バージョン
Wwiseでは、非常に柔軟にインタラクティブミュージックを作成することができます。インタラクティブミュージック用のオブジェクトを組み合わせてゲーム用のスコアを作る方法は、ほぼ無数にあります。しかし、ある程度決まった構造に従った方がワークフローとして効率的です。インタラクティブミュージックを使ったプロジェクトに採用できる、2つの基本的なプロジェクト構造を以下に示します。
垂直(縦型)のプロジェクト構造: これは、1つのMusic Segmentに含まれる複数のトラックをシャッフルして、ゲームのミュージックスコアを変える構造です。音楽制作の現場で行われるトラックのミキシングと似ています。いくつかの長い、マルチトラックのセグメントを元に、変化あるミュージックスコアを作ることができます。
水平(横型)のプロジェクト構造: これは、再生するセグメントを随時変えて、ゲームのミュージックスコアを変化させる構造です。複数の短い単独セグメントを、Interactive Music Hierarchyでアレンジする方法であり、Actor-Mixer Hierarchyでオブジェクトをアレンジする方法と似ています。これによって、ゲーム機に対する負荷を最小限に抑え、限定された数の短い音楽セグメントから、魅力的なミュージックスコアを作り出せます。
この2つの構造を組み合わせて、プロジェクトに与えられたリソースを効率的に使うのが、一般的な手法です。優れた構造であれば、際立つ音楽を生み出しながら、ゲーム機のリソースを上手に活用できます。
プロジェクト構造を計画するための他のアイディアについては「インタラクティブミュージックに関する、コツとベストプラクティス」を参照してください。