レッスン 3
目次
バーチャルボイスのオプションのいずれかを使用する場合、バーチャルボイスが再びフィジカルになるための条件を設定する必要があります。特にPlay from elapsed timeオプションでは、バーチャルとなる時間をCPUが計算し、ボイスがフィジカルになる新しい時間にボイスを設定します。ただ、Vorbisのようなビットレートが変化するコーデックでは、オーディオソース内の具体的な時間が見つかるように、シークテーブル(seek table)をインサートする必要があります。シークテーブルとはコンバージョン処理中にオーディオソースにインサートするマーカーのことで、Conversion Setting ShareSetsで設定を有効にできます。
それでは、Lavaアンビエンスに移り、 Seek TablesがあるようにするためにそのConversion Setting ShareSetを設定します。
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Project ExplorerでActor-Mixer Hierarchy > Default Work Unit > World > Ambient > Ambiences > Ambiences_Emitters > Emittersを展開し、Ambient_Lava Sound SFXを選択します。
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Sound Property EditorでConversionタブに移動し、Pop Outボタンをクリックします。
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作業中のプラットフォームのFormat列でVorbisを選択し、Edit…をクリックします。
両方のプラットフォームで設定することが可能ですが、この演習では、作業中のプラットフォームのフォーマットを設定するだけで充分です。
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Seek table granularityリストボックスで、4096を選択してOKをクリックします。
小さいサンプルフレーム数の方が、タイムスタンプの間隔が短くなります。サンプルフレーム数が小さいほど、より正確に、ファイル内をシークできます(フィジカルボイスに戻るときも)。ただし数値が細かいほど、Vorbisのファイルサイズが大きくなるため、シークテーブルの適切なフレームサイズは、正確性とメモリリソースのバランスを取りながら決めます。
VorbisフォーマットではPlay from elapsed time というオプションは、 No Seek Tableのボイスでは不可能です。シークテーブルが設定されていないと、その旨プロファイリング中にCapture Logで表示されます。 |