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HDRタブ:オーディオバス

Audio BusのHDRタブで、現在のバスのHDR動作やプロパティを設定します。

[注釈]注釈

HDRは、Master Audio Busでは使えません。

各HDRバスに、それぞれのHDRウィンドウがあり、ウィンドウの位置はその時点で最も大きいサウンドのレベルによって決まり、またウィンドウの縦幅はプロジェクトのボリューム閾値によって決まります。プロジェクトのボリューム閾値の情報は、Project Settingsを参照してください。HDRウィンドウの動作は、各HDRバスのHDRタブで編集します。設定項目は、レベルの観点でウィンドウの動作に影響するもの(ゲインコンピュータ)と、時間の観点で影響するもの(アタック・リリース)の2セットがあります。

詳細は「HDRを理解する」を参照。

General

項目

内容

[name]

オブジェクト名。

オブジェクトのカラーを示します。アイコンをクリックすると、カラーセレクタが開きます。

カラーを選ぶと、オブジェクトに適用されます。オブジェクトのカラーを選択すると図示の通り選択したマスにパレットアイコンと、右下に黄色い三角形が表示されます。

親オブジェクトのカラーを継承するにはカラーセレクタの左端にあるマスを選択します。

オブジェクトのMute(ミュート)、Solo(ソロ)の設定ボタンであり、オブジェクトに自動的に設定されているミュートやソロの状態を示す。

オブジェクトをミュートにすると、現在のモニターセッションにおいて、このオブジェクトの音がミュートされる。オブジェクトをソロにすると、プロジェクト内の他のオブジェクトが全て、ミュートされる。

ミュートやソロを示すMSが太文字であれば、このオブジェクトが意図的にミュートされた、またはソロにされたことを示す。太文字でない、薄いMSの表示は、このオブジェクトのミュート状態やソロ状態が、他のオブジェクトの状態に関連して自動的に決まったことを示す。

あるオブジェクトをミュートすると、その下位オブジェクトが自動的にミュートされる。

オブジェクトをソロにすると、その同位にある他のオブジェクトが自動的にミュートされ、下位オブジェクトや上位オブジェクトが自動的にソロにされる。

[ヒント]ヒント

Ctrlキーを押しながらSボタンをクリックすると、このソロボタンに関連付いている1つのオブジェクトだけが、ソロになる。

[注釈]注釈

ミュートやソロの機能は、モニタリング目的のために提供されるもので、プロジェクト内で維持されず、SoundBankにも保存されない。

このオブジェクトを直接参照する、あなたのプロジェクトにある要素の数を示します。アイコンの色は、このオブジェクトを参照するものがあればオレンジ色、参照するものがなければ灰色です。

ボタンを選択すると 「Referenceビュー」 が開き、 References to: フィールドにオブジェクト名が表示されます。

Notes

このオブジェクトのプロパティについての、追加情報。

Property Editorで選択中のタブの表示方法を設定します。デフォルトで、選択した1つのタブを表示する1つのパネルがあります。スプリッターボタンをクリックすることで、左右または上下に並んだ2つのパネルが表示されます。選択したオプションは背景色で強調表示されます。

同じタブを両方のパネルで開くことはできません。どちらのパネルでも同じタブを開こうとした場合、最初のパネルに別のタブが自動的に表示されます。

[ヒント]タブ選択のショートカット

  • Ctrlと、表示させたいProperty Editorタブの番号に相当する数字を押します。例えばCtrl+4を押すと、4番目に表示されているタブがRTPCタブである場合はそれが表示されます。

HDR

項目

内容

Enable HDR

このバスでHDRが有効かどうかを設定する。

詳細は HDRの使用 を参照。

Default value: false

Dynamics

Threshold

HDRウィンドウがスライドし始める閾値となる、インプットの最小レベル(dB)を設定する。

詳細は HDRスレッショルドの使い方 を参照。

Default value: 0

Range: -96 to 96

HDR Ratio

本コントロール機能は、オーディオコンプレッサのレシオコントロールと同様の働きをする。HDRウィンドウがピークをどれだけ忠実に追うかを決める設定値である。

設定値が非常に大きい場合はHDRウィンドウがピークを忠実に追うので、ピーク時に閾値を20 dBと40dB超える2つのサウンドは、同時に再生しない限り、アウトプットが同じ0 dBFSとなる。両者の違いは、前者で-20 dBの減衰が起きて閾値未満のサウンドとなるのに対して、後者では-40 dBの減衰が起きる。より低いレシオ、例えば4では、+20 dBでピークするサウンドは+5 dBでアウトプットされ、+40 dBでピークするサウンドは+10 dBとしてアウトプットされる。その結果、ほかの閾値未満のサウンドに適用される減衰は、それぞれが-15 dBと-30 dBとなる。

レシオを低く設定した方が、HDRシステムによって排除されてしまう閾値以上のサウンドの全体的なダイナミックレンジを取り戻せるので、便利である。ただし、欠点として、閾値より上でピークするサウンドもあるので、HDRバスのあとに十分なヘッドルームを確保してクリッピングを避ける必要がある。

詳細は HDRレシオの使い方 を参照。

Default value: 100

Range: 1 to 100

Release Time

ターゲットが現在値よりも低い時に、HDRウィンドウが降りて落ち着く速さを設定する。

Linearモード(下記参照)では、約10 dB下がるまでにかかる時間(秒)のこと。

Exponentialモードでは、ターゲットと現在値の差の約0.37 (1/e)に到達するまでにかかる時間(秒)のこと。

詳細は HDRのアタック・リリース を参照。

単位: s

Default value: 0

Range: 0 to 20

HDR Release Time Mode

ウィンドウをより低い値にリリースする時の動作を設定する。

  • Linearモードでは、ウィンドウ上端がdB方向を直線的に移動する(つまり、直線方向に指数で移動する)。

  • Exponentialモードでは、dB方向に指数で移動する。移動の速さは上記Release Timeで決まる。

詳細は HDRのアタック・リリース を参照。

Default value: Exponential

Window Top Output Game Parameter

HDR Window Top Output Game Parameter

HDRウィンドウのポジションを受けるGame Parameterを設定する。

詳細は HDRウィンドウをインプット変数として使う を参照。

HDR Output Game Parameter Min

このGame Parameterで設定できる最小値を設定する。

単位: dB

Default value: 0

Range: -100 to 100

HDR Output Game Parameter Max

このGame Parameterで設定できる最大値を設定する。

単位: dB

Default value: 100

Range: -100 to 100

Window

適用するHDRの閾値のdB範囲を、最大ウィンドウ範囲の -96 dB~96 dB 内に、水色の長方形として表示する。


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