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テキストを置換する(Replace)

Batch Rename Settingsパネルの3セクションのうち、最初のセクションがReplaceです。このセクションで、非常に単純な置換パターンから非常に複雑な置換パターンまでを使ってオブジェクト名やNotesのテキストを置換できます。

テキストを置換するには

  1. 名前変更の処理を適用するのが、リストに表示されたオブジェクトの名前かコメントかを、Apply Toリストで指定する。

  2. Replaceを選択する。

  3. 検索するテキストを、場合によって正規表現(regular expression)パターンの形式でFind whatフィールドに入力する。

  4. 置換テキストを、場合によって正規表現の後方参照(regular expression back reference)の形式でReplace withフィールドに入力する。

  5. Find whatに入力したテキストと同じ大文字・小文字を使ったテキストのみを検索するには、Match caseを選択する。

    [注記] 注記

    Match caseは正規表現パターンに適用されませんが、正規表現パターンは必要に応じて大文字・小文字の識別設定ができます。

  6. Use Regular Expressionを選択すると、WwiseがFind whatReplace withの入力内容を正規表現シンタックスと解釈する。

  7. Occurrenceリストで、指定パターンにマッチする件数が複数ある場合の対応を指定する:

    • First:最初にマッチした事項だけを含める。

    • Last :最後にマッチした事項だけを含める。

    • All:オブジェクト名やコメントのパターンがマッチするものを全て含める。

  8. 変更内容を確認してから、Rename Allをクリックして内容を置換する。

Example:正規表現に置き換える

Wwise Sample Projectを例に、使い方を説明します。Actor-Mixer HierarchyにあるMIDI Work Unitには、何十個ものMIDIオブジェクトがあり、それぞれの名前の一部として絶対ノート 、つまりC00、D00、E00、F00、G00、A01、B01、C02などが使われています。しかしプロジェクトがフランスの自社スタジオに委託されることになり、そこでは固定ドのソルフェージュの「ドレミ」を使っているとします。全てのオブジェクト名を変えてあげた方が、フランスのオーディオデザイナー達は喜ぶでしょう。次のように変更します:

  1. Ctrlを押してMIDI Work Unitをクリックする。

    MIDI Work Unit階層が開き、中に多数のオブジェクトが表示される。

  2. Project ExplorerでKalimba、Sansula、Voice、Wood Sansulaのオブジェクトを全て選択する。次にショートカットメニューを開いてBatch Rename...を選択する。

    Batch Renameビューが開き、選択したオブジェクトがPreviewパネルに表示される。

  3. SettingsパネルのApply ToNameに設定されていなければ、設定する。

    PreviewパネルのBefore列に現在のオブジェクト名がリスト表示される。

  4. Replaceを有効にして、その数列下にあるUse Regular Expressionを有効にする。

    Find whatReplace withフィールドが有効になり、正規表現の入力や解釈が可能になる。

  5. Find whatフィールドに_C(#?\d{1,2})を入力する。次にPreviewパネルをクリックすると結果予測を確認できる。

    名前に_Cが使われ、#の有無にかかわらず次に数字1桁または2桁が続くオブジェクトは全て、マッチした文字が削除された状態で After列にリスト表示されるので、いくつかのオブジェクトにはエラーメッセージ「Resulting name is already used by a sibling object or is otherwise reserved」が表示される。その他のオブジェクトは全て「No replace match detected」のメッセージが表示される。

  6. Replace withフィールドに_Do$1を入力する。次にPreviewパネルをクリックすると結果予測を確認できる。これで、マッチするCノートが削除されるだけでなく、After列ではCの代わりにDoが表示される。

  7. Rename Allをクリックして変更内容を適用する。

    Previewパネルに、マッチした全オブジェクト、それぞれの更新名、そして「Successfully renamed」メッセージが表示される。

続いて残り6つのノートでも、同じ操作を繰り返します。

正規表現である_C(#?\d{1,2})とそれを置き換える_Do$1がどのように組み合わされるかを、下表に詳しく説明します。

Before

After

Explanation

VI_VOICE_33_C#6

VI_VOICE_33_Do#6

  • _Cは文字通りオブジェクト名の_Cとマッチするので、正規表現でない置換と同じ置換である。

  • #?、つまり#が0個または1個あるかのマッチは、#が1個あるのでマッチする。

  • \d{1,2}、つまり数字1桁または2桁は、6とマッチする。

  • #?\d{1,2}が()で囲まれているので、マッチする#と6は同一グループにまとめられる。

置換後は:

  • マッチした部分は_Doに置換され

  • $1、つまり最初のグループの値は#6

VI_WOOD_SANSULA_C00_HI

VI_WOOD_SANSULA_Do00_HI

  • _Cは文字通りオブジェクト名の_Cとマッチするので、正規表現でない置換と同じ置換である。

  • #?、つまり#が0個または1個あるかのマッチは、#が0個あるのでマッチする。

  • \d{1,2}、つまり数字1桁または2桁は、00とマッチする。

  • #?\d{1,2}が()で囲まれているので、マッチする00は同一グループにまとめられる。

置換後は:

  • マッチした部分は_Doに置換され

  • $1、つまり最初のグループの値は00



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