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サウンドバンクに、プロジェクト要素を含める・除外する

サウンドバンクに、イベントやサウンド構造を追加すると、Wwiseが自動的に、それらに関連する全てのイベント、サウンド構造、オーディオファイルも、サウンドバンクに含めます(Include)。ゲームのサウンドバンク戦略によっては、サウンドバンクから全てのイベント、または全てのサウンド構造、または全てのメディアファイルを、除外(Exclude)するとも考えられます。

サウンドバンクの要素を含める(Include)・除外する(Exclude)の活用例

例えば、小さいプロジェクトに、以下のプロジェクト要素が入っているとします。

  • ランダムコンテナ(Random containers)2個

  • サウンドオブジェクト(Sound objects)6個

  • オーディオファイル(Audio files)6個

  • プレイイベント(Play events)2個

ここでは、プロジェクトの全イベント(Events)を1つのサウンドバンクに入れて、メディアファイル(Media files)に関しては、呼ばれる(Call)前にイベントをプリペア(用意)することで、メディアファイルをダイナミックにロードする計画です。この場合、サウンドバンクを1つ作成して、SoundBank Editorの、Addタブに、2個のイベント(Play_RC1、Play_RC2)をドラッグして入れます。

デフォルトで、2個のランダムコンテナ(RC1、RC2)、6個のサウンドオブジェクト(Sound 1〜Sound 6)、6個のオーディオファイル(.wav)が全て、一緒にサウンドバンクに含まれます。このサウンドバンクの全てのコンテンツが、SoundBank Editorの、Editタブに表示されます。

このサウンドバンクに含めるものをイベント(Events)だけにするには、Addタブに戻り、Structures(構造)列と、Media(メディア)列のチェックボックスを全て、クリアします。

これで、このサウンドバンクに入っている(Inclusion)のが、2個のイベントのデータだけになります。このサウンドバンクをさらに細かく調整するには、SoundBank Editorの、Editタブで、除外する要素を選択します。例えば、このサウンドバンクに、イベントを片方だけ入れたい場合は、入れたくない方を除外します。

サウンドバンクにメディアを含む(Include)場合は、個々のメディアファイルの詳細情報として、サンプルレート(Sample rate)、オーディオフォーマット(Format)、ファイルサイズ(Memory size)などが表示されます。この追加情報を確認して、各種プラットフォームの制限内に収まるように、個々のファイルのコンバージョン設定を調整するのも、簡単にできます。あるメディアファイルのコンバージョン設定を変えるには、リストでそのファイル名を右クリックして、Conversion Settings(コンバージョン設定)を選択するだけです。

ゲームに適した戦略を立てた上で、サウンドバンクに含める要素や除外する要素を柔軟に設定したり、個々のメディアファイルのコンバージョン設定を変えたりして、ゲームのメモリ制限に効率的に対応できます。

サウンドバンクに含める(Include)プロジェクト要素のタイプを設定するには

  1. SoundBank Editorに、SoundBankを1つロードする。

  2. サウンドバンクに含める(Include)プロジェクト要素として、リストの行ごとに、以下のタイプ(種類)から1つまたは複数を選択する。

    Events(イベント)― 関連する全てのイベントデータを、サウンドバンクに含める場合。

    Structures(構造)― 関連する全てのオブジェクト構造データを、サウンドバンクに含める場合。

    Media(メディア) - 関連する全てのメディアファイルを、サウンドバンクに含める場合。

    [注記] 注記

    あるプロジェクト要素に関連する全てのイベント、または全てのオブジェクト構造、または全てのメディアファイルを除外(Exclude)するには、その該当チェックボックスの選択を外します。早く作業するには、Hierarchy Inclusion(含める階層)リストで、複数の行を一括選択した後に、チェックボックスを1つ、外します。選択した行において、このタイプが除外されます。

サウンドバンクから、個々のプロジェクト要素を除外(Exclude)するには

  1. SoundBank Editorに、SoundBankを1つロードする。

  2. Editタブに切り替える。

    このサウンドバンクに含まれる(Include)、全てのイベント、オブジェクト構造、メディアファイルのリストが、表示されます。

  3. Search(検索)ツールやフィルタツールを使い、このサウンドバンクから除外(Exclude)するプロジェクト要素を見つける。

  4. 見つけたイベント、オブジェクト構造オブジェクト、またはメディアファイルの、チェックボックスの選択を外す。

    このプロジェクト要素と、これに関連する全てのプロジェクト要素が、サウンドバンクから除外されます。

    [注記] 注記

    サウンドバンクから親オブジェクトを1つ除外すると、その子オブジェクトも全て、除外されます。除外された子オブジェクトを選択するには、その親オブジェクトをサウンドバンクに戻す必要があります。

  5. 必要に応じて、上記3〜4を繰り返して、このサウンドバンクから除外したいプロジェクト要素を全て、除外する。


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