バージョン
デフォルトのトランジションは、1つのミュージックオブジェクトから別のものへの単純な切り替わりです。しかしトランジションの真の強みは、ソース(Source)やデスティネーション(Destination)のカスタマイズにより、ユニークな楽節が生み出された時に発揮されます。ソースやデスティネーションのプロパティ設定により、オブジェクト間のトランジションがスムーズな音楽として聞こえてきます。
オブジェクト間のトランジションに対するコントロール性や柔軟性を高めるために、ソースとデスティネーションの、エグジットポイント(Exit point)やエントリポイント(Entry point)を、いくつかの選択肢から選べます。また、デスティネーションのオブジェクトのエントリポイントを、ランダムに選択することも可能です。こうすることでトランジションが再生されるたびに、違うエントリポイントが使用されるので、同じトランジションの繰り返しが減ります。
ソースやデスティネーションのプロパティ設定は、1つのトランジションに限定された設定であることに注意してください。例えばTransition MatrixでHappy MusicからSad Musicへのトランジションと、Happy MusicからScary Musicへのトランジションが設定されているとします。ここで、ソースの「Happy Music」からのエグジットポイントを毎回、最初のカスタムキュー(Custom cue)とするには、両方のトランジションで、別々に設定する必要があります。
注釈 | |
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ソースやデスティネーションに設定できるプロパティは多数ありますが、利用できるプロパティ設定は、使用するオブジェクトの種類や、それが入っているコンテナの種類によって、異なります。 |
ソース(Source)のプロパティを設定するには:
Music Switch ContainerまたはPlaylist Containerを1つ、Property Editorにロードする。
Transitionsタブに切り替える。
Transition Matrixのトランジションを1つ選択する。
これで、このトランジションのソースのプロパティを編集できる。
ソースが、Switch Containerに入っていれば、Exit source at(ソースをエグジットする方法)リストにある、以下のオプションを1つ選択する。
Immediate: ソースの再生をすぐに止める。
Next Grid: ソースの再生を、次のグリッドで止める。グリッドとは、ミュージックオブジェクトを任意の位置でバーチャルに区切る方法。
Next Bar: ソースの再生を、次の小節で止める。
Next Beat(次のビート): ソースの再生を、次のビートで止める。
Next Cue: 次のキューがカスタムキューでもエグジットキューでも、ソースの再生を、次のキューで止める。
Next Custom Cue: ソースの再生を、次のカスタムキューで止める。再生中のMusic Segmentにカスタムキューがなければ、次のセグメントに入り、カスタムキューを見つけるまで再生する。
Exit Cue: ソースの再生を、エグジットキューで止める。
Next CueもしくはNext Custom Cueを選択した場合には、Match エディットボックスにキュー名を入力してトランジションが発生する可能性のある有効なキューの選択をより正確にすることができる。
トランジション中に、ソースのポストエグジットを再生させるには、Play post-exitを選択する。
注釈 | |
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ソースのポストエグジットが再生されるのは、そのソースがエグジットキューでまだ続く場合と、エグジットキュー以降でフェードアウトする場合だけです。これ以外の場合は、トランジション中にポストエグジットが再生されることはありません。 |
ソースの終わりをフェードアウトさせるには、Fade-outを選択する。
デスティネーション(Destination)のプロパティを設定するには:
Music Switch ContainerまたはPlaylist Containerを1つ、Property Editorにロードする。
Transitionsタブに切り替える。
Transition Matrixのトランジションを1つ選択する。
これで、このトランジションのデスティネーションのプロパティを編集できる。
デスティネーションが、Music Playlist Containerの場合、最初に再生するアイテム(Item)を、Playlist Containerから選択できる。 ブラウズ ボタン (...) をクリックし、 Jump to オプションのためのアイテムを指定する。
このトランジションがSwitch Containerに関するものであれば、Sync to(同期の対象)リストにある、以下のオプションを1つ選択する。
Entry Cue: デスティネーションの再生を、エントリキューから始める。
Same Time as Playing Segment:デスティネーションの再生を、ソースセグメントと同じタイムマークから始める。例えば、ソースセグメントが最初から10秒間、再生された場合は、デスティネーションの再生は、最初から10秒後の時点から始める。
Random Cueデスティネーションの再生を、ランダムに選択されたキューから始める。このオプションを選択すると、全てのキューが選択肢となり、エントリキューやカスタムキューも対象となる。
Random Custom Cueデスティネーションの再生を、ランダムに選択されたカスタムキューから始める。このセグメントにカスタムキューがなければ、エントリキューが使用される。
Last Exit Position: デスティネーションの前回再生したセグメントを、経過した時間(elapsed time)だけオフセットしたところから、再生し始める。例えば、このデスティネーションを前回再生したときに、第3セグメントの15秒経過したところまで再生し終わっていれば、今回は、15秒経過したところから再生し始める。
Random CueもしくはRandom Custom Cueを選択した場合には、Custom Cue Filterで有効な開始ポジションの選択をさらに正確にできる。
Match:この名前を持つキューだけが、開始ポジションとして選択できます。
Match source cue name(マッチするソースキュー名): このトランジションのためのソースセグメントに使われているキューと同じ名前を持つキューのみが、開始ポジションとして選択できます。
トランジション中に、デスティネーションのプレエントリを再生させるには、Play pre-entryを選択する。
デスティネーションの再生をフェードインで開始するには、Fade-inを選択する。