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2021.1.14.8108

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2022.1.19.8584

2021.1.14.8108

2019.2.15.7667

2019.1.11.7296

2018.1.11.6987

2017.2.10.6745

2017.1.9.6501

2016.2.6.6153

2015.1.9.5624

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Attenuation Editor

Attenuation Editorで、特定オブジェクトの距離に基づいた減衰プロパティを設定します。ボリュームやLow-Pass Filterと、エミッターソースとリスナー間の距離など、具体的なWwiseプロパティ同士の関係を定義するいくつかのカーブを作成することで、ゲームのサウンド、ミュージック、そしてモーションの距離に基づく洗練された減衰をシミュレーションできます。さらに、エミッタのリスナーに対する向きに基づきサウンドコーンを使用して減衰をシミュレーションすることで、アテニュエーションをさらに洗練させることができます。

減衰カーブをさらに細かく複雑に作成するには、カーブセグメントの形状を調整します。カーブセグメントとは、カーブ上の任意の2点のコントロールポイントの間の部分を指します。カーブ形状として、直線、定数、対数関数、指数関数、S型カーブなど、様々な選択肢があります。

また、減衰設定をShareSetとして保存できるので、プロジェクトの複数オブジェクトで設定を共有できます。

info 注釈

減衰値は必ず対象オブジェクトの既存プロパティ値に加算します。つまり、サウンド階層またはミュージック階層の累積ボリュームレベルが-20dBであり、そのボリュームを-64dB減衰させた場合は、オブジェクトのボリュームが-84dBとなります。

減衰プロパティの一部は、RTPCを使って制御できます。RTPCプロパティの詳細については、「RTPCタブ」に切り替えてHelpアイコンをクリックします。RTPCの使い方についてはRTPCの使い方/>を参照してください。

項目

内容

Name

Attenuation ShareSetの名前。

Shared by

選択されているShareSetに現在サブスクライブされているオブジェクトのリスト。

検索フィールドが開き、標準的な英数字の検索によってマッチしない項目がビューで非表示となる。詳しくは「表の使用」を参照。

検索フィールドを閉じて検索フィルタを解除するには、Searchアイコン左のCloseアイコンをクリックする。

info 注釈

「List View」「Query Editor」「MIDI Keymap Editor」「Referenceビュー」で、ノードが閉じて非表示となっている項目は検索対象とならない。

Reset Attenuation

減衰設定をデフォルト値に戻す。

本オプションは、カスタム減衰インスタンスを編集する場合に限り、選択できる。

Notes

ShareSetや適用した減衰設定についての、追加情報。

Attenuation Settings

Graph view

ボリュームやローパスフィルタなどの具体的なWwiseプロパティと、距離との関係を示す図。これらのカーブを組み合わせて、ゲーム内のサウンドオブジェクト、ミュージックオブジェクト、モーションオブジェクトの距離に基づく減衰をシミュレーションする。

X軸は距離単位で表示される。最小値は0で、最大値は現在の最大距離値によって決まる。Y軸の値はCurvesリストで選択したプロパティカーブにより変わります。

Graphビューの2点のデフォルトコントロールポイントはRadius centerとMax distanceの値を示します。

半径の中心は、ゲーム中にゲームオブジェクトによって決まる(3D game-defined)か、リスナーのポジションによって決まる(3D Automation)ので、削除したりX軸上で移動したりできない。減衰カーブの形状を変更するための追加ポイントを加えることができます。

再生中にDistanceカーソルをドラッグすると、減衰カーブをプレビューできる。

グラフビューに複数のカーブを同時に表示できます。

グラフビューの中心にズームインする。

グラフビューの表示を、デフォルトのズーム比「1:1」にリセットする。

グラフビューの中心からズームアウトする。

Coordinates

X

選択したコントロールポイントのX座標。X値は距離を示す。

2つ以上のコントロールポイントを選択すると、このフィールドの数値が「0」となり、これを増減させることで、選択中の全てのコントロールポイントを、現在の数値から増減できる。例えば、2つのコントロールポイントを選択して、テキストボックスXに「-5」と入力すると、両方のコントロールポイントが、左に「5」だけ移動する。

Y

選択したコントロールポイントのY座標。Y座標はCurvesリストで選択したカーブの種類によって変わる。

2つ以上のコントロールポイントを選択すると、このフィールドの数値が「0」となり、これを増減させることで、選択中の全てのコントロールポイントを、現在の数値から増減できる。例えば、2つのコントロールポイントを選択して、テキストボックスYに「-5」と入力すると、両方のコントロールポイントが、下に「5」だけ移動する。

Curves

行ヘッダ部分でショートカット(右クリック)オプションのConfigure Columns...をクリックする。

「Configure Columnsダイアログボックス」が開く。表示する行とその順番を指定する。

(Pin/Unpin)

グラフビューで減衰カーブを表示するかどうかを示す。

Pinアイコンを選択すると、減衰カーブを選択しているかどうかにかかわらず、カーブがグラフビューに表示される。

(Color block)

グラフビューに表示される減衰カーブの色を示す。全てのプロパティカーブの色が異なる。

(Link/Unlink)

カーブを全プラットフォームに適用するのかどうかを示す。

Properties

距離減衰を適用する対象Wwiseプロパティ。Wwiseの以下のプロパティでアテニュエーションカーブを作成することができます。

  • Output Bus Volume: バスにルーティングされる信号をコントロールするメインボリュームをオフセットする。Wet/Dryシナリオのドライ部分に該当する。

  • Auxiliary send volumes: Game-definedとUser-definedのAUXセンドボリュームをオフセットする。Wet/Dryシナリオのウェット部分に該当する。

  • Low-pass filter: 指定値に基づいて高周波を減衰させる、リカーシブ(再帰)フィルタ。

  • High-pass filter: 指定値に基づいて低周波を減衰させる、リカーシブ(再帰)フィルタ。

  • Spread: オーディオやモーションが隣のスピーカーやモーターに広がる量または割合を指定する機能で、サウンドやモーションが距離に合わせて、スプレッド値が低い時は点音源、高い値では完全に拡散した伝搬へと変わる。マルチチャンネルサウンドのスプレッドは、各チャンネルで別々に行われる。

  • Focus: Spread値によって生じたバーチャルエミッタを集約するために使う値(%)。Focusが0%のときは、バーチャルエミッタに変更はないが、数値が高くなると、それぞれのバーチャルポイントが元のソースチャンネルの周りに近づいていく。

これらのプロパティはグラフビューのY軸沿いに表示される。

Curve

各プロパティで使用するアテニュエーションカーブを指定します。以下のオプションから1つ選択します:

  • None: 該当プロパティの減衰カーブを作成しない。Noneを選択すると、該当するプロパティが減衰せず、全開の強度で維持される。

  • Use Output Bus Volume: 該当プロパティにOutput Bus Volume減衰カーブを適用する。このオプションはウェットボリュームに限り選択できる。

  • Custom: 該当プロパティのカスタム減衰カーブを作成する。

新しく作成したカーブは追加の処理能力が必要となることに注意してください。

 

Max distance

サウンドまたはモーションが最低レベルに達する時の、エミッターソースからの距離。最大距離を超えると、オブジェクトの減衰は一定となる。

サウンドやモーションの伝搬は全方向性であるため、Max distance値によりエミッタソース周りに球状の境界が作成されます。

最大距離は、グラフビューに最後のコントロールポイントとして示される。

デフォルト値: 100
Default Slider Range: 1から200
Iインプットレンジ 1から10,000,000,000
単位: Wwiseの距離単位

Wwiseの距離単位はゲームで使用するセンチやメートルなどの距離単位と一致します。

 

Cone Attenuation

様々な角度の複数のコーンで減衰をコントロールするサウンドコーンを作成する。コーン型境界線の方向は、ゲームオブジェクトの向きによって最終的に決まる。

コーン減衰値は、距離に基づく減衰値に追加する。

Default value: No

Inner angle

減衰が発生しないエリアを示す角度。

内側の角度が、小型コーン表示の上の境界線となる。数値が変わるとリアルタイムに再描写される。

内側と外側の角度の間のエリアを、トランジションエリアと呼ぶ。このエリア内のボリューム減衰は、減衰0と最大減衰値の間で線形補完される。

単位:°

Default value: 90
Range: 0 to 360

Outer angle

ボリューム、ローパスフィルタ、そしてスプレッド減衰が最大レベルで維持されるエリアを示す角度。

外側の角度が、小型コーン表示の下の境界線となる。数値が変わるとリアルタイムに再描写される。

内側と外側の角度の間のエリアを、トランジションエリアと呼ぶ。このエリア内のボリューム減衰は、減衰0と最大減衰値の間で線形補完される。

単位:°

Default value: 245
Range: 0 to 360

Max attenuation

発信ソースがトランジションエリア外にある時のボリューム減衰量。

Max attenuationにはリンクインジケータとRTPCインジケータがあるので、詳細は Property Editorを使って作業する を参照。

単位: dB

Default value: -6.0
Range: -200 to 0
Units: dB

Low-pass filter

指定値に基づいて高周波を減衰させる、リカーシブ(再帰)フィルタ。

ローパスフィルタの単位は、適用するローパスフィルタ率を表し、0はローパスフィルタなし(信号に影響なし)、100は最大減衰を表す。

Low-pass FilterにはリンクインジケータとRTPCインジケータがあるので、詳細は Property Editorを使って作業する を参照。

(—詳しくは WwiseのLPFとHPF値カットオフ周波数 を参照。)

単位:%

Default value: 0
Range: 0 to 100

High-pass Filter

指定値に基づいて低周波を減衰させる、リカーシブ(再帰)フィルタ。

ハイパスフィルタの単位は、適用するハイパスフィルタ率を表し、0はハイパスフィルタなし(信号に影響なし)を表し、100は最大減衰を表す。

High-pass FilterにはリンクインジケータとRTPCインジケータがあるので、詳細は Property Editorを使って作業する を参照。

単位:%

Default value: 0
Range: 0 to 100

Enable Height Spread

Height Spreadは、パンニングが平面的なコンフィギュレーションで行われる場合に限り、Elevationに基づいた最小スプレッドを自動的に計算し、一方パンニングが7.1.4のような半球状のコンフィギュレーションで起きる場合は、負のElevationだけに基づいて計算する。3Dサウンドがリスナーの上または下を通過するときに、滑らかなパンニングにするのを手伝う。

Height Spreadは、サウンドに減衰が設定されていなくても、常にデフォルトで有効である。Height Spreadを無効にするには、このプロパティの選択を外す必要がある。サウンドに減衰がなく、Height Spreadを無効にしたい場合は、Output Bus Volumeが一定であるAttenuation ShareSetを、その目的のために作成する必要がある。

詳細は、 Effect of Height Spread を参照。

Default value: true

Attenuation Preview

あるサウンドの最大アテニュエーション半径を示す図であり、円の中心にサウンドソースが表示されます。

このツールはパンナーではないため、赤円を移動させてサウンドをサラウンドフィールド内に配置することはできません。このツールは設定したアテニュエーションをプレビューで確認するためのものです。

Attenuation Previewの2つの機能を以下に示す。

  • コーンアテニュエーションのさまざまなエリアを表示します。サウンドコーンの各エリアは、内角や外角の値を変更した時にリアルタイムで更新されます。

  • 再生中にリスナーのポジションを変更することでサウンドのアテニュエーションをプレビューとして確認できます。リスナーのポジションはサウンドソースに対する角度(黒線)と距離(赤円)で定義されます。距離や角度を変更するには、Attenuation Preview画面で直接クリックしてドラッグする。

Attenuation Previewが使えるのは、リスナーポジションを使用するオブジェクトだけです。


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