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2019.1.11.7296
2024.1.3.8749
2023.1.11.8682
2022.1.18.8567
2021.1.14.8108
2019.2.15.7667
2019.1.11.7296
2018.1.11.6987
2017.2.10.6745
2017.1.9.6501
2016.2.6.6153
2015.1.9.5624
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2015.1.9.5624
(以下「Wwise Guitar Distortionのプロパティ」参照。)
ディストーションは、波形の形状を変化させ、元の信号に存在しない周波数成分を導入する非線形処理の一形態です。Wwise Guitar Distortion プラグインは、一般的に遭遇するディストーション「ストンプボックス」の動作を模倣し、典型的なギターディストーションサウンドを作成します。
Wwise Guitar Distortion プラグインは、ディストーションアルゴリズムのいくつかのフレーバーを提供します。次の伝達関数の図は、異なるディストーションタイプがどのように信号に影響を与えるかを示しています。これらの図において、ディストーションがない場合には、(左側の)伝達関数が、出力振幅と入力振幅が常に同じになることを示しています。(右側の)正弦波を与えたアルゴリズムの出力は、ディストーションされていません。
ディストーションタイプ 'Clip(クリップ)' は、振幅が過負荷レベルに達したときに、ハードニートランジション(つまりトランジションなし)で、正と負の値に対して対称的にレベルをクランプします。
ディストーションタイプ 'Overdrive(オーバードライブ)' は、振幅が過負荷レベルに達したときに、完全なクリッピングに向けてゆっくりと進行するソフトニートランジションで、正と負の値に対して対称的にレベルをクランプします。
ディストーションタイプ 'Heavy(ヘビー)' は、振幅が過負荷レベルに達したときに、完全なクリッピングに向けてゆっくりと進行するソフトニートランジションで、正と負の値に対して対称的にレベルをクランプします。ゼロ値の周辺では、よりサステインが得られるよう、伝達関数が更に急峻になります。これは、通常より高い値のドライブパラメータと一緒に使用され、ヘビーメタル的なディストーションを作ります。
ディストーションタイプ 'Fuzz(ファズ)' は、正と負の値に対して非対称的にレベルをクランプします。これは、負の振幅に対しては、完全なクリッピングに向けてゆっくりと進行するソフトニートランジションを、正の値に対しては、より高いレベルの振幅閾値でのハードニーを使用します。このタイプのディストーションは、ポリフォニックトーンを与えた時に急激に極めてインハーモニックになるため、モノフォニックソロタイプのマテリアルに適しています。追加的トーンパラメータは、主に負の振幅に対するソフトニーを制御します(図では、10 に設定されたTone パラメータが使用されています)。
レクティフィケーション(整流)パラメータは、50% までのパラメータ値に対して半波整流を、 50% から 100%までのパラメータ値に対して全波整流を実行することができます。半波整流は、信号の負の部分が特定の振幅より低くなるのを防ぎます。例えば、0% では半波整流が適用されず、50%では負の信号の完全なクリッピングが可能ではない整流制御に基づいて、 -1 から 0 に変更します。
全波整流は、更に推し進めて、レクティフィケーションパラメータ値に基づいて入力信号の負の部分が次第に正になるようにします。100%で、全波整流が達成され、信号の負の部分は本質的に極性が反転されます。これは、信号の基本周波数を倍にするため、「オクターバー」エフェクトとして使用することができます。
ディストーションは、非線形プロセス(すなわち、ディストーション前のゲイン適用が、ディストーション後の適用とは同じにならない)であるため、フィルタリング時に使用される周波数特定のゲインは、ディストーションアルゴリズムの前または後のどちらに適用されるかによって異なる効果を持ちます。実際、ディストーションアルゴリズムが所望の方法で動作するよう信号をフィルタリングし(例えば、低周波数のブースト)、その後、同じ周波数領域をフィルタリングして、ディストーション前に適用されていた全体的なフィルタリング効果をキャンセルするのは非常に一般的です。このため、ディストーションプロセスの前と後に本格的なパラメトリックEQが提供され、ディストーションの動作をカスタマイズし、様々なフレバーのディストーションが得られるようになっています。
Wwise Guitar Distortion プラグインには、一連のプロパティが含まれており、そのうちの多くはリアルタイムでの編集が可能でRTPCを使用して特定のゲームパラメータへのマッピングが可能です。
項目 |
内容 |
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Inclusion |
このオブジェクトが含まれるのかどうかを示す。選択すると、このオブジェクトが含まれる。選択しないと、含まれないことを示す。 デフォルトでは全プラットフォームに適用する。プラットフォーム別のカスタマイゼーションの指定や設定を行う場合は、 Linkインジケータ (チェックボックス左)を使う。 チェックなしの場合は、Property Editorのプロパティや動作を設定できない。 Default value: true |
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Name |
エフェクトインスタンスの名前。 エフェクトインスタンスは、エフェクトのプロパティ設定をまとめたものである。カスタムインスタンスとShareSetの2つのタイプがある。カスタムインスタンスは1つのオブジェクトだけに使用できるのに対し、ShareSetは複数のオブジェクト間で共有できる。 |
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Effect |
エフェクトのタイプ。 |
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Shared by (Used by) |
選択されているShareSetに現在サブスクライブされているオブジェクトのリスト。 エフェクトのカスタムインスタンスを編集している場合は、このフィールドが"Used by"となる。 |
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|
検索フィールドが開き、標準的な英数字の検索によってマッチしない項目がビューで非表示となる。詳しくは「表の使用」を参照。 検索フィールドを閉じて検索フィルタを解除するには、Searchアイコン左のCloseアイコンをクリックする。
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エフェクトのプロパティ設定をデフォルト値に戻す。 エフェクトのカスタムインスタンスを編集している場合のみこのオプションが使用可能。 |
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Notes |
エフェクトに関する追加情報。 |
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Pre-Distortion EQ | ||||||
Pre-Distortion EQ Band Enable |
選択時にEQバンドを有効にする。 Default value: false |
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Pre-Distortion EQ Band Curve |
指定されたEQバンドの信号に適用できるフィルタのタイプを決定する。以下のようなフィルタが利用可能:
Default value: Low Shelf |
|||||
Pre-Distortion EQ Band Gain |
選択された周波数帯域のオーディオ信号の増幅量。この値を上げると、オーディオ信号がブーストされる。この値を下げると、オーディオ信号がカットまたは減衰される。
Default value: 0 |
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Pre-Distortion EQ Band Frequency |
ゲインの影響を受ける周波数スペクトルの部分。 単位: Hz Default value: 1000 |
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Pre-Distortion EQ Band Quality Factor |
ゲインの変化に影響を受ける中心周波数の周りの領域。低いQ値は、帯域範囲が広くなることを意味し、逆に高いQ値は、帯域範囲が狭くなることを意味する。 ローパス、ハイパス、ローシェルフおよびハイシェルフカーブが選択されている場合、このコントロールは使用できない。 Default value: 1 |
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Distortion | ||||||
Type |
適用されるディストーションアルゴリズムのタイプ。以下のオプションから選択する。
Default value: None |
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Drive |
このパラメータは、伝達関数の評価の前に入力信号をスケーリングする。これを、適用されるディストーション量とみなすことができる。 単位:% Default value: 50 |
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Tone |
上で指定した伝達関数を変更する。
単位:% Default value: 50 |
|||||
Distortion Rectification |
入力信号の負の部分に影響を与える半波または全波整流量。詳細は Rectification を参照。 単位:% Default value: 0 |
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Output | ||||||
Output Gain |
出力信号に適用されるゲイン量。 Default value: 0 |
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Wet/Dry Mix |
ウェットパス(エフェクトの出力)とドライパス(エフェクトの入力)間のバランスを制御する。値が0の場合は、エフェクトの影響を受けていないオリジナル信号が生成され、値が100の場合は、エフェクト出力のみが出力される。 単位:% Default value: 100 |
|||||
Post-Distortion EQ | ||||||
Post-Distortion EQ Band Enable |
選択時にEQバンドを有効にする。 Default value: false |
|||||
Post-Distortion EQ Band Curve |
指定されたEQバンドの信号に適用できるフィルタのタイプを決定する。以下のようなフィルタが利用可能:
Default value: Low Shelf |
|||||
Post-Distortion EQ Band Gain |
選択された周波数帯域のオーディオ信号の増幅量。この値を上げると、オーディオ信号がブーストされる。この値を下げると、オーディオ信号がカットまたは減衰される。
単位: dB Default value: 0 |
|||||
Post-Distortion EQ Band Frequency |
ゲインの影響を受ける周波数スペクトルの部分。 単位: Hz Default value: 1000 |
|||||
Post-Distortion EQ Band Quality Factor |
ゲインの変化に影響を受ける中心周波数の周りの領域。低いQ値は、帯域範囲が広くなることを意味し、逆に高いQ値は、帯域範囲が狭くなることを意味する。 ローパス、ハイパス、ローシェルフおよびハイシェルフカーブが選択されている場合、このコントロールは使用できない。 Default value: 1 |