レッスン 4
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シンセサイザーのパートとして、Standard MIDI Fileとして納品されたMIDIデータをインポートします。Standard MIDI Fileは拡張子が.mid
のファイルで、MIDIシーケンシング機能に対応するDAWなど、ほとんどのMIDIシーケンシングシステムでやり取りが可能な標準ファイルタイプです。
シンセの音楽がBoss-AとBoss-Cのセクション用に用意されています。まずAセクションから作業を開始します。
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Project Explorerで、Boss-Aミュージックセグメントを選択します。
Music Segment Editorにトラックが1本だけ表示され、ここにメインミュージックミックスが入っています。これからインポートするシンセサイザーのパートと合わせて再生するものです。
MIDIファイルは技術的にはオーディオファイルではありませんが、MIDIシーケンスファイルを追加する処理の始め方はオーディオファイル追加の方式と同様です。
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Boss-Aミュージックセグメントを右クリックして、Import Audio Filesを選択します。Add Filesをクリックし、Wwise-201 Cube Music > Boss > Boss-Aフォルダを開き、Boss-A-ArpeggioとBoss-A-Melodyの両方のMIDIファイルを選択します。
下図でファイル名と共にアイコンが表示されていますが、実際のアイコンはあなたのコンピューターのMIDIファイルに関連付けられたアプリケーションによって、異なります。
MIDIファイルのファイルサイズは、数キロバイトしかない小さなファイルです。同じ量の音楽をオーディオファイルとして取り込むとサイズが何百倍にも増えるので、ディスクスペースを節約したい時にMIDI方式はうってつけです。
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Openをクリックします。
Audio File Importerウィンドウのファイル名に
.mid
の拡張子が付いているので、MIDI情報を含むファイルであることが確認できます。また、MIDIファイルがミュージックトラックとして取り込まれることも確認できます。 -
Importをクリックします。
新しいトラックがMusic Segment Editorに表示されますが、クリップはオーディオ波形ではなく複数の横線として表示されます。横線は1本1本、ひとつの音符の長さとピッチを表しています。
MIDIクリップは、MIDIシーケンサでよく使われる典型的なピアノロール型の表示方法に似ています。MIDIクリップもオーディオクリップと同様に動かしたり切り取ったりすることができますが、個々のMIDIノートの属性であるピッチや長さなどは編集できません。このため、インポートする前に各パートを確実に仕上げておきます。
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最初のMIDIトラックをソロにして、Boss Music Aミュージックセグメントを少しだけ再生してみます。
何も聞こえないはずです。理由は、MIDI自体がそれだけでは音を出さないからです。楽譜に印刷された無音の音符と似て、MIDI情報は、音楽的な指示を音に変えるところに手渡す必要があります。
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ソロをオフにします。