外部ソースプラグインの概要

外部ソースプラグイン（External Source Plug-in）は、実行時のオーディオファイルによるボイス（Voice）オブジェクトの解決を可能にするソースプラグインです。膨大な数のダイアログラインがあると、それぞれのボイスオブジェクトやイベントを作成するために本来であれば多大なオーバーヘッドが必要となり、作成されたオブジェクトやイベントを正しくサウンドバンクに分配して管理するのにも時間がかかりますが、このような時にWwise External Sourceが役立ちます。また、既にAI型スピーチジェネレータなど別のシステムでダイアログラインを管理している場合にも便利です。

外部ソースプラグインを使用すると、所定時に多数のボイスアセットをロードしなくてもダイアログ再生できるので、プロジェクトでのダイアログ管理方法に応じて、デフォルトメモリプール（Default Memory pool ）にランタイムメモリの一部を保存することができます。

外部ソースプラグインは、次のように動作します：

Wwise External Sourceでサウンド・ボイスのテンプレートを作成します。このテンプレートは、共通のプロパティを持つ一組のオーディオファイルを表します。
外部ソースプラグインは、コンテナ、アクターミキサー内に配置し、ステート、RTPC、エフェクトなどを適用することによりプロジェクト階層のパワーと柔軟性を最大限に活用することができます。
外部ソースを呼び出すプレイイベントを作成します。
外部ソースプラグインが使用可能な外部オーディオアセットのプールの位置と変換設定が「外部ソースリスト（External Sources List ）」ファイルで定義されます。このファイルは非常に簡単なXMLファイルで、コンバージョンが必要な外部オーディオアセットの場所と、適用するコンバージョン設定が含まれます。ファイルの保存場所はWwiseのダイアログボックスProject Settingsで定義します。
ランタイムにゲームがExternal Sourceを呼び出して、テンプレートを外部オーディオファイルの1つと関連付けます。実際に再生するオーディオファイルはプログラマが任意に決定します。なおソースとなるオーディオファイルは、Wwiseサウンドエンジンの外部で管理されることに注意してください。この点で作業量が増えますが、柔軟性も向上します。

info	注記
info	XMAやATRAC9のコンバージョン設定で外部ソースを使うと、DECODEDファイルが作成されます。DECODEDファイルの役割は、WwiseオーサリングツールでXMAやATRAC9の外部ソースを再生できるようにすることです。ゲームでExternal Sourcesを利用するために必要ありません。

info	注記
info	この機能に関係する作業の大部分は、オーディオプログラマがSDKを使って行うものです。詳細はWwise SDKドキュメンテーションを参照してください。

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