バスはプロジェクト内のオブジェクトをミキシングして最終的なアウトプットを決めるためにグループにまとめるところで、詳しくは29章アウトプットの管理を参照してください。ただしプロジェクトの仕上段階に入る前から、様々なバスの役割やプロジェクトの全体構造の中でのバスの役目を理解しておくことが大切です。
プロジェクトのアセット構造を整理してアセットを戦略的に管理するように、プロジェクトのアウトプット側の整理も必要です。アウトプットバスをグループ分けしてマスターミキサー階層という階層構造に入れることで、バスの相対プロパティ、ステート、RTPCを定義して、プロジェクトのルーティングに適用するエフェクトも設定できます。
ミキシングプロセスを効率化するために、プロジェクトにとって最適なルーティング方法について、充分に検討してください。例えば、アンビエントミュージックや、銃声音などのサウンドを、それぞれに対応するバスにルーティングすることで、ゲームのオーディオミキシングを、シンプルにできます。
最初にマスターミキサー階層のデフォルト構造を理解する必要があります。中に3つのマスターバスがあり、それぞれの役割や階層の形式を以下に示します: