menu
 
バージョン
2019.2.15.7667

2024.1.3.8749

2023.1.11.8682

2022.1.18.8567

2021.1.14.8108

2019.2.15.7667

2019.1.11.7296

2018.1.11.6987

2017.2.10.6745

2017.1.9.6501

2016.2.6.6153

2015.1.9.5624


menu_open

オブジェクトプロパティの減衰カーブ

Wwiseのオブジェクトを減衰させるには、Wwiseで設定するボリュームやローパスフィルタなど特定のプロパティと、ゲーム中のリスナーからポイントソースまでの距離に基づく関係を定義する、いくつかのカーブを作成します。

どのカーブにもMax distance値が設定され、これでオブジェクトの最大減衰が起きるポイントが定義されます。サウンドは全方向性ソースから発散されるので、Max distance値はソースの周りの球の半径です。

デフォルトで、オブジェクトのソースから最大距離まで、線形補間を使って減衰が適用されます。

多くの場合はこれで充分ですが、より高度なカーブが必要となるオブジェクトもあります。減衰カーブにコントロールポイントを追加すると、コントロール範囲が広がります。コントロールポイントで減衰カーブを分けて、オブジェクトの減衰をより細かく設定できます。

カーブをさらに細かく複雑に設定するには、カーブセグメントの形状を調整します。カーブセグメントとは、カーブ上の任意の2点のコントロールポイントの間の部分を指します。カーブ形状として、直線、定数、対数関数、指数関数、S型カーブなど、様々な選択肢があります。カーブ形状の指定などグラフ上での作業に仕方については43章グラフビューについてを参照してください。

Wwiseで設定する以下のプロパティに関して、減衰カーブを設定できます。

  • Output Bus volume: オーディオアウトプットバスにルーティングされる信号の、減衰または振幅。

  • Auxiliary Send Volumes: Game-defined、またはUser-defined Auxiliary Busに送られる信号の、減衰または振幅。

  • Low-pass filter: 指定値に基づいて高周波を減衰させる、リカーシブ(再帰)フィルタ。ローパスフィルタの単位は、適用するローパスフィルタ率を表し、「0」はローパスフィルタなし(信号に影響なし)を表し、「100」は最大減衰を表す。

  • High-pass filter: 指定値に基づいて低周波を減衰させる、リカーシブ(再帰)フィルタ。ハイパスフィルタの単位は、適用するハイパスフィルタ率を表し、「0」はハイパスフィルタなし(信号に影響なし)を表し、「100」は最大減衰を表す。

  • Spread: オーディオやモーションが隣のスピーカーやモーターに広がる量または割合を指定する機能で、サウンドやモーションが距離に合わせて、スプレッド値が低い時は点音源、高い値では完全に拡散した伝搬へと変わる。スプレッド値が「0」の時は、スピーカーの隣に位置するエミットソースのチャンネルが、そのスピーカーだけで再生されることを示す。一方「100」の時は、そのエミットソースのチャンネルが拡散され、全てのスピーカーから聞こえる(または感じられる)。

  • Focus: Spread値によって生じた複数のバーチャルエミッタを集約するために使う値(%)。そFocusが0%のときは、バーチャルエミッタに変更はないが、数値が高くなると、それぞれのバーチャルポイントがソースチャンネル元の周りに近づいていく。

なお、減衰プロパティ値は相対値であるため、減衰値は、そのオブジェクトの既存プロパティ値に追加されます。

減衰カーブを設定するには:

  1. Property Editorにオブジェクトをロードして、Positioningタブに切り替える。

  2. Attenuationグループボックスで、セレクタをクリックし、Attenuation ShareSetを選択するか、作成する。

    info 注釈

    Attenuationグループボックスを起動するには、Listener Relative Routingを有効にする必要があります。

  3. Edit...をクリックする。

    Attenuation Editorが開き、選択した減衰インスタンスのプロパティ設定が表示される。

  4. テキストボックスMax distanceで、サウンドが最大減衰に到達する、ソースポイントからの距離を指定する。

    info 注釈

    Max distance(最大距離値)に達した後は、減衰設定は一定となります。

  5. グループボックスCurvesで、リストからOutput Bus Volumeのカーブを選択する。

    Output Bus Volumeのデフォルトカーブが、グラフビューに表示される。

    info 注釈

    カーブの最初のポイントは常にポイントソースを表し、カーブの最後のポイントは常にMax distance(最大距離値)を表します。

  6. Output Bus Volumeの減衰カーブを操作するには、以下のいずれかを行う:

    • カーブ上にポイントを追加する。

    • ポイントを別の場所にドラッグするか、XY座標のボックスに具体的な数値を入力する。

    • 各カーブセグメントの形状を決める。

    info 注釈

    グラフビューのズームとパン、複数のカーブの一斉表示、グラフ上のポイントの追加・移動・削除、カーブの形状、カーブのセグメント形状の変更などの具体的な情報については43章グラフビューについてを参照してください。

  7. 残りのカーブに関して、Curveリストで、以下のオプションを1つ選択する。

    • Noneは、該当プロパティに減衰カーブを適用させない。Noneを選択すると、該当するプロパティが減衰せず、全開の強度で維持される。

    • Use Output Bus Volumeは、該当プロパティに、同じOutput Bus Volume カーブを適用させる。なお、このオプションを選択できるのは、Auxiliary send volumes カーブだけである。

    • Customは、該当プロパティのために、カスタマイズした減衰カーブを作成する。


このページはお役に立ちましたか?

サポートは必要ですか?

ご質問や問題、ご不明点はございますか?お気軽にお問い合わせください。

サポートページをご確認ください

あなたのプロジェクトについて教えてください。ご不明な点はありませんか。

プロジェクトを登録していただくことで、ご利用開始のサポートをいたします。

Wwiseからはじめよう