次のセクションでは、Wwiseバージョン2021.1.9とバージョン2021.1.10の間での変更点を挙げ、説明します。
プラットフォーム固有の情報は、こちらにあります:
以前のバージョンの詳細については、 以前のリリースノート をご覧ください。
動作の変更
- WG-60412 System Audio Objectとして出力デバイスに送信されるマルチチャンネルAudio Objectは、Main MixやPassthrough Mixにパンニングされる同等のマルチチャンネルソースと似たボリュームとなるようになりました。この変更によりチャンネル数に応じてマルチチャンネルSystem Audio Objectのボリュームが数デシベル下がり、例えばステレオソースの場合は-3db、quadraphonicソースの場合は-7dbとなります。実際この点に関して、従来3D Audioに配慮してミックスを修正していた場合は、その修正を削除できます。
パフォーマンスの変更
- WG-54292 (Spatial Audio) ルームゲームオブジェクトの冗長パス数を減らしました。
バグ修正
- WG-58695 修正済み: Voice Dataプロファイリングデータを削除してからStart Captureを行う際に、クラッシュする可能性がありました。
- WG-59298 修正済み:
AK_SpeakerVolumeMatrix
コールバックのボリュームマトリックスを変更すると、次のオーディオフレームまで変更が反映されませんでした。
- WG-59312 修正済み: 出力デバイスでMain MixやPassthrough MixにミキシングされるAudio Objectでは、Audio Objectのポジションが変化する時にパンニングが断続的になるため、クラック音が聞こえました。
- WG-59864 修正済み: Wwiseのundoコマンドは、WAAPIスクリプトの使用中にクライアントを閉じると機能しなくなりました。
- WG-60068 修正済み: モノラルサウンドでFocusやSpreadを同時に使用した際に、Audio Object 3D Viewに表示されるスプレッド円の大きさが正しくありませんでした。
- WG-60103 修正済み: 新しいエフェクトのアロケーション時にサウンドエンジンを稼働させると、メモリリークが発生しました。
- WG-60348 修正済み:
SetGameObjectRadius
APIコールはそのGame Object IDを返しませんでした。
- WG-60428 修正済み: 4chのAudio Objectを個別のSystem Audio Objectとして出力デバイスに送信した場合に、ポジショニングが不適切でした。
- WG-60510 修正済み:
ComputeSphericalVBAPGains
がやや不正確なボリュームを返しました。
- WG-60564 修正済み: ゲームオブジェクトの登録中にメモリアロケーションに失敗すると、メモリリークが発生する可能性がありました。
- WG-60579 修正済み:
SetGameObjectToPortalObstruction
や SetPortalToPortalObstruction
のオブジェクトや値がAPIコールに対してプリントされませんでした。
- WG-60686 修正済み: Music Switch Containerを表示中にWork Unitをリロードすると、Property Editorが正しくリフレッシュされませんでした。
- WG-60833 修正済み: バーチャルボイスに対するTime Stretchエフェクト(play from elapsed time)が原因で、特定のPitch値でCPUが急上昇することがありました。
- WG-60861 修正済み: 空の
AkAcousticSurface
名を送信するとクラッシュしました。
- WG-60899 修正済み: Query Editorは、Column Configurationに"Sizes Preview/Total Size"が含まれる時にクラッシュしました。
- WG-60919 修正済み: Music Segment Editorでミュージッククリップを切り取った後に、それをペーストできませんでした。
- WG-60938 修正済み: Time Stretchエフェクトのテールに出されるサンプルが誤っていました。
- WG-60967 修正済み: Music Event Cueのコピーやカットを行う時に、Wwiseでメモリリークが発生しました。
コミュニティで報告されたバグの修正
- WG-59458 修正済み: 1つのプロジェクトで複数のMastering Suiteプラグインを使用するとオーディオディストーションが発生しました。
- WG-59586 修正済み: コンボリューションリバーブのプロパティ調整時にスライダを使用すると、クラッシュする可能性がありました。
- WG-59913 修正済み: MIDIミュージックコンテキストの再生中に
AK::SoundEngine::StopAll
を AK::SoundEngine::ClearBanks
の直後にコールするとクラッシュしました。
- WG-59929 修正済み: ポータルのオブストラクションがルームトーンに影響を与えませんでした。
- WG-60215 修正済み: Audio InputプラグインがWwise Authoringで音を出しませんでした。
- WG-60243 修正済み: オーディオデバイスが長時間接続されていないとクラッシュしました。
- WG-60352 修正済み: リンクされていないプラットフォーム用のエフェクトプラグインがサウンドバンクにパッケージされました。
- WG-60373 修正済み: (Spatial Audio) ルームトーンがリスナーのルームまで伝播する時に通過する可能性のあるパスが2つあり、それらの経由する中間ルームが異なる場合、ルームトーンが聞こえるのは2つのパスのうちの短い方のパス経由のみでした。
- WG-60415 修正済み: macOSでunicode文字を使うオーディオファイルをインポートできませんでした。
- WG-60576 修正済み: Property EditorにMusic Switch Containerが表示されている時にState Group Work Unitをリロードするとクラッシュしました。
- WG-60592 修正済み: 組み込みプロパティにバインドされたRTPCを使うModulatorを使用するとクラッシュしました。
- WG-60618 修正済み: 関数
AK::DeviceEnumeratorHelper()
に関してAddress Sanitizerからエラーが報告されました。
- WG-60699 修正済み: Music Clipにカラーが設定されている時にプロジェクトを開くとクラッシュしました。
- WG-60739 修正済み: Custom Propertiesがプロジェクト下で定義されている場合、それらをWAQLでアクセスすることができませんでした。
- WG-60823 修正済み: 外部エディタでソースを変更した後に、Audio Source Editorでカーブのメニューを使用するとクラッシュしました。
- WG-60946 修正済み: 追加のオーディオファイルソースをWAAPIやタブ区切りインポートを使用してインポートすると、ソースがアクティブに設定されませんでした。
- WG-61077 修正済み: 組み込み値(Distanceなど)のあるRTPCにリンクしているSwitch Groupを使用してMusic Switch Containerを再生するとクラッシュしました。