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ユーザー定義のAUXセンド

最大4つのユーザー定義AUXバスを、アクターミキサー階層のどのサウンドオブジェクトにアサインすることもできます。センドボリュームはAUXバスに送るオーディオ信号のレベルまたは振幅のことで、RTPCを使ってパラメータ化することもできます。ユーザー定義AUXバスは、Property Editor画面のGeneral Settingsタブで設定します。

Property Editor画面のUser-Defined(ユーザー定義) Auxiliary Sends

それでは、ユーザー定義AUXセンドを使い、ヒーローが危険にさらされている場面で特定のサウンドタイプにマジカルエフェクトを適用する例を説明します。AUXバスに入ったエフェクト一式は、ゲームパラメータ“Danger”を利用しながら複数のプロパティを調整します。ウェポンのスイング音やマジックサウンドを変化させて、迫る危険を表しながらダイナミックな戦闘シーンを盛り上げていきます。

古いアムレットがゲームのヒーローのパワー源なので、これにちなんで“Amulet”という新規AUXバスを作ります。今回の例では、スイッチコンテナ“Swing_Weapon_Type”とブレンドコンテナ“magic_blast_fire_distance_blend”の出力をAUXバス“Amulet”にルーティングします。

既存のAUXバスをサウンドオブジェクトにアサインするには、Project Explorer - Browser画面でバスを選ぶか、AUXバスをマスターミキサー階層からProperty Editor画面のUser-Defined Auxiliary SendsにあるAuxiliary Busフィールドにドラッグ&ドロップします。

サウンドオブジェクトにAUXバスをアサインするには、ドラッグ&ドロップする(1)か、Project Explorer - Browser画面を使う(2)

サウンドオブジェクトから信号をAUXバスに送る設定をした後は、センドボリュームを調整します。次にAUXバス“Amulet”でエフェクトの追加と調整を行い、ヒーローが危険にさらされている時にマジカルな変化が起きる様子を表現します。今回の例では、カスタム設定した“Wwise Guitar Distortion” を1番目のエフェクトとして追加して、ゲームパラメータ“Danger”に基づいてウェット・ドライミックスを増加するように設定します。さらに2番目のエフェクトとして“Wwise Tremolo”を追加して、LFOのデプスをゲームパラメータ“Danger”でコントロールします。

AUXバス“Amulet”で適用する一連のエフェクト

[注記] Designer Note

ユーザー定義AUXバスのルーティングをランタイムに変えることはできませんが、ゲームで“SetBusEffect()”や“SetActorMixerEffect()”を使い、AUXバスに異なるエフェクトシェアセットを設定することができます。この方法で環境アコースティックを細かく設定できます(オーディオオブジェクトごと、そしてゲームオブジェクトごとに)。

AUXセンドをコントロールして、クリエイティブでランタイムを意識したスペシャルエフェクトをプロジェクト全体で適用できます。


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