]注釈

    List View、Query Editor、MIDI Keymap Editor、Reference Viewでは隠された子オブジェクトは検索対象とならないため、除外されます。

  3. 検索フィールドを閉じるには、検索フィールドの右にあるCloseアイコンをクリックします(Ctrl+F3、macOSの場合はCommand+F3)。

Wwiseのアクションを元に戻す、やり直すには

プロパティ値の変更、オブジェクトの移動、イベントの作成など、Wwiseで実行するアクションの多くを「元に戻す」ことが可能です。また、誤って元に戻したアクションを「やり直し」して、前の値やStateに戻すこともできます。

アクションを元に戻すには、 Edit > Undo ><アクション名> をクリックするか、Ctrl+Zを押します。元に戻すことができるアクション数は、直前から最大200個までです。

アクションをやり直すには、 Edit > Redo ><アクション名> をクリックするか、Ctrl+Yを押します。1回元に戻すと、1回までやり直せます。


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