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Property Editor:Audio Bus

このProperty Editorに、選択中のAudio Busのプロパティ設定が表示されます。全体のボリューム、ハイパスフィルタ、ピッチを調整したり、現在のバスが信号を受信中に他のバスのオーディオ信号をダッキングしたりできます。

General

項目

内容

Name

オブジェクト名。

Notes

このオブジェクトのプロパティについての、追加情報。

オブジェクトのMute(ミュート)、Solo(ソロ)の設定ボタンであり、オブジェクトに自動的に設定されているミュートやソロの状態を示す。

オブジェクトをミュートにすると、現在のモニターセッションにおいて、このオブジェクトの音がミュートされる。オブジェクトをソロにすると、プロジェクト内の他のオブジェクトが全て、ミュートされる。

ミュートやソロを示すMSが太文字であれば、このオブジェクトが意図的にミュートされた、またはソロにされたことを示す。太文字でない、薄いMSの表示は、このオブジェクトのミュート状態やソロ状態が、他のオブジェクトの状態に関連して自動的に決まったことを示す。

あるオブジェクトをミュートすると、その下位オブジェクトが自動的にミュートされる。

オブジェクトをソロにすると、その同位にある他のオブジェクトが自動的にミュートされ、下位オブジェクトや上位オブジェクトが自動的にソロにされる。

[Tip] Tip

Ctrlキーを押しながらSボタンをクリックすると、このソロボタンに関連付いている1つのオブジェクトだけが、ソロになる。

[注記] 注記

ミュートやソロの機能は、モニタリング目的のために提供されるもので、プロジェクト内で維持されず、SoundBankにも保存されない。

Relative Properties

項目

内容

Bus Volume

バスレベル、またはAuxiliary Busレベルでオーディオ信号に適用される減衰(レベルまたは振幅)。ボリュームの詳細については「ボイスパイプラインを理解する」を参照。

デフォルト値: 0
Range: -200から200
単位: db

[注記] 注記

デフォルトスライダレンジは、-96から+12までとなっています。範囲を広げるには、数値を直接入力するか、編集コントロール部分にカーソルを当てたまま、マウスをスクロールします。

Voice Volume

バスにルーティングする前、またはAuxiliary Busに送る前に、現在のオーディオオブジェクトに適用する減衰(レベルまたは振幅)。ボリュームの詳細については「ボイスパイプラインを理解する」を参照。

デフォルト値: 0
Range: -400から400
単位: dB

[注記] 注記

デフォルトスライダレンジは、-96から+12までとなっています。範囲を広げるには、数値を直接入力するか、編集コントロール部分にカーソルを当てたまま、マウスをスクロールします。

Voice Pitch

オーディオオブジェクトの再生スピードであり、具体的には以下の通り。

  • Pitch 0 = 通常のスピード

  • Pitch 1200 = 2倍速

  • Pitch 2400 = 4倍速

  • Pitch 4800 = 8倍速

  • Pitch -1200 = 0.5倍速

  • Pitch -2400 = 0.25倍速

  • Pitch -4800 = 0.125倍速

[Tip] Tip

1200 centsは、1オクターブに等しい。

デフォルト値: 0
Range: -4800から+4800
単位: Cents

Voice Low-pass Filter

指定値に基づいて高周波を減衰させる、リカーシブ(再帰)フィルタ。

ローパスフィルタの単位は、適用するローパスフィルタ率を表し、0はローパスフィルタなし(信号に影響なし)、100は最大減衰を表す。

デフォルト値: 0
Range: 0から100
単位: %
(詳細は「WwiseのLPFとHPF値カットオフ周波数」を参照。)

Voice High-pass Filter

指定値に基づいて低周波を減衰させる、リカーシブ(再帰)フィルタ。

ハイパスフィルタの単位は、適用するハイパスフィルタ率を表し、0はハイパスフィルタなし(信号に影響なし)を表し、100は最大減衰を表す。

デフォルト値: 0
Range: 0 から 100
単位: %

Bus Specific

項目

内容

(Meter)

チャンネルごとのピークメーター。スピーカーコンフィギュレーションやチャンネルについては「チャンネルコンフィギュレーションを理解する」を参照してください。

メーターの色は、-6 dB未満が緑、-6 dBから0 dBまでが黄、0 dBより上が赤となる。

[注記] 注記

メーターが表示されるのは、ミキシングバスだけである。ミキシングバスとして使えるのは、マスターバスかAuxiliary Bus、またはエフェクトが1つ以上有効になっているか、ポジショニングが有効になっているか、"Parent"チャンネルコンフィギュレーションを使っていないAudio Busである。詳細は「ミキシングバスと非ミキシングバスの違い」を参照。

 

チャンネルコンフィギュレーション

このバスで使うチャンネルコンフィギュレーションを指定する。この設定をデフォルト以外に設定すると、階層のこのレベルで強制的にサブミックスが行われる。Parent : このバスが親のチャンネルコンフィギュレーションを継承することになる。Master Audio Busは、関連するシンクまたはオーディオ出力デバイスのチャンネルコンフィギュレーションを継承するので、チャンネルコンフィギュレーションがParentに設定されている。

一般的に、チャンネル数を減らすとエフェクト処理に必要なCPUが減るので、バスに適用するエフェクト用のCPUを節約するのに便利な設定である。

本オプションは、ソフトウェアパイプラインのプラットフォームに限り実行できる。

詳しくは「チャンネルコンフィギュレーションを理解する」を参照してください。

 

Mute for Background Music

ユーザミュージックがスタートした時に、このバスをミュートすることを指定できる。重要な情報をさらに見るには、「ゲームミュージックを、プレイヤーのミュージックに置き換える」を参照。

Output Bus

項目

内容

Volume (to Output Bus)

オーディオアウトプットバスにルーティングされる信号の減衰または振幅。

デフォルト値: 0
Range: -200から200
単位: dB

[注記] 注記

デフォルトスライダレンジは、-96から+12までとなっています。範囲を広げるには、数値を直接入力するか、編集コントロール部分にカーソルを当てたまま、マウスをスクロールします。

[Tip] Tip

User-Defined Auxiliary Sendを、ウェット・ドライをミックスしたシナリオ で利用する場合、Output Bus Volumeはドライレベルと関連付けられ、これに対して、Auxiliary Send Volumeは、ウェットレベルと関連付けらる。ゲーム側でバランス関係をコントロールするには、Output Bus VolumeとAuxiliary Send Volumeに、RTPCを適用する。

Low Pass Filter (to Output Bus)

オーディオアウトプットバスにルーティングされる信号用の、ローパスフィルタ。

指定値に基づいて高周波を減衰させる、リカーシブ(再帰)フィルタ。

ローパスフィルタの単位は、適用するローパスフィルタ率を表し、0はローパスフィルタなし(信号に影響なし)、100は最大減衰を表す。

デフォルト値: 0
Range: 0 から 100
単位: %

High Pass Filter (to Output Bus)

オーディオアウトプットバスにルーティングされる信号用の、ハイパスフィルタ。

指定値に基づいて低周波を減衰させる、リカーシブ(再帰)フィルタ。

ハイパスフィルタの単位は、適用するハイパスフィルタ率を表し、0はハイパスフィルタなし(信号に影響なし)を表し、100は最大減衰を表す。

デフォルト値: 0
Range: 0 から 100
単位: %

Game-defined Auxiliary Sends

項目

内容

Use game-defined auxiliary sends

このオブジェクトで、ゲームオブジェクト用のGame-defined Auxiliary Sends機能を利用するのかどうかを指定する。Game-defined Auxiliary Sendとは、Auxiliary BusとSendボリュームの組み合わせのこと。

本オプションを選択すると、以下の機能に関して、オブジェクトが、ゲームから送られる数値によって影響される。

Volume(Game-defined auxiliary sends)

このゲームオブジェクトに設定された、Game-defined Auxiliary Sendsボリュームに対する、減衰を設定する。

このボリューム設定で、ゲーム側で定義されるAUX Send数値をオフセットできる。

デフォルト値: 0
Range: -200から200
単位: db

[注記] 注記

デフォルトスライダレンジは、-96から+12までとなっています。範囲を広げるには、数値を直接入力するか、編集コントロール部分にカーソルを当てたまま、マウスをスクロールします。

[注記] All Propertiesタブの、Game-defined auxiliary sendsプロパティ

LPFやHPF用のGame-defined auxiliary sendsプロパティがあり、調整できるのは「All Propertiesタブ」だけです。

User-Defined Auxiliary Send

項目

内容

行ヘッダ部分でショートカット(右クリック)オプションのConfigure Columns...をクリックする。

「Configure Columnsダイアログボックス」が開く。表示する行とその順番を指定する。

ID column (User-Defined Auxiliary Sends)

User-defined Auxiliary Sendsとして選択したAUXセンドの、IDを決める。最大4つのセンドを設定できる。

Auxiliary Bus column (User-Defined Auxiliary Sends)

このオブジェクトからセンドするオーディオデータの、送り先となるAuxiliary Busを設定する。AUXセンドの送り先は、Auxiliary Busに限定される。

AUXセンドを追加するには

  1. セレクタボタン[...]をクリックする。

  2. Master-Mixer HierarchyにあるAuxiliary Busを1つを選択する。

  3. OKをクリックする。

  4. 追加した新規センドの、センドボリュームを設定する。

[注記] 注記

Auxiliary Busは、既存のバスや既存のAuxiliary Busの子バスとして、Master-Mixer Hierarchyのどこにでも、作成できる。

[Tip] Tip

Project Explorerに表示されたAuxiliary Busオブジェクトを、User-defined Auxiliary Sendsのリストにドラッグ&ドロップすることで、簡単にAUXセンドとして追加できる。

[...] column (User-Defined Auxiliary Sends)

Master-Mixer HierarchyにあるAuxiliary Busを選択できる。

Volume column (User-Defined Auxiliary Sends)

Auxiliary Busに送られる信号の減衰を設定する。

デフォルト値: 0
Range: -200から200
単位: db

[注記] 注記

デフォルトスライダレンジは、-96から+12までとなっています。範囲を広げるには、数値を直接入力するか、編集コントロール部分にカーソルを当てたまま、マウスをスクロールします。

[注記] 注記

この列は、具体的なセンド対象として、Auxiliary Busが選択されているとき限り、設定できる。

[注記] All Propertiesタブの、User-defined auxiliary sendsプロパティ

LPFやHPF用のUser-defined auxiliary sendsプロパティがあり、調整できるのは「All Propertiesタブ」だけです。


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