ADPCMなどの圧縮ファイルフォーマットでは、ファイル長さやリージョンマーカーがサンプルバウンダリの位置になる必要があるため、コンバージョン処理でゼロベースのサンプルが、パディングされます。この余分なパディングが、サウンドをループさせる時に問題となることがあります。問題を回避するために、Wwiseのプロンプトが表示されるので、ループ(Loop)するサウンドを再コンバージョンして、以下を確実にします。
ファイルの終わりでパディングが発生しない。
ループのリージョンマーカーがサンプルバウンダリと合っている。
Wwiseで再コンバージョンを行うと、圧縮形式の要件にファイルが適合するよう、ピッチシフトを使います。ループでサンプルアキュレートの状態が維持され、ファイルのサンプルレートが変わりません。
なお、ループするXMAファイルがWindowsとXbox Oneで多少、音が変わることに気付くかもしれません。これは、Xbox Oneではハードウェアを使ってファイルをデコードするので、ループポイント間でショートフェードを適用できるためです。一方PCでは、XMAエンコーダを使って別の.wavファイルが生成されます。
注記 | |
---|---|
オーディオファイルにサンプルのバウンダリよりも短いループマーカーがあれば、Wwiseのコンバージョン処理で除かれます。 |