バージョン
WwiseのHDRを準備するには、まずウィンドウの縦幅となるボリュームスレッショルド(Volume Threshold) を設定しますが、ここに対象プラットフォームの予想されるダイナミックレンジを収めることになります。このボリュームスレッショルドは、HDRシステムのアウトプットのダイナミックレンジに適用されます。
提供中のWwise Project Adventureを使ってHDRシステムを準備するには、下図の通り、Project Settingsのボリュームスレッショルドを-50dBに設定してください。
Project Settingsのボリュームスレッショルド値によって、ウィンドウの上端と下端の差が決まります。つまり、最大サウンドの振幅がHDRバスボリュームで再生される時に、このプラットフォーム用に設定したボリュームスレッショルド(ウィンドウの下端)より下にある全てのサウンドは、サウンド構造のオブジェクトプロパティで設定した詳細設定に従って、キルされる(停止される)か、 バーチャルボイスとなります。ウィンドウは、このウィンドウに設定されたダイナミックレンジを維持したまま、HDRバスボリュームが最大である再生中のサウンドに合わせて、上下します。
ボリュームスレッショルドによって、指定したボリュームレンジ内のサウンドが、アウトプット側で聞こえます。ウィンドウが移動すると、再生中の各種サウンドのボリュームが、最大サウンドの値によって変化します。この処理によって、最も大きいボリュームとしてオーサリングされたサウンドは聞くことができ、最も小さいサウンド(ウィンドウ下端よりも下のサウンド)は、ミックスから除かれます。