Voice Inspectorに表示される値を完全に理解するには、以下にご注意ください。
一般的に、同じDriverがVolume、LPF、HPFに影響する場合は、1行に表示されます。
Project Value/SoundBank Value: スライダーによって変更される一般的な値(任意のサウンドのメインボリュームスライダなど)は、一般的に、SoundBankに書き込まれ、ゲームがロードします。これらの値は、プロファイラをゲームに接続すると、"SoundBank Value"として表示されます。プロファイラを、ゲームに接続しないで使う場合(キャプチャを開始したばかり)は、基本のサウンドプロパティが "Project Value"として表示されます。ゲームに接続してから、キャプチャを開始してこれらの値を調整すると、"Live Edit"とみなされます。
Live Edit: ゲームに接続してプロパティ値を変更すると、適用したオフセットに該当するContribution Listで、Live Editの項目として表示されます。つまり、オリジナルボリュームが -10 dBで、スライダの移動後は-4であれば、Live Editに+6と表示され、SoundBank値は変更されません。ただし、両者の合計は-4 dBという、本当のボリュームを反映します。これは、ゲームに接続していないときに変化した値でも同じです。接続すると、Wwiseが新しい変更点をゲームにプッシュし、それらがLive Editとして表示されます。再生成した方がよい、staleなSoundBankを洗い出すのに便利な方法です。
注釈 | |
---|---|
Voice Inspectorに表示されるLive Editの内容は、リモートプラットフォームに接続するタイミングや、SoundBankをロードするタイミングや、再接続したり再キャプチャしたりするかによって、変わります。
|
Event Actions: 同時に複数のActionsがアクティブの場合は、Set/Reset Volume/LPF/HPFに、有効な値だけが表示されます。例えば、Explosion(爆発)のPlayイベントがあり、最初のSet Volume ActionでAbsolute 30 dBに設定され、2つ目のSet Volume Actionが、10秒のディレイで、Relative -20 dBだとします。このイベントがトリガーされてから約10秒後に、Explosionというボイスオブジェクトのノードの下のVoice Volの表示は、10となります。さらに詳しくSet Volume Actionsを確認したい場合は、Capture Logを利用してください。
Attenuation: AttenuationのVolume、LPF、HPFの値は、そのエミッター・リスナーのセット(別名"ray")の値に対応しています。複数のリスナーや複数のポジションが存在する場合のAttenuation値は、このAttenuationのエミッター・リスナーの複数のセットのうち、最大のVolume値と、最小のフィルター値を表しています。Attenuationのオブジェクトノードを展開し、さらにその中のレイ(ray)を展開すると、そのレイに適用されるDistance Attenuation、Cone Attenuation、Obstruction、Occlusionなど、レイ値の内訳となる値が表示されます。
Source: Source EditorからのFade InやFade Outは、コンバージョン時にオーディオファイルにベイクされるので、表示されません。
Fades: Events (Play、Stop、Mute、Unmute、Pause、Resume)のフェードは、ボリュームが実際に変化しているときだけ表示されます。フェードが完了すると、フェード表示の線がContribution Listから消えます。フェードのソースはすべて、個別に表示されます。
RTPC: RTPCによる変化は、Game ParameterがDriverとして表示され、その時点でのパラメータ値がDriver Value列に表示されます。RTPCカーブによって値が変遷すると、これに対応する変化がVolume、LPF、HPFのいずれかの列に表示されます。
States: Statesによる変化は、State GroupがDriver列に表示され、その時点のStateがDriver Value列に表示されます。これに対応するプロパティの変化が、Volume、LPF、HPFのいずれかの列に表示されます。
HDR Window: HDRウィンドウによって減衰がサウンドに適用されると、Voice Volume (HDR) の項目として表示され、HDRバスがDriverとして表示され、HDR Window volumeがDriver Valueとして表示されます。実際のボリュームの変化は、Volume列に単位dBで表示されます。
関連トピック