RTPCを使って、サウンドのピッチをGame Parameterに結びつける場合は、複雑なカーブを設定することがリアルなエフェクトへの鍵となります。スマートピッチカーブ(Smart pitch curve)を使えば、最小限の手間で自然なサウンドのRTPCピッチカーブを作成できます。
スマートピッチカーブは、以下の2種類の変数に基づいています。
Native value:そのサウンドが、元のピッチで聞こえる時の、Game Parameter値。
Subdivision level:1から10までの範囲で設定した、カーブの精度。
例えば、レーシングゲームのエンジンサウンドにスマートピッチカーブを適用できます。エンジンの回転サウンドを2000 RPMで録音した場合、ネーティブ値を「2000 RPM」に設定したRTPCピッチカーブを作成します。Wwiseは、これを元に、自然なサウンドのカーブを作成するために必要な残りのポイントを、推定して設定します。
ピッチRTPCカーブの作成にスマートピッチカーブを使うと、カーブの直線部分のサブセグメントを作成するために、Wwiseでは以下の方程式が用いられます。
カーブのサブセグメントが多いほど、精度が高くなります。ただし、サブセグメントが増えると、ランタイムに必要な処理時間も増えます。CPUやメモリを節約するために、必要な効果を得られる最低限の分割レベル(Subdivision level)を選択してください。
Tip | |
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正確なカーブの作成については「スマートピッチカーブの有効範囲」を参照してください。 |
スマートピッチカーブを作成するには:
RTPCグラフビューで、ピッチカーブを作成する。詳しくは「Game Parameterに対して、Wwiseプロパティを設定する」を参照。
ピッチカーブを右クリックして、メニューでBuild Smart Pitch Curve(スマートピッチカーブを作成)を選択する。
Build Smart Pitch Curveダイアログボックスが開く。
スマートピッチカーブの、ネーティブ値(Native value)を入力する。ネーティブ値の定義は、サウンドが録音された時のプロパティ値である。
スマートピッチカーブの、分割レベル(Subdivision level)を入力する。カーブの分割レベルが上がるほど、セグメント数が増え、ランタイム時の算定にかかる時間が長くなる。
OKをクリックする。
スマートピッチカーブが作成される。
注記 | |
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スマートピッチカーブで作成できるカーブのピッチ範囲は、「- 4800」セントから「4800」セントまでです。- 4800以下と、4800以上では、ピッチ変動の範囲外となり、y軸に垂直な直線となります。 |