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Limiter

Limiterモジュールは、ボリュームがユーザ指定のスレッショルドを超えないように制御します。

Link Channelsチェックボックスで、各チャンネルのLimiterの反応をリンクさせることができます。デフォルトでこのオプションは選択されていない状態で、各チャンネルのリミッタは、独立しています。

Limiterのモードは、 「Hard-Knee Limiter」「Soft-Knee Limiter」「Advanced Limiter」 の3種類です。設定できるパラメータはモードによって異なり、下表にまとめられています:

Limiter ModeAttackReleaseGainLatency
「Soft-Knee Limiter」設定可能設定可能該当せず該当せず
「Hard-Knee Limiter」該当せず該当せず該当せず該当せず
「Advanced Limiter」該当せず設定可能設定可能2.67ms

Soft-Knee Limiter

オーディオシグナルがスレッショルドを超えたときに、Soft-Knee Limiterは、スレッショルド超過を一時的に許してから、指定したアタックタイムの時間をかけて、オーディオシグナルを徐々にスレッショルドレベルまで変えます。オーディオシグナルがスレッショルドレベルよりも下まで下がると、シグナルの減衰は、指定したリリースタイムの時間をかけて、徐々に停まります。

Soft-Knee Limiterはディストーションを最小限に抑え、自然に聞こえる結果を出します。ただし、一定のマージンを含めた適切なスレッショルドやアタックタイムを設定しない限り、効果はありません。スレッショルドが高すぎたり、アタックタイムが長すぎたりすると、シグナルが0dBに達したときの 「Hard-Knee Limiter」と同じように作用します。

Hard-Knee Limiter

Hard-Knee Limiterは、オーディオシグナルをスレッショルド値でカットオフします。シグナルがスレッショルドを超えるのが短い間だけであれば便利ですが、頻繁にスレッショルドを超過する場合は、大きなディストーションが発生する可能性があります。

Advanced Limiter

Advanced Limiterは、3種類のLimiterの中でも最もトランスピアレント(透明)であると同時に、アウトプットを最も細かく制御できます。シグナルがスレッショルドを超えることがないからです。2.67 msの短いレイテンシを導入することでこれを達成します。 こうすることで、インプットがスレッショルドに到達する前に、Limiterが自動的にアタックを設定してピークに対してスムーズに反応できます。このモードではスレッショルド、リリースステージ、アウトプットゲインを設定できます。

[警告]警告

Advanced LimiterモードはAudio Objectでミキシングする時はサポートされません。 パフォーマンス上の理由のため、Audio Objectでミキシングする時はAdvanced LimiterモードがSoft Limiterモードに置き換わります。


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