レッスン 3

目次

Playback Limitと、Virtual Voice

Evil Headは群がってせかせかと動き襲いかかってくる敵であり、常にAdventurerの後について行こうとします。このため、複数のEvil Headsが後から次々に追って噛みつこうとすることが、よくあります。それでは、Unityに入り、この状況を体験してみてください。

  1. WAG Unity ProjectのUnityメニューからAudiokinetic > Certification > 251 > Lesson 3に移り、Mass Evil Headを選択します。

  2. nWAG Unity ProjectでPlayをクリックします。

    スタートはCave内ですが、AdventurerがEvil Headsに攻撃されて死んでしまうのを事前に防いでください。

  3. ESCを押し、GOD MODEを有効にし、メニューを終了します。

  4. できるだけ多くのEvil Headsに追わせます。

  5. ESCを押してWAGメニューを開き、Playをクリックして再生モードを終了します。

見てのとおり、サウンドスケープはEvil Headsの喧騒でいっぱいです。Adventurerの範疇に入ったEvil Headsは、短距離をcharge(突進)してから噛みつきます。それでは、Evil Headの突進音を最も関係のある3つの敵、つまり一番近くにいて、噛まれる危険性の高い3つのEvil Headsに絞り込んでください。

  1. WwiseのProject ExplorerでActor-Mixer Hierarchy > Default Work Unit > World > Enemies > Enemies > Enemies_EvilHead > EvilHeadを展開し、EvilHead_Attack_ChargeというRandom Containerを選択します。

  2. Advanced SettingsタブでPlayback Limitグループボックスに移り、 Limit sound instances to:チェックボックスをチェックし、グローバルリミットの設定を3にします。

    優先すべきEvil HeadsがどれかをWwiseが判断できるように、プライオリティ設定をいくつか変更します。Charge(突進)音は超重要で、危険な攻撃が接近していることを教えてくれます。2つ目に、プライオリティは距離に応じて変化するため、私たちが聞きたいのは一番近いEvil Headの音だということをWwiseに把握させます。

  3. Override parentを選択し、Priority設定を80にします。

    先ほどのPriority一覧表を見ると、敵の非危険物の音と危険物の音では差があります。

  4. Offset priority by-20に設定し、この音が最大減衰に達している場合は、非危険物の敵の音と同じプライオリティになるようにします。

    それでは、WAGでこの設定を試し、ProfilerによるEvil Headのプライオリティ付けが変化する様子をみてください。このデモ用に、CaveがEvil Headsでいっぱいの特別シーンを用意しました。

  5. WwiseのLayoutsメニューで、Profilerを選択します。

  6. WwiseツールバーでRemote…ボタンをクリックし、Remote ConnectionsウィンドウでWwise Adventure Game (Editor)を選択してConnectをクリックします。

  7. UnityでPlayをクリックします。

  8. ESCを押し、GOD MODEを有効にし、メニューを終了します。

  9. できるだけ多くのEvil Headsにあなたを攻撃させ、彼らを殺さないようにします。

  10. Playをクリックして再生モードを終了します。

    次にEvil Head Chargeのボイスインスタンスをモニタリングしますが、ほかのボイス情報はすべてフィルターで除外してください。

  11. ProfilerレイアウトでAdvanced ProfilerのVoicesタブに移り、ブラウズ (...) ボタンをクリックし、Actor-Mixer Hierarchy > Default Work Unit > World > Enemies > Enemies > Enemies_EvilHead > EvilHeadに移ってから、EvilHead_Attack_ChargeというRandom Containerを、Project Explorer - Browserで選択します。

  12. OKをクリックします。

  13. ProfilerレイアウトのPerformance Monitorビューでタイムカーソルをドラッグし、少なくとも4つのEvilHead_Attack_Chargesが同時にアクティブとなっているところで、止めます。

Evil Headsが3つまでフィジカルボイスに設定され、残りの設定をみると、Virtual、そしてOver Limitとなっています。

[ヒント]

Offset priorityの代わりにRTPCやStateなどを使うこともできます。非線形のプライオリティの変化、例えば対数曲線などを、組込みパラメータDistance_to_Playerを使って設定できます。WAG Wwiseの最終プロジェクトに移り、Project ExplorerでActor-Mixer Hierarchy > Default Work Unit > World > Enemies > Enemies > Enemies_EvilCrawler > EvilCrawlerというActor-Mixerまで行くと、そのような例を見ることができます。


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