バージョン
典型的なゲームのアセット数は数千件にものぼり、プロジェクトのアセットを効率的に管理することが重要となります。Wwiseでは、以下の2種類のアセットを、根本的なレベルで区別します。
Wwiseにインポートした、オリジナルのアセット
多様なプラットフォーム向けに作成した、アセットの各種バージョン
Wwiseでは、この2種類のアセットをプロジェクトフォルダの別の場所に保存することで、別々に管理します。オリジナルアセットは、プロジェクトのOriginalsフォルダに保存されます。通常、インポートしたアセットはチーム内の数人がシェアするので、このOriginalsフォルダはネットワーク上のどこに置くこともでき、既に使用中のソースコントロールシステムで簡単に管理できます。
他のアセットバージョンはユーザーのプロジェクトのキャッシュフォルダでローカルに保存されます。このため、各ユーザーは自分のプラットフォームバージョンを自分で管理し、様々なコンバージョン設定の実験ができます。
ファイルは2種類とも、Wwise上で再生できます。コンバージョン前のオリジナルファイルは、Transport ControlやSoundcasterで、Original機能を有効にすると、再生できます。Original機能が有効でないと、コンバージョン済みのファイルがあれば、Wwiseはそれを再生しようとします。ただし、フォーマットによってコンバージョン後のファイルをWwiseが再生できないこともあるので注意してください。あるプラットフォーム向けにオーディオファイルをコンバージョンすると、そのプラットフォームの具体的なハードウェア要件に合わせてファイルが変換されます。つまり、Wwiseを実行しているプラットフォームがそのファイルタイプをサポートしない場合は、コンバージョン後のファイルをWwiseで再生できな可能性があります。