バージョン
Multi-Channel Creatorを使う前に、アプリケーションの設定を定義します。この設定はユーザーごとに、アプリケーションデータフォルダに保存されます(Application Data > Audiokinetic > MultiChannelCreator)。
ここでマルチチャンネルオーディオファイルを構成する複数のチャンネルやチャンネルセットを表すのに使う、サフィックス一式を設定します。サフィックスを定義してから、どのインプットファイルにどのチャンネルが入っているのかをシステムが簡単に識別できるように、サフィックスをソースファイル名の最後に追加する必要があります。インプットファイルはモノとステレオのどちらでもいいので、モノとステレオの両方のサフィックスを定義できます。
例えばWwiseプロジェクトで、Bang.wavという5.1の爆発サウンドを作成するとします。以下の各チャンネル用に、6つの異なるモノサウンドを用意します。
Front left
Front right
Center
Surround left
Surround right
LFE
今回の例ではデフォルトのサフィックスを使いますが、サフィックスはSettingsダイアログボックスで自由に設定して使えます。ソースファイル名にサフィックスを追加する方法を、下表に示します。
チャンネル |
サフィックス |
ソースファイル名 |
---|---|---|
Front Left |
.L |
Bang.L.wav |
Front Right |
.R |
Bang.R.wav |
Center |
.C |
Bang.C.wav |
Surround Left |
.SL |
Bang.SL.wav |
Surround Right |
.SR |
Bang.SR.wav |
LFE |
.LFE |
Bang.LFE.wav |
ファイル名にサフィックスを追加すると、Multi-Channel Creatorがマルチチャンネルコンフィギュレーションの候補リストを提示できるようになるので、ここから使うものを選択します。
Settingsダイアログボックスの別のオプションを使って、長さの違うソースファイルにシステムがどう対応するかを決めます。このような場合のMulti-Channel Creatorの対応は2通りあり、短いファイルをサイレンスでパディングして全て同じ長さにするか、単純に、マルチチャンネルファイルの生成プロセスを中断します。
Multi-Channel Creator設定を定義するには
メニューバーで、Settings > Settingsをクリックする。
Settingsダイアログボックスが開く。
インプットファイルの異なる長さに対応するために、When file lengths are differentリストで、以下のオプションを選択する。
Abort operation: マルチチャンネルファイルの生成プロセスをキャンセルする。
Pad shortest files with silence: 短いファイルの最後にサイレンスを追加して、全てのソースファイルを同じ長さにする。
モノチャンネルやステレオチャンネルのファイルのデフォルトサフィックスを変更するには、リストでチャンネルを1つ選択してから、該当サフィックスをクリックする。
サフィックスが青でハイライト表示されます。
選択したチャンネルを表すための文字(単数または複数)を入力する。
Enterをクリックする。
リストの他のチャンネルでも、上記3~5を繰り返す。
OKをクリックする。
設定変更が保存され、Settingsダイアログボックスが閉じる。