バージョン

menu_open

Wwiseステレオディレイ(Wwise Stereo Delay)

Wwise Stereo Delay プラグインは、左右平面における他のチャンネルにフィードバック可能な様々なディレイエフェクトを作成するために使用することができます。(生命体より大きな)広がりのあるステレオエフェクトや、(例えばピンポンディレイのように)信号が左右にバウンスするようなクリエイティブなエフェクトなどの作成が可能です。

Wwiseステレオディレイ(Wwise Stereo Delay)のプロパティ

Wwise Stereo Delay プラグインには、 一連のプロパティが含まれますが、これらのプロパティの多くはリアルタイムでの編集が可能で、RTPCを使用して特定のGame Parameterにマッピングすることができます。

項目

内容

Inclusion

このオブジェクトが含まれるのかどうかを示す。選択すると、このオブジェクトが含まれる。選択しないと、含まれないことを示す。 デフォルトでは全プラットフォームに適用します。 プラットフォーム専用のカスタマイゼーションを設定したり決定するにはLink indicator (チェックボックス左側)を使います。

チェックなしの場合は、Property Editorのプロパティや動作を設定できない。

Name

エフェクトインスタンスの名前。

エフェクトインスタンスは、エフェクトのプロパティ設定をまとめたものである。カスタムインスタンスとShareSetの2つのタイプがある。カスタムインスタンスは1つのオブジェクトだけに使用できるのに対し、ShareSetは複数のオブジェクト間で共有できる。

Effect

エフェクトのタイプ。

Shared by (Used by)

選択されているShareSetに現在サブスクライブされているオブジェクトのリスト。

エフェクトのカスタムインスタンスを編集している場合は、このフィールドが"Used by"となる。

検索フィールドが開き、標準的な英数字の検索によってマッチしない項目がビューで非表示となる。詳しくは「表の使用」を参照。

検索フィールドを閉じて検索フィルタを解除するには、Searchアイコン左のCloseアイコンをクリックする。

[注記] 注記

「List View」「Query Editor」「MIDI Keymap Editor」「Referenceビュー」で、ノードが閉じて非表示となっている項目は検索対象とならない。

エフェクトのプロパティ設定をデフォルト値に戻す。

エフェクトのカスタムインスタンスを編集している場合のみこのオプションが使用可能。

Notes

エフェクトに関する追加情報。

エフェクト設定

レフト/ライト ディレイパラメータ

Input

このパラメータは、対応する(レフトまたはライトの)ディレイラインをフィードするために使用されるチャンネルを決定します。

値:

  • Left/Right: レフトまたはライトチャンネルが個々に使用されます(デフォルト)。

  • Center: ディレイラインをフィードするために、センターチャンネル(存在する場合)が使用されます。

  • Left/Right + Center: ディレイラインをフィードするために、レフト/ライト信号がセンターチャンネルとダウンミックスされます。

  • None: ディレイラインの入力は無音。

Enable Feedback

このパラメータは、ディレイラインの出力が、同じ遅延長の入力にフィードバックされるかどうかを決定します。

デフォルト値: False

Feedback Gain
フィードバックゲイン

同一のディレイライン入力への再注入の前にフィードバックパスに適用されるゲイン。

[警告] 警告

入力信号の内容によっては、高フィードバックゲインの使用は非常に高い信号レベルを構築します。

デフォルト値: -12
Range: -48 から 0
単位: デシベル(dB)

Enable Crossfeed L/R
クロスフィードL/Rを有効にする

このパラメータは、ディレイラインの出力が、他のチャンネルのディレイラインの遅延長の入力にフィードバックされるかどうかを決定します。従って、レフトの遅延出力はライトの遅延入力をフィードし、ライトの遅延出力はレフトの遅延入力をフィードします。この設定は、ピンポンタイプのステレオディレイの作成を可能にします。

デフォルト値: False

Crossfeed L/R Gain
クロスフィード L/R ゲイン

他のディレイライン入力への再注入の前にフィードバックパスに適用されるゲイン。

[警告] 警告

入力信号の内容によっては、高クロスフィードゲインの使用は非常に高い信号レベルを構築します。

デフォルト値: -12
Range: -48 から 0
単位: デシベル(dB)

フィルタパラメータ

Type

ウェット信号に適用可能なフィルタリングのタイプを決定します。以下のようなフィルタが利用可能です:

  • None(なし)フィルタを無効化。

  • Low Pass : 指定された周波数から高周波数の固定傾斜減衰を提供します。これ以下では、信号はほとんど影響を受けませんが、より高い周波数は、カットオフ周波数点を超えると次第に減衰されます。

  • High Pass : 指定された周波数から低周波数の固定傾斜減衰を提供します。これ以上では、信号はほとんど影響を受けませんが、より低い周波数は、カットオフ周波数点を下回ると次第に減衰されます。

  • Band Pass: 指定された中心周波数の周りの全ての周波数を除去します。中心付近の周波数範囲はQによって制御されます。

  • Notch: 指定周波数範囲の固定減衰に幅変化を提供します。中心付近の周波数範囲はQによって制御されます。

  • Low Shelf: 低周波数の指定範囲にゲイン/減衰を提供します。この曲線タイプは、Bass Tone Controlとしても知られています。

  • High Shelf: 高周波数の指定範囲にゲイン/減衰を提供します。この曲線タイプは、Treble Tone Controlとしても知られています。

  • Peaking: 指定周波数の増幅/減衰に幅変化を提供します。ピーク付近の周波数範囲はQによって制御されます。

Gain
ゲイン

選択された周波数帯域のウェット信号の増幅量。この値を大きくすると、オーディオ信号が「ブースト」されます。この値を小さくすると、オーディオ信号が「カット」、つまり減衰されます。

デフォルト値: 0
Range: -24 から+24
単位: デシベル(dB)

[注記] 注記

ローパス、ハイパス、ノッチおよびバンドパスカーブが選択されている場合、これらのフィルタタイプはパスバンドを0dBに正規化しているため、ゲインコントロールは使用できません。

Frequency

ゲインの影響を受ける周波数スペクトルの部分。

Range: 20 から 20,000
単位: Hz(ヘルツ)

Q

ゲインの変化に影響を受ける中心周波数の周りの領域。低いQ値は、帯域範囲が広くなることを意味し、逆に高いQ値は、帯域範囲が狭くなることを意味します。

デフォルト値: 1.0
Range: 0.1 から 20

ローパス、ハイパス、ローシェルフおよびハイシェルフカーブが選択されている場合、このコントロールは使用できません。

Output Levels
出力レベル

Dry
ドライ

未処理の信号に適用されるゲイン。

デフォルト値: 0
Range: -96 から 24
単位: デシベル(dB)

[注記] 注記

ディレイがAuxバスで使用されている場合、このプロパティは影響を持ちません。この場合、信号のドライレベルは、Auxバスに送信するオブジェクトによって定義されます。

Wet
ウェット

遅延信号に適用されるゲイン。

デフォルト値: 0
Range: -96 から 24
単位: デシベル(dB)

F/R Balance
F/R バランス

ステレオエフェクトのフロント/リアの度合い。例えば、値が-100の場合、フロントチャンネルのみがウェット信号を持つことになります。値が0の場合、フロントとリアスピーカーの両方がウェット信号を持つことになります。値が100の場合、リアチャンネルのみがウェット信号を持つことになります。

デフォルト値: -100
Range: -100 から 100
単位: なし


このページはお役に立ちましたか?

サポートは必要ですか?

ご質問や問題、ご不明点はございますか?お気軽にお問い合わせください。

サポートページをご確認ください

あなたのプロジェクトについて教えてください。ご不明な点はありませんか。

プロジェクトを登録していただくことで、ご利用開始のサポートをいたします。

Wwiseからはじめよう