バージョン

menu_open

Ambisonicsを使う

Ambisonicsはリスナーの上下リージョンに加えて水平面もカバーするサラウンドサウンドテクニックです。B-formatサウンドフィールド(音場)表現と球面調和関数を使い、スピーカー設定から独立しています。これを使うと、リスナーと共にサウンドを回しやすくなります。球体のサウンド表現が必要な場面、例えばアンビエントサウンドを提供する時やVRを展開する時などに、アンビソニックスが効果的な選択肢となります。

[ヒント] ヒント

アンビソニックスにご興味があれば、このヘルプの以下の説明以外にも、 Ambisonics in Wwise: Overview というブログ記事も参考にしてください。アンビソニックスの細かい理論や、WwiseでどのようにVRに活用できるかなどが描かれています。また、Wwise Sample Project の中にもアンビソニックスの簡単な例がいくつか含まれていますので、 こちらの説明 を参照してください。.

Wwiseを使って簡単にアンビソニックスファイルをインポートしたり、他のコンフィギュレーションからアンビソニックスフォーマットへサブミックスしたりできるので、増えつつあるアンビソニックス対応プラットフォームで再生できるアンビソニックスアウトプットの実現が可能です。

アンビソニックスファイルを使うには:

  1. アンビソニックスB-formatで録音したファイル、つまりWAVやAMBとして保存できるファイルを、他のオーディオファイルと同様にインポートする。詳細は「メディアファイルのインポート」を参照。

    [注釈] 注釈

    アンビソニックファイル(AMB、AmbiX、WAVのファイル)をインポートしてから、Wwiseがそれらをアンビソニックスとして正しく解釈できているかを検証するには、Source Editorを開き、Channel configのオーバーライドメニューの値を確認するか、編集します。Source Editorを開くには、Contents Editorで、SFX、またはMusic Track、またはVoiceのアイコンをクリックします。(Views menu > Contents Editor、またはShift+O。)

  2. 他のサウンドオブジェクトの場合と同様に、適切なAudio BusをOutput Busに指定する。詳細は「オブジェクトのアウトプットルーティングの指定」を参照。

    Wwiseが必要に応じてチャンネルをミックスする。詳細は「アンビソニックスのサブミックス」を参照。

アンビソニックスをアウトプットするには:

  1. Audio Busに以下のアンビソニックスチャンネルコンフィギュレーションを設定する:

    • First Order Ambisonics(第1オーダー、4チャンネル)
    • Second Order Ambisonics(第2オーダー、9チャンネル)
    • Third Order Ambisonics(第3オーダー、16チャンネル)

    チャンネルコンフィギュレーションの詳細は利用できるAmbisonicsコンフィギュレーション表を参照。

    上記で設定したAudio Busを経由してアウトプットされるソースファイルを、Wwiseがミックスしてアンビソニックスとしてアウトプットする。

    [注釈] 注釈

    Audio PreferencesダイアログでSound Engine Audio Systemとしてアンビソニックスに対応するAudio Deviceを指定してあれば、Master Audio Busが既にアンビソニックスに設定されているので、この最初の手順は飛ばします。

  2. 最終的なアウトプットデバイスとして、アンビソニックスのチャンネルコンフィギュレーションに対応するデバイス、例えば3Dバイノーラルシステムなどを指定する。

    アンビソニックス対応アウトプットでない場合は、Wwiseがそのチャンネルアウトプットを自動的に適切な標準アウトプットにサブミックスする。詳細は「アンビソニックスのサブミックス」を参照。

Wwiseエンジンが、最終アウトプットとしてHOAアウトプットを出力するように設定する

上記の通り、Channel Configurationの設定がAmbisonics #-#となっているバスがある場合、Wwiseはアンビソニック信号とHOA (higher-order ambisonic)信号を出します。これらの信号は、アンビソニックバスの親バスのチャンネルコンフィグレーションが標準コンフィギュレーションに設定されていると、それに合わせてデコードされ、ステレオや5.1などの標準マルチチャンネル信号に変換されます。

Master Audio Busは最終ポイントのコンフィギュレーションを継承しますが、これはプラットフォームによって異なり、通常は自動的に検知されます。現時点では、多くのプラットフォームで許容されるアウトプットコンフィギュレーションが限定されています。典型的なのは、ステレオ、5,1、7.1などです。つまり、一般的にMaster Audio Busは標準的なチャンネルコンフィギュレーションなので、子のアンビソニックバスも強制的にこのコンフィギュレーションにデコードされ、WwiseはHOAを直接アウトプットしません。

ただし、カスタマイズしたAudio Deviceプラグインを書いて、アンビソニックコンフィギュレーションを宣言させることも可能です。この場合、Master Audio Busのチャンネルコンフィギュレーションがアンビソニックになり、WwiseはHOA信号をデコードせずに維持します。

別の方法として、WwiseにHOAをあるファイルにダンプさせるだけで充分であれば、単純にWwise Recorderをアンビソニックバスにインサートできます。生成されるファイルはAMBフォーマット(FuMa)となり、アンビソニックオーダーは、Recorderをホストするバスと同じになります。


このページはお役に立ちましたか?

サポートは必要ですか?

ご質問や問題、ご不明点はございますか?お気軽にお問い合わせください。

サポートページをご確認ください

あなたのプロジェクトについて教えてください。ご不明な点はありませんか。

プロジェクトを登録していただくことで、ご利用開始のサポートをいたします。

Wwiseからはじめよう