レッスン 2
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VolcanicBoulderのランタイムのメモリ使用量はかなり削減できましたが、この変更は同じShareSetのほかの音にも影響してしまいます。これを解決するために、新しいConversion Settings ShareSetを作成したり、Conversion SettingsをCustomモードに設定したりできますが、それでは音をカテゴリ分けしてまとめることができなくなります。代わりに、Sample Rate Automatic Detectionを利用します。このオプションを設定すると、ShareSetにアサインした各オーディオソースのサンプルレートが個別に予測されるため、同じConversion Settings ShareSetの中でも、独立してカスタム化されたサンプルレートを設定できます。それでは、Automatic Detectionを、Destruction_GeneralというConversion Settings ShareSetで有効にしてみます。
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Project ExplorerのShareSetsタブで、Conversion Settings > Objectsを選択し、Destruction_GeneralというConversion Settings ShareSetを選択します。
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作業中のプラットフォームのSample Rateリストを選択し、Auto Lowを選択します。
Sample RateをAuto Lowに設定しても、Conversion Settings ShareSet内のすべてのオーディオソースのサンプルレートが、単純に下げられるわけではないことを覚えておいてください。そうではなく自動検知機能によって、オーディオソースに対して最適な低サンプルレートが設定されます。非常に複雑なオーディオソースがAuto Low、Auto Medium、Auto Highのどのオプションでも同じ結果になることもあれば、かなりローパスのかかったオーディオソースが大幅に縮小されることもあります。
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Convert...をクリックしてから、ダイアログのConvertをクリックします。
Automatic DetectionがSample Rateを自動的に予測します。Automatic Detection機能を微調整したい場合、3つのモードのそれぞれのスレッショルドを設定変更することができます。
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ProjectメニューでProject Settingsを選択します。
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Project Settingsダイアログで、Source Settingsタブを選択します。
Sample Rate Automatic Detection機能は、高速フーリエ変換(FFT、Fast Fourier Transform)分析によるボリュームレベルに基づいているため、より高いサンプルレート予測を自動検知のときに確保できるように、ボリュームの閾値を下げられます。Low qualityの閾値の -30はサンプルレート予測において非常にラフに感じることがあるので、それを -35まで下げてください。
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Volume Thresholdsグループボックスで、Low Qualityを-35に設定します。
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OKを押します。
Volume Thresholdを下げることで、これを設定したShareSetにアサインされているすべてのオーディオソースで、より高いサンプルレートを確保できます。もしあなたのオーディオファイルで許容されるのであれば、あなた自身のゲームでよりよいモードに切り替えてメモリを節約できますが、WAGでは安全なサンプルレート検知を維持したいのです。