レッスン 5
目次
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レッスン
前セクションの 'SwitchをWwise-Typeで設定する' で、PlayerのフットステップにSurface_TypeのSwitchを設定しました。同じSwitch Groupを使うSwitch Containerの中に、Impact_Weapon_TypeというSwitch Containerがあり、Playerのウェポンが何かのサーフェス(面)に当たったときにコールされます。Footstep_SurfaceのSwitch Containerと、Impact_Weapon_TypeのSwitch Containerの両方が、Playerによって実行され、同じSwitch Groupを活用していますが、それでは、動くのと、アタックするのを、交互に行うときはどうなるでしょうか?これら2つののSwitch Groupは、どうして互いに干渉しないのでしょうか?
これから、Profiler SessionをキャプチャしてSwitchの切り換えを確認します。プロパティやSceneのアセットを変えたりしないので、ゲームの完全版であるMain Sceneを使っても構いません。
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Unityで Audiokinetic > Game Scenes を選択し、 Main Only を選択します。
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PlayをクリックしてPlayモードに入り 、 Connect をクリックしてWwiseをWAGに接続します。
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E を押してダイアログの部分をとばし、AdventurerがGameビューに見えたら停めます。
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Training Areaで近くの岩に走り寄り、それをアタックしてみます。
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何歩か前進して草や土を踏みしめたあとに、再び岩を打ちます。
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もう一度 Play をクリックして Playモードを終了させます 。
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WwiseのCapture LogでDisplay options(目のアイコン)をクリックします。
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SwitchesとEvents以外のすべてのTypesを無効にし、タブを閉じます。
それでは、詳しくCapture Logをみていきます。
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Capture LogのWwise Object列にある、 Player_WeaponImpact というObjectの最初の記録を見つけ、その直前に設定されたSurface_TypeのSwitchを確認します。
PlayerのSwordがStoneと衝突すると同時に、Surface_TypeのSwitchがStoneに設定され、ウェポンが石を打つ音が聞こえてきます。
確認できる通り、Surface_Typeが事前にGrassに設定されています。今度はこのSwitchをPlayer_FootstepというSwitch Containerが使っています。これを頭に入れておき、2つ目のPlayer_WeaponImpactを探します。
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Capture LogのWwise Object列にある、 Player_WeaponImpact のObjectの2回目の記録を探します。
今度は、 最後のSurface_TypeのSwitchのログ記録がGrassであるのに、Weaponが再び石に当たるのが聞こえます。理由は、GrassのSurface_TypeがPlayerの足指(toe_left と toe_right というゲームオブジェクト)に設定されているからで、これはPlayer_WeaponImpactが使うゲームオブジェクトと異なります。実際は、Player_WeaponImpactはWeaponHolderのゲームオブジェクトに対しポストされていて、これは、StoneというSurface_TypeのSwitchに設定されたまま、変わっていません。このように1つのSwitchを複数のゲームオブジェクトで再利用しても、お互いに干渉しあうことがないので、効率的です。