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Audio File Importer

Audio File Importerを使って、WwiseプロジェクトにサウンドSFXやサウンドボイスのメディアファイルをインポートしたり、ファイルをどのように組み込むかを設定したり、プロジェクトのどこにインポートするかを指定したりできます。ファイルをインポートするタイミングや目的を、以下に示します。

  • プロジェクトに新しいファイルを取り込み、新しい構成を築く時。

  • 既存ファイルを置き換える時。

  • 各種ランゲージバージョンにローカライズするため。

インポートするファイルの使用目的に合わせて、Audio File Importerで適切なインポートモードを指定します。

ファイルをインポートする前に、Wwiseがこのファイルに対応していることを確認するため、ファイルを検証します。インポート処理中に問題が発生した場合は、Import Conflict Managerでエラーの内容を確認してから、回復可能であれば対処します。

対応しているファイル形式は?

Wwiseが対応しているオーディオファイルのプロパティやフォーマットを、以下に示します。

PCMオーディオフォーマット

  • WAVとAMB

チャンネルコンフィギュレーション

  • 0.1〜13.1

サンプルレート

  • 最大 96kHz

Bit Depth(ビット深度)

  • 16Bit

  • 24Bit

[注釈]注釈

32ビットのフロートPCMファイルをWwiseにインポートできますが、最大コンバージョンフォーマットは24ビットです。さらにファイルを「Transport Control」で再生すると、ファイルが16ビットにコンバージョンされます。

DCオフセット

DCオフセットは、Wwiseのボリュームに影響したりノイズを発生させたりすることがあるので、DCオフセットフィルタを使って除去した方がよい場合があります。ただし、サンプルアキュレートに設定したコンテナの場合など、DCオフセットを除去してはいけない状況もあります。また、サウンドが0dBにノーマライズされている場合など、状況によっては、DCオフセットの除去が必要となることがあります。この設定は、Conversion Settingsダイアログボックスで有効にできます。

[注意]注意

ループサウンドのDCオフセットを除去することは推奨されません。Remove DC offsetはハイパスフィルタ機能であり、サンプルが継続再生されることを認識できないため、ループの最初と最後のサンプルを同様に処理するとは限りません。信号が中断され、クリックが聞こえてしまう可能性があります。

項目

内容

検索フィールドが開き、標準的な英数字の検索によってマッチしない項目がビューで非表示となる。詳しくは「表の使用」を参照。

検索フィールドを閉じて検索フィルタを解除するには、Searchアイコン左のCloseアイコンをクリックする。

[注釈]注釈

「List View」「Query Editor」「MIDI Keymap Editor」「Referenceビュー」で、ノードが閉じて非表示となっている項目は検索対象とならない。

行ヘッダ部分でショートカット(右クリック)オプションのConfigure Columns...をクリックする。

「Configure Columnsダイアログボックス」が開く。表示する行とその順番を指定する。

Import Mode

  • Create new objects: ファイルを新規オブジェクトとして、現在のWwiseプロジェクトにインポートする。

  • Replace audio files: 現在のWwiseプロジェクトにあるメディアファイルを置換するために、ファイルをインポートする。

  • Localize languages: 現在のプロジェクトのローカリゼーション用に、ファイルをインポートする。

Import as

  • Sound SFX : ファイルをサウンドSFXオブジェクトとして、プロジェクト階層の指定位置にインポートする。

  • Sound Voice: ファイルをサウンドボイスオブジェクトとして、プロジェクト階層の指定位置にインポートする。

Destination language

インポートするサウンドボイスファイルのランゲージを、Language Managerで設定したプロジェクトのランゲージ一覧から選択する。

Audio file destination

Originalフォルダ内のサブフォルダを1つ、これからインポートするファイルやフォルダの保存先として指定する。

Object destination

メディアファイルをインポートする階層を、現在のプロジェクトのゲーム構成において、Project Explorer-Browserで指定する。

File Openダイアログボックスが開き、インポートするファイルを選択できる。

Folder Openダイアログボックスが開き、インポートするフォルダを選択できる。

[ヒント]ヒント

ファイルやフォルダを、使用中のシステムからインポートリストにドラッグすることも可能である。

Import Tab Delimited...

インポートするオーディオファイルや作成する構造を定義した、タブ区切りテキストファイルをインポートする。

詳しくは「タブ区切りText FileからMedia Fileをインポート」を参照してください。

選択中のファイルやフォルダをインポートリストから削除する。

Audio File/Folder

インポートするオーディオファイルやフォルダの名前。

テンプレートを選択する機能。コンテキストメニューで、テンプレート候補を表示させたり、最近使ったテンプレートを選択したりできる。テンプレートを選択すると、選択中のTemplate match modeに従い、オーディオファイル名をテンプレートオブジェクト名にマッチさせる。

[ヒント]ヒント

リストの項目を複数選択してから1つのテンプレートを選択することで、このテンプレートを複数の項目に一斉に適用できる。

Template

インポートするファイルやフォルダ用に選択したテンプレートオブジェクトを示す。詳細は 「テンプレートを使用したメディアファイルのインポート」 を参照してください。

Object Type/Action

このwavファイルまたはフォルダで作成できるオブジェクトタイプの候補を、ドロップダウンリストとして表示する。また、以下のアクションが可能な場合は、これらもリストに表示される。

  • No Object: 本オプションを選択すると、このwavファイルまたはフォルダを使ったWwiseオブジェクトは作成されない。なお、wavファイルで本オプションを選択してもwavファイルはインポートされる。wavファイルをインポートしたくない場合は、リストから削除する必要がある。リストの項目を削除するには、Deleteキーを押す。

  • Use existing object: 本オプションを選択すると、このwavファイルまたはフォルダ用に新規Wwiseオブジェクトを作成するのではなく、プロジェクトの指定した場所に既にあるオブジェクト(同名)を再利用して、既存コンテンツをインポートしたものの子孫とマージさせる。本オプションは、インポート先にマッチするオブジェクトがある場合に限り、選択できる。

  • Copy template: 本オプションを選択すると、選択済みのテンプレートオブジェクト(設定も全て含む)がコピーされ、コピーされたオブジェクトにインポートしたwavファイルが使われる。本オプションは、テンプレートが選択されている場合に限り、選択できる。

[ヒント]ヒント

リストの項目を複数選択してからオブジェクトのタイプやアクションを変更することで、複数の項目を一斉に変更できます。

Object

インポート後のオブジェクト名とタイプを示す。

オブジェクト名は、以下の通り色分けされる。

  • : 新規オブジェクト作成の場合。

  • : 選択したテンプレートを使って、新規オブジェクト作成の場合。

  • グレー: 既存オブジェクトを使って子孫を作成の場合。

[注釈]注釈

保存先にオブジェクト名の重複が発生してしまう場合は、これから作成するオブジェクトが別の名前となる可能性があります。予定していた名前が保存先に既にある場合は、連番が付きます。

Message

現在の状況に関する情報を示す。インポートが正しく処理されたかを、このメッセージで確認できる。

File Size

メディアファイルのサイズ(KB)。

Date Modified

メディアファイルを最後に変更した日時。

Template match mode

テンプレートを使う場合のマッチモードを選択する。

  • Match all: 全てのオーディオファイルやフォルダを、文字列の距離(string distance)や割当アルゴリズム(assignment algorithm)を使い、テンプレートオブジェクトとマッチさせようとする。オーディオファイル名やテンプレート名が同一である必要はない。大部分のシナリオで成功する方式だが、オーディオファイル名がテンプレート名と大幅に違う場合は、無関係のエレメントをマッチさせてしまうことがある。

  • Perfect matches only: オーディオファイル名とテンプレート名が同じものだけを、マッチさせる。

Auto Add/Checkout on Source Control

ソースコントロールのインポートしたファイルのAdd処理またはCheckout処理をWwiseで自動的に実行するかどうかを指定する。

[注釈]注釈

本オプションは、Project Settingsの「Generalタブ」Workgroupプラグイン(ソースコントロール)を選択した場合に限り、表示されます。

Custom Propertiesbutton

ダイアログCustom properties editorが表示されるので、インポートしたオブジェクトのカスタムプロパティを設定できる。

[注釈]注釈

本オプションは、Project Settingsでカスタムプロパティを設定した場合に限り、選択できる。

Importingダイアログボックスが開くので、ファイルのインポートの進行状況を確認して、必要な時は停止できる。

Audio Importerダイアログボックスが閉じる。


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