Synth Oneは幅広いゲーム用サウンドを生成するためのソースプラグインです。Synth Oneには2つのオシレータがあります。オシレータの信号を別々に生成し、組み合わせてから最終的なアウトプット信号とします。
プラグインSynth Oneの信号パスを下図に示します。
注釈 | |
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多くのサウンド編集ソフトウェアアプリケーションとは異なり、Wwise内の発振器は帯域制限されています。これにより、ナイキスト周波数を超える高調波に起因するインハーモニシティを回避できるだけでなく、CPUとメモリ使用量も節約できます。極めて高い基本周波数の場合、トーンは非帯域制限対応のものより少数の高調波を持つことになります。 |
Synth Oneがオシレータアウトプットを生成するには、インプット周波数が必要です。以下の通り、周波数モードによってインプット周波数の指定方法が決まります:
Base Frequency: 使用するベース周波数をオーサリングツールで指定するか、ランタイムにRTPC経由でゲーム側から指定する。このモードは単発サウンドの生成に最適である。
MIDI Note: Synth Oneで受信したMIDIノートイベントによってインプット周波数が決まる。当然、このモードはミュージックに最適であり、Synth OneがMIDIインストゥルメントの一部である場合に限り使うべきである。MIDIインストゥルメントのセットアップについては「MIDIコンテンツを作成する」を参照してください。
Synth Oneはインプット周波数を利用して2つのオシレータを生成します。それぞれのオシレータに、アウトプットを生成するための以下のコンフィギュレーションパラメータがあります:
Waveform: 使用する波形タイプ
Transpose: インプット周波数のトランスポジション
Invert: アウトプット信号の反転
PWM: Pulse Width Modulation(パルス幅変調)
第1オシレータでは、Synth OneによってFrequency Modulation (FM)も提供されます。FMを使用すると、第2オシレータのアウトプットが第1オシレータのアウトプット生成に使われます。
次に、2つのオシレータが組み合わせられます。信号を組み合わせる前に各オシレータのレベルを設定するので、一方または両方のオシレータを完全に無音にすることもできます。オシレータの組み合わせ方は、以下の2つがあります:
Mix: オシレータの両サンプルを足し算する
<para>Ring: オシレータサンプルをかけ算する
Synth Oneでピンク、ホワイト、レッド、パープルのノイズ生成も行えます。オシレータと同様にノイズジェネレータのアウトプットレベルも指定できます。
最終的なアウトプット信号は、組み合わせ後のオシレータ信号とノイズジェネレータ信号をミックスして生成されます。最終的な信号のアウトプットレベルを指定できます。
ソースプラグインとコンテンツエディタの特定のプロパティ値の横にインジケータがあります。このインジゲータは、プロパティ値がRTPCを使用するコントロールインプットに関連付けられているかどうかを示します。Game Parameterやモジュレータがコントロールインプットとなります。RTPCやコントロールインプットについてはRTPCの使い方を参照してください。
次の表は2種類のRTPCインジケータを示しています:
Indicator |
Name |
内容 | |
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RTPC - On |
RTPCを使ってコントロールインプットに結びて付いているプロパティ値。 | |
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RTPC - Off |
コントロールインプット値に結び付いていないプロパティ値。 |