レッスン 5
目次
水晶を掘り出すのは、骨の折れる仕事です。水晶を破壊すると、Cave中に鳴り響く音と共に散乱します。水晶の破壊は2度と同じ音になりませんが、トーンや振幅が独特ですぐに分かります。ボイスの特性をランダム化すれば、サウンドスケープで予期せぬ音の幅がさらに広がります。
Wwiseではどのオーディオ構造も、Randomizerを使用してバリエーションを出すことができます。この機能が使えるプロパティはボリュームやピッチなど多数あり、プロパティの隣にあるRandomizerインジケータで表示されます。ランダム化の個数はインゲームの状況で変わるため、ランダム幅の制限設定する場合は、ランタイムに処理する必要があります。どれだけの処理能力を節約する必要があるのか、またバリエーションを保つのがどれだけ重要なのかによって、Randomizer機能を特定プラットフォームでアンリンクして除外することができます。それでは、Destroy_RockというRandom Containerでバリエーションを出しながら、モバイルプラットフォームでは、ランダム化の処理を除外してください。
-
サーチフィールドで‘destruction rock’と入力してから、Destruction_RockというRandom Containerを選択します。
それでは、High-pass filterをDestruction_RockというRandom Containerに適用し、重い岩石の密度のバリエーションを低周波の削減によって実現します。
-
Randomizerアイコンをダブルクリックし、Enabled が選択されるように設定します。
グッドプラクティスとして、目標とする制限範囲を試すためにスライダーを適当な値までドラッグし、何度かPlayをクリックして効果を確認するという作業を、自分が納得できるまで何度も繰り返しましょう。
-
Max Offsetプロパティを30に設定します。
これで、High-pass filterがすべてのプラットフォームに適用されます。特定のプラットフォームでHigh-pass filterを除外するには、まずプラットフォームを1つ選択してから、このプロパティをアンリンクします。
-
プラットフォームセレクタで希望するモバイルプラットフォームをクリックしますが、今回はAndroidです。
-
High-pass filterプロパティフィールドの左にあるLink/Unlinkインジケータを右クリックし、Unlinkを選択します。
Link/Unlinkを示すインジケータが、全体的に色表示となったことに注目してください。
アンリンクすると、ランダム化と、プロパティフィールドに入力した値の、両方がアンリンクされます。
-
Enabled チェックボックスのチェックを外し、フィルターやRandomizationが適用されないようにします。
これで、High-pass filterを使ったランダム化が、Android以外の全プラットフォームで有効になりました。