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SoundSeed Air -Wind

ゲームでこれから進む道を崖の縁から見下ろしている時も、ダンジョンの入り口に立って影に潜む相手を想像している時も、そのシーンに壮大な雰囲気をもたらすのに役立つのが風の音です。プラグインのSoundSeed Windは、ダイナミックな「風」のエレメントをオーサリングする難しさを解消する手だてとして開発された、ランタイム効率の優れたソリューションです。

SoundSeed Windは風が物体の中や周りを通り抜ける時の音を生成するWwise用のソースプラグインです。合成アルゴリズムを時変パラメータを使って動かすことで音が生成されます。風の音は完全な合成音なので、ソースのオーディオファイルは不要です。長いwavファイルを風のアンビエンス用に準備してループさせる必要がないため、ゲーム中のメモリを節約できます。

SoundSeed Wind は、シーンの中を通り抜ける風の流れを模倣し、方向設定によって、そのシーンに吹く風のエントリーポイントが指定されます。つまり圧力波は、エントリーポイントに最も近いディフレクタ(偏向板)に最初に当たることになります。その後、流れは新しく入ってくる風に押されて、シーン中に伝搬します。伝搬するにつれ、エントリーポイントから離れて配置されたディフレクタに当たる圧力波が聞こえてきます。なお、エントリーポイントで早い風速で入ってくると、遅い風速よりも早い速度で流れを押すことになります。

風とディフレクタをプロパティ設定で定義した典型的なシーンを下図に示します。図中のディフレクタは、割り当てられた周波数やゲインのプロパティ値によって大きさや色の濃淡が変わります。

Deflector(偏向板)とWind(風)のプロパティ

合成の風を利用する最大のメリットは、リアルタイムでダイナミックに風モデルを変更できることと、毎回異なるランダムなサウンドを生成できること、そして操作からオーディオコンテンツを除外することでメモリを節約できることです。従来は数秒の長さにおよぶオーディオファイルを要するところが、Wwise内でオーサリングした現実味のあるモデルで置き換えられます。オーサリングされたサウンドはランタイムでゲームパラメータを使ってさらに調整できるほか、ゲームに接続しながらオーサリングアプリケーションで修正できます。

プラグインSoundSeed Windを新規サウンドSFXに追加するには、本章で説明したサイレンスのプラグインの追加と同様に行います。

空のSound SFXにSoundSeed Air Windを追加


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